2009年4月第4週


 世間はまさにゴールデンウィーク、というわけで、私も2日から6日までの5連休をのんびり過ごした。いや、いろいろ家のことをやりながら、競馬をしたり、DVDを観たり、ま、いつもの休日通り、忙しなく過ごしたのだが、特にハードになった4月からの仕事から、ちょっと一息つけたという感じだ。おかげで、この乾坤もようやくまとめられたわけだ。いや、実際、去年もハードだったが(5月から3ヶ月半書けなかったし)、今年は去年の比じゃない。3年目だというのに、一体、いつになったら落ち着くのだろうか(笑)。毎年、改革改革で大変は大変なのだが、いい方向に向かっているとは思うので、ま、頑張りましょう(笑)。乾坤も忙しい合間をぬって書きまっせ。

 今年のゴールデンウィークは、やたら高速の渋滞の話題で盛り上がっていたが、車を利用しない人には関係ない話だし、車を持っていてもETCを搭載していない人には、ETCのおかげで混むんだと腹立たしく思えたりする。それに、高速料金が1000円になるといっても、ETCを搭載していなければ関係ないわけで、あれはどうしても政府がETCを買わせようとしているとしか思えない。助成金を出すから買いなさいというのもおかしな話だ。定額給付金だって、そんな金を出せるなら、根本の雇用対策や経済政策のことを考えてほしい。もちろん、もらえるものはもらうけど(笑)。ま、今の総理や政治家のお歴々を見ていると、あまり頭の良さそうな輩がいるとも思えないので期待は出来ないが。だいたい、政治家っていうのは上から目線の政治家的なものの考え方しか出来ないからダメなわけで、一般庶民の生活レベルのことを理解出来る頭を持ってほしいと思う。もちろん、単に漫画やアニメが好きというのとは違うわけで……あ、こういう話になると長くなりそうだから、やめよう(笑)。ま、そういう政治家を選んできた我々にも責任があるわけだから、その辺りの意識から変えていかないといけないのだが。

 さて、ゴールデンウィーク中にも、いくつか観に行きたいと思っていた舞台はあるのだが、普段の忙しさを考えると、休める時には休みたいと思ってしまい(もう年だな)、どうしても東京まで出て行く気が起きなくて、芝居は観に行ってない。関係者の方々、ホントすみません。その代わりというわけではないが、4日には海老名のTOHOシネマズで『レッドクリフPartU−未来への最終決戦−』を観て来た。PartTは、去年渋谷で観たのだが、その後、DVDで観て、日曜洋画劇場でも観てしまった。何たって、ジョン・ウーだし、トニーだし、金城だし、ヴィッキー・チャオも好きだし、チャン・チェンにチャン・フォンイーでしょ、そして何より、PartTでその美しさに魅了されてしまったリン・チーリン! 感想は、細かいところは別にして、とにかく観終わって、良かったという満足感と共に、疲れたというのが本音。いやぁ、とにかく大画面で一緒に戦っているような気分になってしまい、どっと疲労感を感じてしまったわけだ。決して長いからというわけではない。PartT同様、長さはまったく感じない。客席は混んでいて(座席はネットで事前に買っていたのでいい席だったが)、見回すと結構年配の客が多いのに驚き、みんなきっと疲れたろうなぁと思っていたら、一緒に行った高2の三男も「疲れた」といっていたから、若者であっても疲れる映画だと思う。それだけ迫力があるということなのだが。しかし、PartTの時にも思ったが、これはやはり大きなスクリーンの映画館で観る映画だ。もし、PartT、PartUの連続上映が大きな映画館であったら、また観に行くぞ! オールナイトだったら、始発までで、ちょうどいい時間なんじゃないかな。ぜひ、やってほしい。

 実は今年のゴールデンウィークは、家でDVD三昧をしようと決めていたのだが、それはゴールデンウィーク前に、ようやく薄型の37型液晶テレビを買ったからだ。地デジのやつね。それで、この5日間にDVDを12本半観た。韓国映画が11本に、邦画が1本半(1本はつまらなくて途中でやめてしまった)。というわけで、ようやく、2007年の韓国映画ベストテンもそろそろ発表出来そうだ。しかし、ブームと関係なく、韓国映画の底力はすごい。11本観たいずれもが、みんな違ってみんないい、という感じで、ベストテンも甲乙つけがたく、10本選ぶのにも苦労する。ただ、かつての『ペパーミント・キャンディー』や『悪い男』や『復讐者に憐れみを』のように、ガツンとくる衝撃的な映画が少なくなってきている。小品だがいい、という映画は多いのだが。そういえば、今、『チェイサー』という韓国映画が公開されていて評判になっているが、あれに出ているハ・ジョンウはいい。キム・ギドクの『絶対の愛』や『ブレス』、韓国の徴兵の軍隊生活を描いた『許されざるもの』などに出ているが、今年の夏には妻夫木聡と共演している日韓合作映画『ノーボーイズ、ノークライ』が公開されるということなので、さらに注目されるだろう。そのうち日本のマスコミにも出て来るに違いない。『チェイサー』はぜひ観に行きたい。

