週刊FSTAGE
リレーエッセイ「私とFSTAGE」
リレーエッセイ「私とFSTAGE」vol.53
ダッチ 03.19.2000


 福井さんからタスキを戴きましたダッチです。
 早くもスタッフに来てしまったかぁ(^^)

 ご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、お隣FMUSICALのSUB-SYSをしております。

 私がFSTAGEに入会した頃は、ミュージカルも宝塚歌劇も歌舞伎もみんなFSTAGEにあった頃です。TheaterGideという雑誌が創刊した当初で、FSTAGE内にもTheaterGideの専用会議室がありました。そしてTheaterGide本誌にもFSTAGEのコラムがあって、毎月発言の一部が掲載されていましたね。

 自分のお金でチケットを買って舞台を観るようになったのは劇団四季の「オペラ座の怪人」辺りが始まり。
 昨年8年ぶりに再演された宮本亜門さんの作・演出による「アイ・ガット・マーマン」辺りから(世間一般で言う)「劇場通い」が始まって、オンシアター自由劇場の「上海バンスキング」を観て「世の中には面白いお芝居がまだまだ沢山有る!!」と思いはじめた頃。

 「TheaterGideは劇場で買う!」と思ってたんだから、毎月一回程度は劇場に足を運ん でいたのかな?
 だもんで、FSTAGEに入会した当初もミュージカルとオペラくらいにしか興味が無かったのが、FSTAGEの毎日寄せられるレビューを読んでいると「これを観なくては一生の不覚(!?)」みたいな感じがひしひしと伝わってきて、オフなんかを通して少しずつ観るジャンルの幅が広がっていきました。
 入会当時の事でよく覚えているのは大阪の劇団猫のお尻が東京で公演をするというので会議室がえらくもりあがっていて、オフが開催されていたこと。当時は自己紹介した程度で面が割れてなかった私は、おそるおそる劇場へ足を運び、当日券の列に並びながら「このうちの相当数がFSTAGEのメンバーなんだろうなぁ」と思い眺めていたのでした(笑)。

 今では、本家ミュージカルからはじまり、ストレートプレイ、バレエ、歌舞伎、何処のオフでも顔を出している状態。
 パフォーミングアーツと名のつくもの「広く、浅く」何でも、何処にでも顔を出す私ですが、きっかけは殆どオフだったりします。普段からなんとなく気にはなっていたものの、自分ではチケットを買ってまで・・・と思うような舞台ってけっこうあると思うんです。で、そんな所でオフなんかがあったりすると「オフならば行ってみようか」って感じで色々なジャンルの舞台に触れることが出来ました。「それならば」って事で自分で開催したオフも随分になりました。一時期は参加者としてよりも幹事としてオフに出ている数のほうが多いんじゃないかって思うことも(笑)。

 自分で幹事やったオフで一番印象に残っているのは六本木自由劇場の最終公演のオフですね。オンシアター自由劇場がシアターコクーンでの公演「黄昏のボードビル」を最後に解散した後に、閉鎖の決まっていた六本木自由劇場でお別れの「こけら上げ」公演を行うといもので、串田和美さんと笹野高史さんの二人芝居「ダムウェーター」のオフをやろうというのですがこれ、夜10時開演なんです。終演後の宴会は夜11時30分からスタートするというトンデモナイ企画(笑)。オフ初参加なのに始発が動くまでつきあって下さった方々が多数。いやはや驚きました。
 オンシアター自由劇場には92年の「上海バンスキング」以来すっかりはまって、劇団解散後も自由劇場メンバーの出演するお芝居には出来るだけ足を運んでいます。次回NODA・MAP「カノン」で串田さんがどんな芝居をするのかいまから楽しみです。
 そんな訳で、これからも「オフじゃないけりゃ行かなかった」というような珍しい種類のオフ中心に開催していきたいと思いますのでよろしくです。

 次は最近はとんとFSTAGEにはおみえにならないですが、FMUSICAL99ベストテン実行委員長のロバートさんです。


  リレーエッセイ、次はロバートさんです。
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