COLLISION THEORYという劇団で芝居をやることになった。6月初め頃、オーディション情報誌にその劇団のオーディションのことが載っていたので、早速私はHeadshotとResumeを送ってオーディションのアポを取る。そして7月と8月にオーディションがあった。
古典又は詩的、或いはNontraditionalなモノローグ(独白=一人語り:編集部注)を持ってくるようにと言われたので、私はこの前の舞台で演じたAsswhole Mikeのモノローグをやった。舞台で何度も演じてはいるが、いざオーディションとなるとやはり緊張する。次に川をイメージしてインプロヴィゼイション(即興)でムーヴメントをやらされ、その最中にモノローグを言わされた。その後は40年代のアメリカを象徴するようなビッグバンドミュージックでダンスを踊らされ、最後にある詩を読まされた。
これがきつい!
突然その場で渡された詩またはテキストを読まされるのは、英語が第二外国語の私のウイークポイントだからだ!がしかし一応スピーチの訓練はしているので何とか読みきった。これで15分程のオーディションは終わった。
それから2日後Call-Backの連絡があり、指定されたモノローグがメールで送られて来た。Call-Backまでそのモノローグを覚えなければいけない。私は東京から戻った翌日時差ボケのままCall-Backに行った。今度は30分程、モノローグ、ムーヴメント、インプロ、ダンスなど色々なことをやらされたが何とか乗りきり無事終了。それから2週間後に知らせがあり、彼らと仕事をする事になった。
公演は2003年の5月から4週間NYのダウンタウンにある、HERE ARTS CENTERという小屋で行われる。本格的なリハーサルは来年3月から始まるが、この劇団は役者とのコミュニケーションとインプロヴィゼイションをベースにして、1年に1本のペースで作品を創り上げて行くので毎週1回ワークショップをやる。そのワークショップが9月から始まった。またこれから向こう6ヶ月、役者としての目的が持てた。
9月下旬から10月にかけて、某クルーズラインの広告の仕事でハワイに行った。NYからハワイに飛び、そこから大型客船で太平洋を横断してメキシコまでの10日間、その間に船上で撮影が行われた。いままでの仕事の中で規模的そして金額的にも一番大きい仕事だ、ましてや豪華客船でのクルーズなんてもちろん初めての経験。好きな芝居に思いっきり取り組むのには、こんな仕事で稼げるのが最高だ。
なんかこうして自分の生活を文章にしてみると、なんとなく役者らしい生活をしているようだが……?
(つづく)