先週は、ほぼ2回分の量になってしまい、前後編に分けることになってしまったので、今週は、というか、これからは簡潔にまとめていきたいと思う。といっても、書き出して乗ってくると、ついつい長くなってしまう悪い癖があるので、その時は御容赦を!
さて、ちょっと前のことでも、最近は頭の中に小さな消しゴムがあるのか、すぐに忘れてしまうのだが、とりあえず、8月最後の2週間で印象に残ったことをまとめておこう!
先々週の23日の水曜日、学院の夏休みの間に待機で出勤した日の代休にしてもらったこの日、初めてお台場に行った。いわゆる、フジテレビのあるお台場だ。といっても、台場駅のある“ゆりかもめ”ではなく、新宿から直通で行ける“りんかい線”で行った。りんかい線には、4年前の12月に、スフィアメックスという劇場で芝居をやった(役者としてゲスト出演した!)時に初めて乗り、お台場の近くの天王洲アイルまでは通っていたのだが、今回、お台場のある東京テレポート駅(天王洲アイルの隣り)に初めて降りた。それがなんと、新宿から直通で23分で着いてしまったのだ! お台場というと、行くのに乗換えが大変だろうとか、ゆりかもめやりんかい線は時間通りじゃないというようなイメージ(いや、実際、4年前に通っていた時は、ほぼ遅れたりしていた!)があり、遠いところだと思っていたのだが、とんでもなかった! いや、別にお台場の肩を持つわけじゃないが、意外に近いのでびっくりしてしまった!
地下3階の駅を降りて地上に出ると、だだっ広いところに高層ビルがニョキニョキと建っている。当然、埋立地に出来た街だから、人工的な匂いがして、個人的には好きになれない場所だが、交通の便はいいので、ここに通う多くの人たちは意外に楽なんだろうなと思った。
このお台場行きの目的は、韓国映画『僕の、世界の中心は、君だ。』を観に行くことだった。フジテレビでやっている“お台場冒険王2006”の中のイベント「お台場映画王」で、一般公開より一足先に上映されるのを観たいと思い、あらかじめチケットを買っておいたのだ。実は、この翌日に上映される『サッド・ムービー』とどっちにしようかと迷ったのだが(学院のスケジュールの関係で2日続けては通えない!)、結局、『ボクキミ』にした。そう、元になっている日本映画の『世界の中心で、愛を叫ぶ』が『セカチュー』なら、こちらは『ボクキミ』なのだ。
どっちを選んだら良かったかは、まだ『サッド・ムービー』を観てないのでわからないが(11月11日公開!)、『ボクキミ』も悪くはなかった。何しろ、『秋の童話』『ホテリアー』『オールイン』ですっかり魅せられた(『フルハウス』はまだ観ていない!)、これまた大好きな韓国の女優ソン・ヘギョの映画初出演作だし、共演は『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョンだ! 『セカチュー』はもちろん観たが、あまり好きではない。というか、話自体に、あまり感動しないのだ。ま、いろいろいってもしょうがないが……だから、韓国版の『ボクキミ』も、ソン・ヘギョをスクリーンで観たいという楽しみぐらいで、観に行った。で、確かに話はほとんど同じだから、あまり感動はしなかった。だが、日本版と違って、高校生時代も現在も同じ役者(チャ・テヒョン)が演じているということや、日本版ほど劇的な作り方ではなく、割と淡々と描かれているということに逆に好感が持てたし、この作品のテーマである“生と死”というものに対するアプローチの仕方は、韓国版の方が深い感じがして、私は、どちらかというと『ボクキミ』の方が好きだ。チャ・テヒョンの初恋モノ(これが多いんだ!)としても、『君に捧げる初恋』よりはいいし、チャ・テヒョン演ずるスホの母親役に、“小松杏里の2005韓国映画ベスト10”で助演女優賞に選ばれたキム・ヘスクが扮して好演しているのもいい。とはいえ、残念ながら、それほどいいという映画ではなかったことも確かだ。大好きなソン・ヘギョの映画デビュー作が、あまり好きじゃない『セカチュー』の焼き直しだったことも、個人的に残念だ、というより、なんでぇ!? といいたい! なお、原題は、『波浪注意報』という。星取表は、★★★☆!
