2004年3月第4週

 行って参りました、約一年半ぶり、8回目のソウル! 先週の金曜日の朝、福岡を発って、月曜日の午後に戻って来たんですけど、いやぁ、福岡空港の国際線ターミナルから行くと、早い早い! 韓国は、おととしの11月以来で、その時に書きましたが、今までいろんな行き方をした中で、今回が一番早いし、楽! 何しろ、国際線ですから搭乗手続きは、まぁ一時間前までにしなくちゃいけないらしいんですが、成田空港の場合は、まず空港まで行くのに神奈川の家からだと二時間以上かかるし、空港もやたら広いから移動するのに大変で、いつも混んでるから出国手続きにすごく時間がかかるんですけど、福岡空港の国際線ターミナルは福岡の家からタクシーで5分で(国内線ターミナルからもすぐ行けます)、出発口もひとつしかないし、空いていて、出国手続きもアッという間でした。で、ソウルの仁川空港までの飛行時間は1時間25分で(福岡−羽田間より近いです!)、9時に福岡空港を出て、昼前にはソウルの街中にいました! もっと驚いたのは帰りの便で、気流の関係でなんと50分で福岡空港に着いてしまうので、家に戻った時も、ついさっきまでソウルにいたとは信じられないほどで、海外旅行に行って来たという感じはまったくしませんでした。羽田から神奈川の家に戻るのも1時間以上かかるので、その方が旅行に行ったという感じですね。いつまでかわかりませんが、福岡にいる間に、安いチケットが取れたら何度も韓国に行くことになりそうな予感を改めて感じました! とにかく、成田空港は、行くまでと荷物の多い帰りのことを考えると、それだけでちょっと躊躇してしまいますからね。お金もかかるし、疲れるし。なんであんなところに国際空港があるんでしょうか。外人からも評判悪いし、羽田を広げて(東京湾を埋め立てて)作ればいいのにブツブツ……って、前にも書いたかな。

 さて、今回の訪韓の目的はいくつかあるんですが、ひとつは、昨年、月光舎の韓国公演が出来なくなったことで、劇場関係者の人たちはじめ、交流をしていた人たちに、直接会ってお詫びしたいということがあり、行く前に、月光舎が公演をした明洞倉庫劇場(その後、明洞芸術劇場に名称が変わりましたが)の経営者であり、月光舎と兄弟劇団の契りを結んだ劇団創作村の主宰者でもある金大鉉氏にメールを送ったんですが、なんと明洞倉庫劇場は人に譲ったという返事が来て、しかも、ソウルに行ってから、そこに書いてあった連絡先に電話をしても通じず、結局、会うことは出来ませんでした。劇場のあった場所にも行きましたが、工事で外装も変わっていて、なんかあの古〜い感じのいい雰囲気がなくなってしまい、とても寂しく思いました。そういえば、劇場の周りの様子も、高速道路がなくなっていたり、月光舎公演の告知の垂れ幕を張ってくれた歩道橋もなくなって、ガラッと変わっていました。まぁ、ソウルの街の変貌ぶりは、いつも行く度に驚くことですけどね。明洞の繁華街も相変わらずビルの工事をあっちこっちでやってるし、中央郵便局も建て替えていて、次に行った時にもまた驚くことでしょう。金大鉉氏には、またメールを送って、交流は続けていきたいと思っています。もうひとつの、公演をする予定だった東崇舞台の劇場とも連絡が取れず、残念ながら、公演中止のお詫び行脚(ずいぶん遅くなってしまいましたが)は、また次の機会になってしまいました。といっても、みんな、そんなに気にはしてくれてなかったようで、また会えるのが楽しみだと、メールではいってくれてるんですけどね。詳しい話が出来ないのがもどかしいんですが、やはり一度結んだ契りは強力なのが、韓国なんですね。とにかく、チング(友人)が多くてうれしいです。

 ソウル行きの目的のひとつとして、一年間、私が福岡に単身赴任をしている間、育ち盛りの男ばかり三人の子供たちを任せっ放しにしていた妻への慰労ということもあり、今回の旅は妻との二人旅でした。しかし、何年ぶりでしょうかね、妻と二人っきりの旅というのは。97年に中国に返還される直前の香港に行って以来ですから、7年ぶりですね。もちろん、決してCMやドラマに出てくるようなロマンチックな二人旅ではなく、知っている人は知っているであろう相変わらずの珍道中なんですけどね(それがまた楽しいんですけど)。妻は、おととし5月の月光舎の韓国公演の時に、螳螂時代からの友人である劇団道学先生のかんのひとみやラッパ屋の武藤直樹と一緒にソウルに行って以来の2回目の訪韓で、私と同じく韓国映画が大好きなんで、いろいろ楽しみにしていました。まぁ、普通のOLや学生が韓国に行ってショッピングしたりエステに行ったりするのとは明らかに違う目的で、3日間の間に、一緒に舞台を2本、映画も2本(私は3本)観ました(それに関しては次週、しっかり報告します!)。もちろん、ショッピングで、とても日本では売っていないような変わった服も買っていましたけどね。あと、友人から頼まれた韓国の俳優たち(もちろん、『冬のソナタ』のペ・ヨンジュンも入っています)の生写真や、新宿の韓国広場の三分の一の値段で売っている韓国食品、日本では売っていない韓国のお菓子類も。ちなみに私の買い物は、学院へのおみやげ(ヘバラギチョコやキムチチョコなど)と、大好きなエゴマの葉のキムチ漬けとチャンジャとソジュ(韓国焼酎)以外は、韓国映画のDVD(8作品)とVCD(8作品)とビデオ(5本)とサントラ(7枚)とコリアンポップスのCD(3枚)でした(詳しくはKoreanriで)。あ、あと映画館に置いてある最近の韓国映画のチラシを大量にもらってきました。まぁ、我ながらミーハーだと思いますけど、帰って来てからの楽しみでもあるし、韓国の人に「韓国語の発音が上手ですね」(決してペラペラしゃべれるというわけではありません)といわれるのは、そういったものをしょっちゅう観たり聴いたりしてるからだと思うんで、要は韓国語の勉強のためということでもあるんです。何しろ、日本で韓国語を習うといっても、触れる機会が少ないですからね。まぁ、習うより慣れろ、です。最近は、インターネットでSBSMBCのWEB放送もよく観ています。

 で、もうひとつの目的が、おととしの韓国現代戯曲ドラマリーディング以来、仲良くなった劇作家で演出家のパク・グニョン氏とチョウ・ガンファ氏に会い、現在、大学路で公演をしている二人の舞台を観るということだったんですが、その舞台『三銃士』と『男子衝動』を、無事、観ることが出来ました。これがもう、ホント良かったんですが、それについては次週詳しく! もちろん、食べ物の話もね!

(2004.3.31)


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