FSTAGE演劇ベストテン'00

FSTAGE 20世紀の演劇ベストテン
作品部門 パフォーマー部門 スタッフ部門 

FSTAGE 20世紀の演劇ベストテン
スタッフ部門投票へのコメント集

 

1位 野田秀樹 脚本・演出

  • 野田さんの劇には世界観があります。動きの激しさや、ことば遊びの部分がどうしても強調されがちですが、それらも野田さんの持っている世界観を表現するために機能しているからこそ、あそこまで効果的なのだと思います。世界観を持っているからこそ、最近は絶望の感じられる劇を書くことが多くなっているのかもしれませんが、まだまだ頑張って欲しい。文句無しの、演劇界に対する20世紀の贈り物だと思います。
  • 野田さんは私を泣かせる二大演出家です。
  • 最初に自分 (達) でチケットを取って観た舞台が、夢の遊眠社でした。聴覚的美しさ (音としての言葉の美しさとか・・) &視覚的な美しさ・・野田さんのつくる世界が好きです。
  • 戯曲の意味の1/3だってきっと私は分かっていない。でも毎回見たいと思う。劇場に入れる幸せをくれる演出家。
  • 走り回る役者達、尽きない言葉遊び、美しい詩のようなセリフ。その美しさとは裏腹な毒を含むメッセージ。こんな芝居もあるのだと教えてくれた方です。
  • 野田秀樹という人に遇って演劇の楽しさを知ることができました。
  • 最高の劇作家・演出家として
 

2位 三谷幸喜 脚本・演出

  • いつでも確実に楽しませてくれる脚本家。
  • 維新派、夢の遊眠社・・私の中で、これらの対局で、「好き」なのが、東京サンシャインボーイズであり、三谷幸喜さんなのです。休団明けの「リア玉」楽しみにしてま〜す!(笑)
  • 時代の誇る稀有な脚本家でしょう
  • やっぱり脚本が好き
  • 劇団サンシャイン・ボーズ、そして解散後にかかれた脚本、特にシチュエーション・コメディはこの方の右に出る人はいないでしょう。
 

3位 鴻上尚史 脚本・演出

  • 語られるセリフに何度ドキッとさせられたことでしょう。
  • 本当に私の人生を変えた人の一人です。芝居やエッセイから受け取ったメッセージに、どんなに救われた事か。ひっぱりだしてきた今までのパンフの中から出てきた「ごあいさつ」を読んだだけで泣けてきました。一番「ありがとう」を言いたい人。
  • 鴻上尚史という人の存在は以前から知っていました。週刊朝日のエッセイも読んでいました。「ピルグリム」で「劇作家・鴻上」に出会って、はまりました。今という時代に対して私がとっているスタンスとわりと近いところから、それをきちんと言葉に、そして芝居という形にしてみせてくださる人、という意味で、勝手に師匠と呼ばせていただいております。
 

4位 いのうえひでのり 演出

  • いつでも確実に楽しませてくれる演出家。
  • 絶対に外れはない、と安心して見せてくれる演出家そして期待以上のものを必ず見せてくれる人
  • かつて見たことのない夢そのもののような「絵」を、その作品を通して受け取りました。
  • 舞台における格好良さの見せ方を味合わせていただきました。
  • 役者の魅力を最大に生かす演出に
 

5位 蜷川幸雄 演出

  • 脚本をとても丁寧に扱う細やかな演出家だと思います。
  • パンドラの演出対決に
  • 老獪ですねぇ。
  • 蜷川幸雄と野田秀樹は、現在の演劇界にあってまぎれもない2大巨人だと思う。一咋年度の「パンドラの鐘」はその2人が激突、競演した舞台として記録に残る。作品的には野田版に軍配を上げるが(私は)、作者兼出演者を相手に回すという不利を承知で勝負を受ける蜷川の男気が好き。
  • 初めて観たのはたぶん静岡の護国神社境内でのNINAGAWAマクベスで正直なところ寒さに震えて,早く終わらないかなとひたすら願ってました。それ以来いろいろ観てきて,なんとなく好きというひどく曖昧なことしか言えませんが,やっぱりはずせない人だと思います。
 

6位 加藤昌史 制作

  • いろいろなことはありましょうが、確実に多くの観客を劇場にひきつけたというのは事実だし、前日予約やiGONなどの多くのシステムをしっかりと構築して、芝居を身近なものにしたのは彼の功績によるところも多いと思うのです。ぴあやセゾンだけでは、ここまで便利なさまざまは、やはりできなかったと思うのです。(演劇集団キャラメルボックス)
  • なんだかんだ言っても、この人のお蔭で、「演劇」が身近なものになったと思います。「演劇」に対する情熱も◎。
  • 素直にスゴイと思う。憧れで目標。望みは高く、目指そう!
 