『ボクキミ』はともかく、その「お台場映画王」の今年のゼネラルプロデューサーをやっていたのが、フジテレビ『とくダネ!』のササキョンこと佐々木恭子アナウンサーで、当然、映画の前に(なんと、終わってからも!)出て来て、映画の裏話とかをしてくれたのだが、そのMC(司会のおしゃべり)の巧いこと! まぁ、プロなんだから当然といえば当然なのだが、その、人を引き付ける淀みないしゃべり方と内容、そして、笑顔に、私は惚れ直してしまった! 東京大学出身で33歳でO型でバツイチ! いいなぁ(笑)! 韓国映画好きだし、いつか韓国映画の話をしながら一緒に酒でも飲みたいものです!
実は、お台場に行ったといっても、時間の関係で他の“お台場冒険王2006”は観ることが出来ず、当然、フジテレビの方にも行けなかったし、メディアージュとかアクアシティの中も通り過ぎるだけで、ゆっくり見ることは出来なかった。ただ、レインボーブリッジと湾岸の夜景だけは見ることが出来た。きれいだった! ま、何かのついでに行くとか、よほどのことがない限り、特にまた行きたいと思うような場所ではない(特に観光とかデートとかで)ことだけは確かだ。お台場は、原宿とかと同じで、地方から来たお上りさんが行くとこだね、やっぱり!
8月の残りは、27日の日曜に学院の全国一斉ネット体験(全国にある代アニ学院をネットでつないで、各校の紹介をしたりする)なるものがあり、私も横浜校の講師としてチラッと出たりした。横浜といえば、私の世代としては、この乾坤のサブタイトルの元にもなっている『よこはま・たそがれ』とか、竹中直人夫人の『横浜いれぶん』(知らねぇだろうなぁ!)とか、横浜銀蝿なのだが、今の若い子には『あぶない刑事』だそうで(これも結構古いと思うけど)、司会の学生にその扮装を真似させて、テーマ曲を流したりした。ま、出来の方は……いわぬが花。
というわけで、残りの4日間は27日の体験入学の後フォローの手紙書きやら新学期の授業の準備をして、9月1日の金曜日からは夏休み明けの授業が始まった。
さて、翌2日の土曜日、そして、3日の日曜日と、私は次男の高校野球の試合の応援に行った。そう、平成18年度の神奈川県高校野球秋季県大会が始まったのだ! 秋季大会からは、夏に活躍した3年生は引退し、2年生と1年生だけのチーム編成になり、次男も1年生ながら、背番号4のセカンドのレギュラーになった! そして、神奈川県高校野球連盟加盟校の中の秋季大会参加校186校の中から、県大会に出場出来る92校(うち1校は推薦出場の横浜高校)を選ぶ地区予選は、すでに8月23日から26日まで行われ、次男のいる藤沢総合高校は、湘南地区23校の中の11校に入り、県大会に出場出来たのだ! これは昨年に続いて2回目だったが、昨年は県大会の1回戦で負けた。今年の夏の選手権大会(これは予選がない)でも1回戦で負けたし、春季大会では地区予選で負けている。つまり、藤沢総合高校野球部は、今年で3年目だが、今まで県大会で1勝もしてないのだ。それが、すでに書いたように、私が次男の高校野球の試合を初めて観に行くことが出来た2日の1回戦、大和市の引地台球場、通称、ドカベンスタジアムで行われた、弥栄東・弥栄西高校合同チームを相手に、見事、5対2で、県大会初勝利を収めたのだ! いやぁ、うれしかったぁ!
