今ごろ書くのも遅ればせながらという気もしないでもないのだが、でも今になってようやく書こうという気持ちになったので書くことにした。
COMPLICITEのワークショップを受けにロンドンへ行った。ここ数年役者として忙しく仕事をこなしてきて、ふと気がつくともう2005年が目前に迫っていた。そんなときオンラインで偶然COMPLICITEのワークショップのサイトを目にした。演劇人だったらいちどはシェークスピアの国イギリスに行ってみるのもわるくはない。それにちょうど仕事も一段落していて、私の気持ちの中に何かを学びたいという意識も芽生えていた。そんなことから「これはなにか与えられた時期なのかもしれない」と勝手に解釈しワークショップの受講申請をした。申し込みにはCVとワークショップへの参加理由を提出しなければならない。演劇界ではかなりの知名度があるCOMPLICITEのワークショップには参加者も世界中から来るようだ。それから数週間後私はロンドンに飛んだ。
ワークショップは一クラス20人で、3コースのクラスのワークショップが午前、午後、夜の一日3回あり、一クラスが3時間の五日間。私は全部のコースを受けたいと申し込んだが、それはTOO MUCHと言われ、「ジェスチャー&スピーチ」と「ヴァガボンドクラウン」の二クラスを受けることにした。
地下鉄のロンドンブリッジ駅から歩いて10分ほどの旧革製品工場の中のスタジオへ朝10時まえに行きレジストレーションをする。担当のナターシャとは何度か電話でやり取りをしていたので声には聞き覚えがある。ブリティッシュアクセントの彼女はラテン系の鼻筋が通った素敵な20代(私の勝手な推測だが)私はレジストレーションを済ませスタジオの奥の方にいき着替えをする。朝のクラスはジェスチャー&スピーチ。講師はコンプリシテのカンパニーメンバーのクライブメンデス、彼はコンプリシテで20年以上のベテランアクターだ。
クラスのはじめに自己紹介をした。イギリスはもちろん、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ、ギリシャ、オーストラリア、アメリカ、そして日本。参加者はいろんな国から来ていた。ただアジア人は私だけだった。その自己紹介のやり方だが、全員が円になり自分の名前と出身地を言い一周したら、次に右隣の人の名前を言ってまた一周する。その次は二人右隣の人の名前を言ってもう一周する。ただなかなか名前が覚えられない。ようやく何とか名前を覚えたら手の動きを加える。まずは指でワン、ツーのリズムでスナップをして2回鳴らし、次に両手で太ももを同じリズムで2回叩く。そのとき指でスナップをするときに自分の名前をワン、ツーのリズムに合わせて2回言う。その動きと自分の名前を言うことを繰り返し行い、両手で太ももを叩く時にグループの中の誰かの名前を同じリズムで2回言う。名前を呼ばれた人は同じ事を繰り返しまた誰かの名前を言う。動きは全員が一緒に行う。次にこの動きをスタジオを歩きながら行う。そして最後にリズムをワン、ツーからワン、ワンのアップテンポで行う。このエクセサイズは、歩き回りながら二種類の手の動きに加え始めて会った人の名前を呼ぶという、動きとしゃべりを同時に行うエクセサイズで、簡単のようだがついつい皆が同じ人の名前ばかりを呼び合ってしまう現象が起こる。
その日にやったほかのエクセサイズは、二人一組になりパートナーと向かい合い、右手又は左手の手のひらを上に向けて相手に差し出しながらその場でステップを一回踏み、その動きと同時に「I AM HERE」と言う。それをパートナーと繰り返し行う。いかにシンプルに相手に「自分がここにいる」と言うことを伝えられるかがキーポイントだ。その他は自分のアパート又は家にドアから入るときのジェスチャーや、子供のころの自分の部屋に入るエクセサイズをやった。10時から1時までのクラスが実際に終了したのは1時30分を過ぎていた。2時から始まる次のクラスを受ける人達がスタジオに来はじめていたので止むを得ず終了したみたいだった。
朝のクラスが終わって講師のクライブと数人の生徒達と一緒に、スタジオのあるこの建物の一階のカフェでランチをした。ランチの後私はロンドンブリッジ駅を裏口からでた角にあるスターバックスで早速今日のクラスの内容をノートにまとめる。時間はすでに午後4時をまわっていた。6時からはヴァガボンドクラウンのクラスがある。二クラスにして正解だった。
続く、、。