さっぽろえんげきカリンコロン

(7) 1999.6.25 「JRシアター閉館について」

JRシアターと聞いて、北海道の人と劇団四季ファンの方なら分かるとは思いますが、その名の通りJR札幌駅の構内に建つ、劇団四季の仮設劇場です。仮設といっても、キャパは約1000席あり、本設とはあまり変わりがありません。「劇団四季の」というぐらいですから、ほとんどは劇団四季の公演が行われています。今回は、そのJRシアターが今年で閉館するという話題をお送りします。

北海道でこれだけミュージカルが浸透したのは、やっぱり劇団四季の力が大きいと思います。『CATS』、『オペラ座の怪人』など、すごい観客動員数を記録したはず。最近は、不景気のあおりを受けて、動員数の伸び悩みに苦しんでいるようですが。札幌に住む人だけではなく、道内各地からたくさんのお客様が何度も観劇しに足を運んでいるようです。(実際、私も以前はそうだった。) 札幌駅の構内にあるということで、非常にアクセスが便利で(徒歩1分ぐらい)、遠くから来た人でも分かりやすいというのもリピーターを増やす要因になっているのでしょう。

駅の構内ですから、何かのついでにちょっと芝居を観ていくということも可能です。ほとんどがミュージカルなので、好みの問題と、何しろチケットが高いのでそう気楽に・・・というわけにはいかないかもしれませんけど。

そのJRシアターがこの9月で閉館することになりました。札幌駅南口の開発工事に伴うクローズとのこと。JRシアターは1993年にこけら落としをしてから、6年間の歴史に幕を閉じるというわけです。7月からファイナル公演が始まるようですが、現在は四季としては休演中。休演中は、一般の方々に貸し出しをしているようです。最近では、YOSAKOIソーラン祭りの一会場としても使われていました。

南口の工事が終了するのは2003年の予定らしいのですが、改装計画の中には本設の劇場の計画もあるそうです。(劇団四季「四季の会」会報誌による) 本設の劇場ができれば、また違った感じで札幌の演劇も盛り上がりを見せるのでは?と期待しています。ぜひ時間がかかっても劇場の計画は実現して欲しいですね。

以上、今回はJRシアターの閉館についてでした。

(つづく)



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