まったく、梅雨だというのに福岡は雨が降らず、暑い日が続いています。ま、雨も降れば降ったで嫌なんですけど(勝手ですみません)、このままいくと、何年ぶりかの給水制限(平成6年に長期的な給水制限があったそうで、確かその時、私は福岡に来てて、ホテルで驚いた記憶があります)にでもなるんじゃないでしょうかねぇ。困った、困った。その一方で、新潟では大雨で……なんか、あの梅雨前線ってやつ、うまく調整出来ないんですかねぇ、って去年もそんなこといっていたような気がします。そういえば、東京の大手町では、観測史上最も早くアブラゼミが鳴いたそうですね。しかし、こういうのって桜の開花宣言と同じように何か基準があるのかなぁと思っていたら、やっぱりあるんですね。「初鳴日」というんだそうです。春にはウグイスの「初鳴日」もあり、ツバメやモンシロチョウやホタルは「初見日」というのがあるんだそうです。気象庁もいろいろやってるんですね。しかし、ホント、もう夏ですよね、夏。今も団扇で時々扇ぎながら、この原稿書いてます。喉に悪いし疲れやすいので、家ではクーラーはつけてませんから。
そんな暑い日々ですが、学校の授業の方は相変わらず台本実習が中心で、1年生を相手に、さらに熱くなってああだこうだいってるわけですが、まだ学院に入って2ヶ月だというのに、今年の1年生はなかなか生意気でいいんですよ! もちろん、いろんな学生がいますけど、全体的に、去年の1年生(今の2年生ですね)に比べて、質問してきたり、授業が終わってもいろいろ話しかけてくる学生が多いですね。う〜ん、これはある意味、甘えてきてるということでもあるんでしょうが、もちろん、そのままじゃ終わらせません。その分、きっちり、こっちもいいたいこといわせてもらって、ガンガン指導してるわけで、それにまた、何クソって感じで応えてくるから、いいんですよ。「先生、○○じゃないんですか?」てなことも平気でいってきますからね(決して揚足取りじゃなくてね)。この前なんか、見学者(入学希望者であれば、いつでも授業の見学が出来ます)がいたのに気がつかず、「ヘタなのはわかってるんだから、少なくとも、人に何かを見せるという気持ちを持って芝居しろよ!」などと怒鳴りまくってたんですが、授業が終わってその見学者に感想を聞いたら、「厳しい指導を見て、余計入りたくなりました!」といってくれたんでホッとしたんですが(その子たちは高校で放送部に入っているそうです)、今の若い子たちって、どうなんですかねぇ。親に叱られたことがなくて、打たれ弱いともいわれているし、だからこそ、厳しさを求めているのかもしれないし……まぁ、世間では教育評論家とかがいろいろいってますが、そんな教育理論より、目の前にいる子たちひとりひとりをよく見てあげて、指導していくだけですね、我々は。
1年生は、10月の初めにある学院祭で30分ぐらいの舞台発表をするんですが、おととしは学生たちに作品を書かせ、3クラスそれぞれを2つに分けて6チームで発表し(そのすべてを監修、というハードさのおかげで、本番直前に倒れてしまいました)、去年は私の作品『グレシアの森に』を4つのパートに分け、4クラスで四部作として上演しましたが、今年はまた、ちょっと趣向を凝らしてやりたいと思っています。実は、夏休み前の授業からすでに稽古に入るので、そろそろ具体案を出していかないといけないのですが……まぁ、学院祭は一般の人も観に来ることが出来るので、楽しみにしていて下さいな!
さて、先週末には、3ヶ月ぶりに福岡演劇のひろばのオフ会が開かれ、今回は、いろいろ交流を広げてもらおうと、代アニ福岡校・声優タレント科の棚原先生にも一緒に参加してもらいました。前回の時には「比較的、年齢層が高かったような」と書きましたが、今回はそうでもなかったような気がします。いや、30代の人(特に男性)が多くて、個人的に話がしやすかったってことかもしれませんが。
オフ会は、昨年の3月に初めて参加して以来、ほとんど毎回顔を出してるんですが、初参加の時にお会いした、劇衆南組の南新地さんや大島るびさんにも久しぶりに会うことが出来ました。南さんは、今年の秋に3年ぶりの公演を予定しているそうです。るびさんには、知り合いの紹介がないと入れないというコミュニティサイトを紹介してもらいました。知ってます、mixiって? 私はいまだによくわかりません。オレアゴの東内拓理さんには、佐賀にいる代アニ福岡校の卒業生のために、佐賀の劇団の最新情報を聞き、FPAPの高崎大志さんとは、また11・12月にぽんプラザホールでやる火曜劇場の話や、この前、福岡に来た南河内万歳一座の内藤裕敬氏の話をしました。内藤氏と初めて会った時は、お互いに20代前半だったという話に驚いてましたね。他に、StagePowerの掲示板でもおなじみのSUN CHILDさんも久々に顔を見せ、おなじみの福岡現代劇場の役者の鈴木新平さんや劇団ルースマンの波欄万丈さん、そして、ふわりんの役者の奥村泰自さんともいろいろ話をしました。元劇団天地の制作をしていた荒井孝彦さんや、今度、前進座を福岡に呼ぶというサイコー舎の泊敏朗さん、そして、福岡でオリジナル・ミュージカルの公演を続けている劇団ドリームカンパニー代表の徳満亮一さんとも話をしたのですが、徳満さんは、この乾坤をいつも見てくれているとのことでした。ありがとうございます。
とにかく総勢23名の参加で、全員の名前は書けませんが、いろいろ席を移動しながら、7時から11時半近くまで、3時間以上も楽しい話をすることが出来ました。実は、会場(今回は地下鉄の赤坂、といっても東京のじゃありませんが、駅の上にある「味来膳」という創作料理の居酒屋でした。確かに一風変わった料理が次々と出て来ましたねぇ)に行く前は、疲れも溜まっていて、あまり体調は良くなかったのですが、演劇の話をし始めたら(飲み始めたら、かもしれませんが)、すこぶる快調になり、久しぶりに大いに盛り上がって話をしました。「福岡にいる間に必ず公演をしますよ!」なんて話もしたような気がします。何人かから「その時はぜひ声をかけて下さい!」ともいわれたような……いえ、ちゃんと覚えてますから心配しないで下さいね。
今回、初めて参加した人の中に、今年の4月から朝日新聞の福岡本部の演劇担当になった(東京からの転勤です)長友佐波子さんという女性の記者の方がいらしたんですが、この人がまぁ元気で楽しい人で、福岡の演劇を観始めてからの話で、私が福岡に来て、初めの頃に感じたのと同じような意見で盛り上がり、また飲みに行こうという約束をしてしまいました。朝日新聞の演劇担当記者の人たちの話も、いろいろしました。昔は私も、新聞社回りをしてましたからねぇ。もちろん、公演の宣伝でですよ。
というわけで、やはり、仕事とはいえ、お子様の学生たちを相手にしてるばかりじゃダメで、幅広い年齢層やジャンルの人たちと演劇の話をしないといかん! と、つくづく感じた福岡演劇のひろば第7回目のオフ会でした。普通の学校じゃないんで、先生である前にクリエイターじゃないとダメですからね。オフ会、次は9月という話ですが、時間があれば、毎月やりたいなぁ、人数はそんな多くなくてもいいから。いや、来れる人だけ来て、人が入れ替わってもいいんだから……と、突然、横浜の劇サロを思い出しましたが、あっちはどうなんだろ、盛り上がってるのかなぁ?
(2005.6.29)