2006年11月第4週

 先週は、連日、舞台発表会の稽古ですっかり忘れていたのだが、23日の木曜日に勤労感謝の日という祭日があり、何だか久しぶりに休みが取れた感じがした。考えたら、学院祭前から、学院祭後も、土日もほとんど動き回っていたので、確かにまるまる1日休みというのは久しぶりなのだ。で、昼頃までぐっすり寝ていた。起きてからは、結局、台本の直しや資料の整理などで書斎(というか、物置部屋)にほぼ1日籠っていたが。久しぶりに落ち着いてコリアンポップス(といってもバラードが多いが)を聴きながら。休みといってもそんなものだ。時間があれば、すぐ出掛けたくなるし。

 そうそう、その前日の22日、福岡で3月にリーディング公演をした『豚とオートバイ』のHiRoBaプロジェクト(福岡演劇のひろば)の制作の薙野さんが、日帰りながら、仕事で横浜(みなとみらいのパシフィコ横浜)に来るということで、夕方、会うことにした。薙野さんは、現在は兵庫県の明石に住んでいるのだが。

 終了ミーティングが終わり、5時半過ぎに早めに帰らせてもらい、桜木町の駅で薙野さんと待ち合わせ、野毛の良さを説明しながら、餃子の三陽に案内した。何しろ、8時過ぎの飛行機で帰るため、7時には桜木町を出ないといけないので、あまり時間がない。

 三陽は、『豚とオートバイ』(仲間内では、通称トンバイクといっている)の翻訳者の熊谷さんらと鎌倉に行った帰り、韓国の人気劇作・演出家のパク・グニョン氏やチョウ・ガンファ氏と一緒に来たことがある(その時、熊谷さんは用事があって先に帰ったので来れなかった)、いつか福岡のトンバイクメンバーもこっちに来た時に連れて来たい、という話をした。屋台は、さすがに寒くなってきて、ビニールの覆いが付けられていて、ますます韓国の屋台のようになっている。そこで紹興酒を燗で飲みながら、餃子とネギトリ、ネギ炒めを食べた。もちろん、バクダン(ミソダレで食べる揚げニンニク)も。薙野さんは、ちょっと前からお腹の調子があまり良くないということだったが、バクダンは大丈夫だっただろうか。

 三陽では、『豚とオートバイ』の話から始まり、福岡の演劇界についての話までした。いつも厳しい批評を書いている薙野さんに、あまりきついことは書かない方がいいですよ、などという話もした(笑)。確かに、甘い部分でやっている公演が多いが、資質はあるのだから、もっと育てていく環境があればいい、などという話もしたように思う。演劇祭についての話もしたが、それはまた、直接、関係者に話をしたい。しかし、福岡にいた3年間で、福岡の演劇関係者と交流を持てたことは、本当に良かった! この関係は、これからもずっと絶やすことなく続けていきたいし、いつかまた、福岡で何かやりたいと思う。その展望の話もしたが、それはまた、はっきりしたら報告する。考えたら、『豚とオートバイ』の公演も、飲み会の場で決まったのだ。その後、7時過ぎに三陽を出て、薙野さんとは横浜で別れて、家に帰った。

 先週末、25日の土曜日は学院の待機当番で、夕方近くまで一人で学院にいた。26日の日曜は、今年最後の東京競馬開催ということもあり、ジャパンカップを観に行こうかとも思ったが、天気もあまり良くなかったのでやめ、返してなかった本もあったので、座間市立図書館に歩いて行った。そこでいろいろ10冊ほど借り、帰りに近くの県立谷戸山公園に行って森林を散歩した。行ってから、リュックではあったが、本が重かったので借りる前に行けばよかったと後悔したが、道順の関係で仕方ないのだ。森はすっかり秋、というより、すでに冬の装いだが、久しぶりに森林浴をして、気持ちが良かった。やはり、人間も含め、生物というのは、自然から何かを吸収するのが大切なのだ。さらに帰りに、市立かにがさわ公園にも寄って帰って来た。ここはまだ紅葉がきれいだった。公園のすぐ横に大きなマンションが出来ていて、景観がまるで変わっていたのにびっくりした。

 そんな感じで、先週は、昼間は舞台発表会の稽古、夜や休みの日は比較的のんびりと過ごせたので、溜まっていた疲れが少しは取れたようだ。

 そうそう、ジャパンカップディープインパクトは確かに強かったが、一時期の圧倒的な強さが感じられないような気がしたのは私だけだろうか。暮れの有馬記念は、また当然すごい人気になると思うが、ひょっとするとひょっとする気がする。有馬では、菊花賞、ジャパンカップとダメだったメイショウサムソンを狙ってみたい! あ、もう予想しちゃった!

(2006.11.28)


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