2002.11.26
NYの日本人俳優(12)

慌ただしく!

 このコーナーに書き始めて1年程になる。
 このたび私は再びエージェント探しに走り回る。いわゆる事務所ってヤツ。NYは日本とシステムが全く異なり、役者の営業活動は個人が自分でやらなければいけない。

 今回、私は久し振りに入ったハワイの仕事の件を手紙にし、それにPix & Resume(写真&プロフィール)を持ってコマーシャルエージェントを回った。もちろん資料はエージェンシーの受付嬢止まりだが、その翌週には担当者本人に、受け取ったかのフォローアップの電話をする。殆どアシスタントが対応するぐらいで、担当者が直接電話にでることはない。しかしこんな事をこま目にやらなくては仕事は取れない。大きな仕事の後というものは次の仕事がなかなかすぐ来ないものだ。オーディションも全く無い。年末にかけて仕事は少なくなるらしい。アメリカ人は年末は働きたくないのか?しかし普通一般人は年末にかけて金が要る時期だ。このあいだの仕事のギャラは3ヶ月後くらいにしか入って来ない。12月末か最悪は年が明けてからになるかも。当座の金が無い。3月からは芝居の稽古が本格的に始まるので、収入が大幅に減少するのは明らかだ。今稼いでおかなければ。

 以前書いた記憶があるが、私はブロードウェイシアターのヘアースタイリストとしての経験がある。その経験を今利用すべきときかもしれない。

 来年1月26日までの10週間、リンカーンセンターシアターで「Dinner At Eight」という芝居があり、私の知り合いがその芝居のヘアーデザイナーとして起用された。その知人から一緒にやらないかと、タイミングよく話しが来た。今ここで稼いでおけば後々楽だ。この仕事を受けることにした。

 役者の仕事だけで食っていければと思うが、どうも世の中はそんなに甘くない。

(つづく)


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