7位 加納幸和 演出

  • 加納さんというかたがいなかったら、私の人生はもっと平坦なものだったように思います(^^;; 貪欲な創作姿勢に。
  • 加納さんはすごいなぁ。たぶん「花組芝居」っていう存在がなかったら歌舞伎に関しても着物に関しても絶対に興味をもつことはなかっただろうから
  • 歌舞伎を出発点としていろいろな可能性みせてくれます。
 

7位 後藤ひろひと 脚本・演出

  • 予想もつかない展開とギャグが私には衝撃的でした(^o^)
 

7位 つかこうへい 脚本・演出

  • 200年後までも演劇史にその名を轟かせるのは間違いないのは疑う余地のないトコロ。
 

11位 松本雄吉 作・演出

  • 全然違う舞台なのですが、野田さんと同じように、聴覚的な美しさ&視覚的な美しさと言う点で大好きです。出来れば・・東京でも公演して下さい。(;_;)
 

13位 井上ひさし 脚本

  • この方もやっぱりスゴイ・・・
 

13位 鈴木裕美 演出

  • 自転車キンクリートというユニットは、わたしの芝居遍歴の中では欠かすことができないもの。物語を紡ぎ、見せるための彼女たちを抜くわけにはいきません。ちょっと失敗かなぁと思うものでさえ、わたしの気持ちにダイレクトに伝わる何かがある彼女たちの芝居は、絶対にちかいぐらいの信頼に足るブランド、なのです。(自転車キンクリート)
  • あっけらかんとした空気の中に、情感がきっちりと盛り込まれている所がマイツボです。
 

13位 中島かずき 脚本

  • 戯曲が好きなんです。設定とか台詞とか。血が沸きあがってくる感じがして。
  • 脚本の裏に広がる奥深い世界を味合わせていただきました。
 

16位 飯島早苗 脚本

  • 真摯なセリフの数々は、私の宝です。
  • 飯島氏の作品は観ていて、あったかい気持ちになります。観終わった後もじんわりとしみてくるものがありますね。
 

16位 栗山民也 演出

  • リアルに現実を描いても無情にならずに豊かでいられる思いを、その作品を通して受け取りました。
 

16位 寺山修司 脚本・演出

  • リアルタイムの寺山さんは、TVの競馬中継でアナウンサーの隣に座っているおじさんという姿しか知りませんが、寺山戯曲の作品を見るにつけ、ああ、リアルタイムで体験したかったなあ、と思ってしまいます。本当の残骸しか残っていないのかもしれませんが、「100 年気球メトロポリス」の数々の見せ物 (とあえて言いましょう) 、私の想像力を可能な限り高く掻き立ててくれました。
 

16位 マキノノゾミ 脚本・演出

  • 緻密でいてせせこましくならない広がりを感じます。
 

16位 松尾スズキ 脚本・演出

  • ずっと探していた「言葉」を受取りました
 

16位 山崎清介 演出

  • 子どものためのシェイクスピアシリーズの楽しさに
 

22位 市堂令 作・演出

  • 青い鳥では独自の世界を作り上げてました。
 

22位 柴田侑宏 脚本・演出

  • 「大江山花伝」「雪に散り花に散り」など柴田先生の舞台にはドラマがあるんですよ。
 

22位 堤泰彦 プロデュース

  • 20世紀の終りに劇団制が崩れてきて、プロデュース公演があたりまえになったのは、それだけ (商業演劇以外の) 演劇の裾野が広がったからでしょうか。ただそうなってくるとプロデューサーの力量が問われることになります。加藤健一さんや飯島早苗さんもその候補でしょうが、「名前で客を呼べるプロデューサー」の位置に日本で一番近い位置にいる (かな?) 堤さんに票を投じます。
 

22位 松田正隆 脚本

  • 別役実も井上ひさしも到達していない未知の地平を開墾する松田正隆。人間をとりわけその暗い部分を真剣に見つめる真摯さに打たれる。身と魂を削りつつ普通なら目をそむけ、気が狂うはずのその作業から純粋結晶な戯曲を取り出す誠実きわまりない創作意欲に感嘆。
 

22位 宮本亜門 演出

  • 同世代の演出家として野田秀樹氏と比べられることもありましたが、野田さんは所詮天才です。「好き」の気持ちだけでここまで来てしまった宮本氏を見ていると、生きる勇気が湧いてきます。
 

33位 有村淳 衣装

  • 演出・脚本にばかり目がいきがちですが、宝塚ではこのかたの出現で、衣装への観客の関心が高まったと思います。個性的なデザイン、豊かな色味で楽しませてくれます。宝塚以外でもご活躍なのが何よりです。
 