 さて、最後に競馬の話を少し、でもないかな。前回予想を書いた4月19日の皐月賞は散々だった。桜花賞を勝ったブエナビスタより信頼性は薄いとはいえ、3着ははずさないだろうと思っていたロジユニヴァースは、見事に掲示板(5着まで)さえはずしてくれて、14着。ま、ゴール前で着順が決まるような状態になれば、馬に負担をかけないように力を抜くのは大事なので(完全に勝つと決まった時も、力を抜いて馬に負担をかけないようにする)、実際、5着以下は同じと考えた方がいいのだが、それにしても負け過ぎだ。やはり騎手が、この乾坤でも何回も書いている、昔から相性の悪い(買えば来ないし、買わないと来る)横山だったからなのかな(笑)。勝ったアンライバルドは当然買っていたが、2着のトライアンフマーチ(武幸四郎騎手)や3着のセイウンワンダー(内田博幸騎手)はまったくはずしていたので(ウチパクはいつもは買うし、幸四郎にしても穴狙いの時は買っているのに)、大ハズレ。まぁ、3連複でも6万7千円ついた馬券(3連単は39万!)は、そう簡単に取れるもんじゃないけどね(笑)。が、しかし、実は前日の18日の土曜日、千葉に住んでいる、昔、螳螂の舞台(『飛行少年・夢の乙丸』)にも出てもらったことのある、森田健作似の役者のS君に会いに、中山競馬場に久しぶりに行ったのだ。S君も競馬が好きで、時々、中山競馬場に行くというので、一緒に行こうということになったわけだ。中山競馬場は、10年ぐらい前には、正月の金杯を観に、当時月光舎にいた男優のSとよく行ったものだが、行くのはそれ以来だった。S君とは私より古い付き合いの妻も一緒に、車ではなく、総武線で行った。久しぶりに生で馬が走るのを観ることが出来たのもうれしかったが、その日は結構調子がよく、ちょこちょこ3連複を当てたり、阪神のメインレース(マイラーズカップ)で3連単の万馬券を取ったりした。その後、S君との再会を祝して焼肉を奢り、結局、プラス分はなくなってしまったが、S君とも会えたし、ジャンプ(障害)のGT戦(中山グランドジャンプ)も初めて生で観ることが出来たし、充分楽しかったので、行ってホントによかった。

 というわけで、春のGT戦、1勝1敗(正確には3月末の高松宮記念を入れると2敗だが)で迎えた5月3日の天皇賞は、これまた性懲りもなく横山騎乗のスクリーンヒーローから入ったものだから、撃沈! 偶然にも、横山のスクリーンヒーローはロジユニヴァースと同じ14着。なんかあるのかなぁ(笑)。2着のアルナスラインも3着のドリームジャーニーも押さえてはいたのだが、1着がまさかのマイネルキッツ。松岡にうまく乗られてしまったという感じ。いや、松岡は好きだから、初めての春の天皇賞制覇はうれしいんだけど。これも3連複で3万2千円、3連単は22万の大波乱。こういう馬券を取れるようにならないといけないんだけどねぇ(笑)。ただ、この時も、天皇賞の後の京都の11レース、端午ステークスの3連複(19.440円)や、東京の10レース、立夏ステークスの3連複(11.860円)を取ったりしたので、プラスにはなったんだけど(笑)。う〜ん、GT戦が取れないのが悔しい。

 さて、今週末には東京競馬場でGTのマイルカップがあるが、これまでのGT戦は結構荒れているので、今度は堅いと見た。が、一応、荒れそうな馬券も押さえておく。中心は、共同通信杯を勝ったブレイクランアウトに毎日杯を勝ったアイアンルック、スプリングステークスでアンライバルドの2着だったレッドスパーダの3頭。これに、ニュージーランドトロフィー組のサンカルロ、ティアップゴールド、ジョーカプチーノを絡めて、といきたいところだが、ニュージーランドトロフィー組は好走していないので、押さえに回し、やはり皐月賞組のフィフスペトルにアントニオバローズ辺りが堅いところ。で、荒れそうな方には、牝馬のワンカラットやグランプリエンゼル、上がり馬でアドバンスウェイにラインブラッド、他に堅実なスガノメダリストとアドバンスヘイローを押さえておきたい。多いかな(笑)。しかしまぁ、今週末から5週連続の東京競馬場でのGT戦。観に行きたいけど、当たらないと金が続かん(笑)。

 そうそう、ゴールデンウィークの前に椿組をスズナリに観に行ったのを忘れてた。7日か8日には、福岡時代の教え子の芝居も観に行くし、3月に行ったMODEの『マッチ売りの少女』のことも書いてなかったな。芝居のことは、次回、まとめて。

(2009.5.6)


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