2003年10月第5週

 いやぁ、先週あんなこと書いたからか、ほんとにぶっ倒れてしまいました! しかも、先週書いたこと(神奈川で大量に寝汗をかいていたということ)が、まさにその予兆だったんです! というわけで、今週は闘病記! ちょっと長いけど……

 11月1日・2日に行われる学院祭で発表する、一年生6劇団の公演の灯り作りやら場当たりやらきっかけ合わせやらを10月29日の水曜日に何とかすべて終え、家に帰って、他の原稿の整理やらしてたんですが、どうもお腹が痛い感じはしてたんです。しかも、尿意はあるのにオシッコが出ないという変な感じも。まさか膀胱炎とかじゃないだろうな、といってもやったことないし、どんなのかわかんないけど……などと思いつつ、焼酎の水割りを何杯か飲んで寝たんですが、夜中、午前3時頃、突然、激痛が下腹部を襲ってきました! 7年ほど前、急性腸炎とかになったことがあり、病院に行ったらいきなり入院ということがあったんですが、その痛みともちょっと違うっていうか、まるで下腹部から今にもエイリアンが飛び出してきそうな激しい痛みで、正直、死ぬぅ!と思いましたもん。ちょっと気を抜いたら気絶しそうな痛みでした。

 で、トイレに行ったり、立ってる方が楽な感じがして、立ったり座ったりしても痛みは引かず、救急車を呼ばなきゃと思いつつ、救急車に患者として乗るのは初めてだから乗ってみたいとも思うけど、呼んだら大事になるかなぁ、などとつまらないことを考えつつ、腰と腹の辺りを押していたら、ちょっと痛みが引いてきたので(後で聞いたのですが、指圧は効くそうです)、今のうちにと思い、外に出て、同じ階に住んでる声優科の棚原先生の家の前までヨタヨタと歩き、ピンポーンを押したら、しばらくして出て来てくれて、状況を話したら、救急病院に連絡してくれて、近くの病院まで自家用車で運んでくれました! その時、すでに4時半頃になっていましたかね。

 再び襲いくる激しい痛みの中、病院に着くと、当直の若い医者とベテランらしい看護婦が出て来て「オシッコは出ますか?」というので、検査のためには必要だと思い、「無理にでも出します!」といって、検尿室でウ〜ンと頑張って出したら、まさに濃い〜オレンジ色の血尿! 医者はすぐに「腎臓結石の疑いがありますね」といいました。腎臓結石? 聞いたことはあるけど、まさか自分が……と思っていると、医者は痛み止めの薬を飲ませてくれ、採血とエコー検査を始めました。少し痛みが治まってきた頃には検査も終わり、「入院しますか?」というので、「この後はどうなるんですか?」と訊くと、尿管に詰まっているであろう結石が膀胱に入って、そこから外に出れば問題はないというので、入院も大袈裟になりそうなので、「家で石が出るのを待ってます」といい、飲み薬の痛み止めをもらって帰りました。  家に戻って、インターネットで腎臓結石について調べていると、尿管が詰まってオシッコが出にくくなると、その分、汗が大量に出ると書いてあり、まさに神奈川での大量寝汗はそれだったということがわかりました。福岡で寝汗をかかないのは、ちゃんとオシッコで老廃物を排出してたからなんですね。結局、その日(木曜日)は学校は休むことにしたのですが、昼近くになって、またしても激痛が襲ってきました! もらった痛み止めも4時間以上空けないとダメだというし、あまり効かないので、こりゃもうダメだと思い、明け方行った救急病院に教えられていた泌尿器系専門の大きな病院にタクシーを飛ばして駆けつけました。

 そこでまた検査が始まったんですが、検尿だ、レントゲンだとあっちゃこっちゃ行く検査が、時間がずれてて、やたら待ち時間が長く、もう痛いのにも飽きて、ボーッとしながら週刊誌を読んでいたら、だんだん痛みは治まってきて、2時過ぎになってようやくレントゲンで、その時、造影剤とかいうのを飲んで撮ったんですが、途中、「一回オシッコをして来て下さい。それからまた撮ります」というので、トイレに行ったら、な、なんと、尿道がムズムズってしたかと思うと、オシッコと共に、2ミリぐらいのいびつな小石、というより砂利のようなものが二つ三つ、ポロポロッと飛び出してきたんです! オオッと思う間もなく、検尿コップを用意してなかったので、記念にとっておきたいと思っていた(記念だけでなく、石があれば再発防止のために成分を調べられたらしいのですが)結石は、無情にも流れていってしまいました。ううっ、残念!

 その後は、九州らしいなかなか豪快な先生に「そりゃよかった!」といわれながらも、まだ残っているかもしれないということで、坐薬の強力な痛み止めをもらい、水分をよく取るようにといわれて帰ってきたのですが、翌日(金曜日)、6劇団のゲネプロがあるため(当日は時間的に出来ないので)、痛み止めを持って学校へ行きました。そして、夕方までほぼ休みなしで6劇団のゲネプロを観て、最後のダメ出しをして、何とか自分の役割を終えたと思った瞬間、またしても強烈な痛みが襲ってきました! 考えたら、ずっと動きっ放しで水分も取らずにいたのがまずかったようです。というわけで早めに帰らせてもらい、お茶だの水だのをガバガバ飲み、絶対人には見せられないような恥ずかしい格好をしながら痛み止めを肛門に注入して、休みました。その日の痛みは、なぜか痛み止めも効かず、夜中から明け方まで続きました。といっても、もう何なのかわかっているので、うろたえることもなく我慢出来ましたが。

 結局、土日の学院祭の本番は休んでしまいました。ていうか、その後、今に至るまで、結石が出たかどうかわからないままなので、突然、痛くなっても困るので、行けずに行けないという状態でした。ま、本番はもう学生たちのものなので、監修である私はいてもしょうがないし、自分の仕事も終わっているので、休ませてもらいました。

 その学院祭もどうやら無事終了し、6劇団の公演も概ね好評だったようで、ホッとしています。もし、乾坤を読んで行ってくれた方がいらしたら、感謝感激です! 私は最終的にゲネプロを観ただけですが、泣けてしまった(もちろん感動して)作品もいくつかありました。学院に入ってたった半年で、自分たちで作品を書いて、演出して、音響や照明もやって、というのはすごいことだと思いますよ! ていうか、私も長〜く学院に関わってますが、こういう自主性が欲しかったんですよね、代アニの学生には! これから、さらに楽しみです!

 さて、天皇賞は先週の予想通り、ツルマルボーイは惜しくも2着でしたが、シンボリクリスエスと馬連でバッチリでした! といっても、腎臓結石のおかげで馬券は買ってられませんでしたが……うぇ〜ん!

(2003.11.04)
(つづく)


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