33位 泉鏡花 脚本

  • 鏡花作品はセリフの美しさが好き。戯曲として書かれたものじゃなくとも言葉を活かせる役者さんと出会うことでより輝きが増しているように思います。
 

33位 磯崎新 劇場設計

  • スタッフに該当するのかよくわからないんですが。もしだめでしたら,無効にしてください。そこにいるだけでワクワクするという一番好きな劇場です>静岡芸術劇場 客席の傾斜もかなりあって前列の人が気にならなくて観やすいです。日本平の野外劇場「有度」も好き。
 

33位 市川猿之助 演出

  • 梨園に生まれながら、歌舞伎人生はけっして平坦でなかった市川猿之助。逆境をバネにしての舞台への精進に頭が下がる。古典の斬新な解釈、スーパー歌舞伎の創造、後進の育成とプロデュースの才能をも発揮。なにより芝居とは「夢見る力」を客とともに喜び分かち合うこと。その信念に支えられたバイタリティがたまらない魅力。
 

33位 大島早紀子 演出・振付

  • 白河直子という表現者を得て描かれている独特の世界
 

33位 大橋泰彦 脚本・演出

  • マスコミで一般に「団塊の世代」と言われる世代が青年期を送ったより少し下だと思いますが、公害問題などは意識しながらも、それでも科学文明の無限の可能性を信じられた時代があると思います。そして大橋さんはその時代の雰囲気を今に体現しているように思えます。いわば時代の具現者に向けて1票。
 

33位 加藤健一 プロデュース

  • プロデューサーと呼ぶのは変かもしれませんが、作品とキャストに対する感覚の鋭さと執着にはいつも感心していました
 

33位 川崎悦子 振付

  • 川崎さんのダンスが好きです。芝居の間をぶっち切るんじゃなくてその雰囲気のままのダンスが好き。一度踊ってみたいなぁってずっと思っています。
 

33位 木下順二 脚本

  • 「子午線の祀り」を作品に入れようか迷ったんですが,キャストを一新した99年の公演しか観ておらず,作品としては前のキャストのほうがきっと良かったに違いないと勝手に思ってますので,こちらに。
 

33位 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 脚本・演出

  • お友達関係でなく、初めて見た小劇場の芝居、今から思えばケラさんの作品でした。ナイロンや健康じゃありませんでしたが。この泥沼の世界にわたしを引き込んでくれたきっかけの功労者として。芝居はなぁと言いながらも、彼の芝居はおもしろいし。(NYLON100℃)
 

33位 G2 演出

  • どんな方か全然知らないんです、実は。ただ、パンフに「G2」と名前が出ているものに、一度としてハズレがなかったんです。これって、すごいことだと思います。これからも楽しませてほしいです。
 

33位 鈴江俊郎 脚本・演出

  • ずっと探していた「言葉」を、その作品を通して受け取りました。
 

33位 鈴木忠志 演出

  • SCOTも観たことはないし,利賀にも行ったことがなく,SPAC静岡県舞台芸術センター) で活動を始めてからしか知りませんが,初めて観たときに今まで観てきたものと全然違うと驚きました。SPACのレパートリー公演の予約方法もおもしろいものだと思います。
 

33位 田口哲 演出

  • これからも関西で別役実芝居を見せてください。
 

33位 福永郁央 脚本・演出

  • 福岡で活動するあなピグモ捕獲団の主宰にして、作・演出家。はっきり言うと、惚れています。「にくいあんちくしょう」って感じです。昨年私が、某大学の「エリザベス朝と演劇」などという公開講座に通ったのも、この人のいた大学が見たいという不純な動機からです。おかげで大学の先生と仲良くなり、今も月に一回くらい通っています。もちろん、演劇人としての才能も、今後がもっとも楽しみなお方です。
 

33位 古橋悌二 構想制作

  • 古橋さんとジョナサン・ラーソン(「RENT」の作者)は、エイズという人類の存在を賭けた病と戦うために神が使わした救世主だと思う(注:ジョナサンの死因は、大動脈瘤発作)。20世紀の終わり、私たちが引き継ぐべき誠意として、彼らは自身と引き換えに作品を提示した。21世紀に私たちが引き受け、読み解くべきバイブルがわりに。きっと彼ら2人こそ人類を代表して受難し、新世紀を指し示した現代のイエス・キリストであり仏陀なのだ。
 

33位 三島由紀夫 脚本

  • 新歌舞伎ってなんだかへんな話が多い中,「鰯賣恋曳網」は昔からある話だと言われても納得してしまいそうな出来。
 

33位 ロバート・アラン・アッカーマン 演出

  • リアルに現実を描いても無情にならずに豊かでいられる思いを、その作品を通して受け取りました。
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