まぁ、次男にいわせると「悪いけど、今のウチのチームなら勝って当然」という相手だったらしい(野球部員が足りなくて合同チームになったぐらいだ)が、とにかく、県大会初勝利と、私の初めての高校野球の応援で勝てたことがうれしいのだ! 実は、次男が少年野球をやっている頃から、私が試合の応援に行くと、勝つことが多いのだ。次男もそれをいっていた。というわけで、次の日すぐ行われる2回戦も、応援に行かないわけには行かなくなってしまった! ところが、その2回戦の相手は、地区予選で1敗もしないで1位通過をし、今度の新チームは強いといわれている、深沢高校だった。しかも、藤沢総合高校は、これまで戦って1回も勝ったことがないのだ。ここに勝てたら本物だな、などと次男とも話した。
そんな相手との試合は、大磯にある平塚学園の湘南研修センターというところのグラウンドで行われた。3週間前にインド人の集団と露天風呂に入った『箱根の湯』に行った時と同じく、小田原厚木道路を下り、大磯インターで降りてすぐだった。ところが、随分早く着いてしまい、第1試合を観に来た人たちが多いため駐車場に入れず(第1試合はそこの平塚学園と神田高校の対戦で、9対3で平塚学園が勝った。やはり、私立は強い!)、仕方なくどこかで時間をつぶそうということで、大磯よりもう少し西に走って、今年一度も行っていなかった海を見に行った。その辺りの海は、江ノ島なんかの海と違って、すごくきれいだった! ま、遊泳禁止区域ということもあるのだろうが。それはともかく、野球の試合の話!
先攻は藤沢総合。1回表、速攻でなんと2点を先取した! その後はしばらく、両チームともいいところまでいくが決定打が出ず、点が入らない。それにしても藤沢総合のピッチャーの熊谷君はいい! 前日の弥栄戦の後も次男にいったのだが、投げるテンポがいいから、バッターが打ち難いのだ。しかもその日は、審判が高めの球をストライクにしてくれる相性の良さもあり、さらに内角だ、外角だと球がビシビシ決まるので、三振が増える。深沢高校のバッターは熊谷君の球に手が出せないのだ。それでも5回裏、深沢は1本の大きな三塁打を足がかりにして1点を返した! だが、8回表、藤沢総合も追加点を入れ、3対1! そして、9回裏、最後のバッターを打ち取り、ゲームセット! なんと藤沢総合が2回戦も勝ったのだ! これはもう、前日以上にうれしかった! 確かに、このチームは強いかもしれない! 相手チームの監督も部員を集めた反省会でいっているのを偶然聞いたが、熊谷君は、やはりいいピッチャーだ! 秋の大会、すでに4勝で、自信をつけているのも大きいと思う。次男は残念ながらこの日は4打数ヒットなしだったが(1回戦は4打数1安打、打点2)、セカンドの守備では、ライナー性の当たりをジャンプキャッチするなど見せてくれた。次は打つ、といっている。
で、次の試合、3回戦の相手だが、なんと、その日、ずっと一緒にいた(グラウンド整備とかもやってくれた)平塚学園なのだ。球場はまだ未定だが、9日の土曜日に行われる。平塚学園といえば、平成10年の夏の甲子園にも出た学校だ! 野球部員も90人いる。藤沢総合は21人だ。野球をやる環境の設備も全然違う。そんな学校に勝てるわけが……いや、これはもう、また私が応援に行かねばならないだろう! 私が行けば……ま、今度ばかりはあまりジンクスの自信はないけど(笑)、野球は何がどうなるかわからないし、何人部員がいようが、戦うのは9人だから、ひょっとして(これはもう、そういえる)、勝てるかもしれない! いや、もし勝ってしまったりしたら、ベスト16だ! いや、すでにベスト32でも、すごいと思うが。で、その次の相手は、おそらく桐蔭だ! これはもう笑っちゃうしかないが、練習試合さえさせてもらえない相手だから、やれたらうれしいだろう! とにかく、9日は楽しみだ! 何とか、勝てないかなぁ(笑)。
(2006.9.5)