2006年5月第1週

 長かった(と感じた)ゴールデンウィークも終わった。月曜朝の通勤・通学電車はいつもより混んでる感じがしたが、なぜだろう。みんな、いつもより家を出る時間が遅かったのかな、寝坊したりして。電車内も疲れてそうな人が多かった。テレビでも、高速道路の渋滞に巻き込まれて(ゴールデンウィークだから当然なのだが)、ストレスを感じているお父さんが紹介されていた。せっかくの休みだというのに、わざわざ疲れるなんて……御苦労なこってす。日本のお父さんは大変だなぁ。

 一応、日本のお父さんでもある私は、結局、今年のゴールデンウィークは、ゴロゴロウィークになってしまった。すまん、子供たち。しかしまぁ、子供たちも大きくなって、それぞれ部活だなんだと、ほとんど家にいなかったからなぁ。で、なぜ私がゴロゴロウィークになったかというと、5月3日のゴールデンウィーク初日こそ、家の近くにある、神奈川県立座間谷戸山[やとやま]公園というところに行って森林浴を楽しんだのだが、次の日から、それまでの疲れもあったのか、風邪の症状が出て、喉は痛いわ、寒気はするわ、頭痛はするわ、で、熱こそ上がらないものの、やたら気だるくて、ふとんから這い出ても、ボーッとしたまま、またふとんに逆戻りという半病人状態で、4・5・6の3日間は、ずっと家に引きこもりのおばちゃま! おかげで韓国映画のDVD三昧、とまではいかなかったけど、観逃していたのを5本ばかり観た。その中で良かったのは、『マイ・ブラザー』と『ARAHAN/アラハン』。

『マイ・ブラザー』は、字幕版と吹替版と、ウォンビンと監督とプロデューサーのコメンタリー版と、なんと3回も観てしまった! で、前にもどこかに書いたかもしれないけど、確かに字幕版は韓国語でしゃべってくれるから(当たり前!)、オリジナルの良さは感じるんだけど、実は、字幕の字数が決まっていて、結構、異訳されているケースが多い。これは実際、字幕の翻訳者から聞いた話。ところが吹替版だと、内容をしっかりしゃべれるので、こっちの方が実際の言葉に忠実だったりする。特に日本語と文法が同じ韓国語の場合はそう。『マイ・ブラザー』でもその違いが何ヶ所かあり、コメンタリーでもわかったんだけど、例えば、ウォンビン扮する弟のジョンヒョンが、シン・ハギュン扮する医学生の兄ソンヒョンに、「人を切ったことあるか?」と尋ねるところ。これは、ジョンヒョンがヤクザの世界に入るんじゃないかと暗示させるような伏線にもなっているんだけど、字幕だと「手術したことあるか?」となっている。吹替えだと、ちゃんと「人を切ったことあるか?」と聞いているんだけどね。全然、意味が違ってきちゃうでしょう。だから、翻訳は難しい。『豚とオートバイ』の時も苦労したもんなぁ。翻訳者の熊谷さんとも何度も話し合ったし。まぁ、『マイ・ブラザー』は、さらにいえば、舞台が釜山なので、話している韓国語自体が釜山弁で、コメンタリーを聞いていると、それでウォンビンが苦労したという話がしつこく出てくるんだけど、そんな微妙な違いの韓国語までわからないし(なんとなくはわかるんだけど)、字幕も吹替えも標準語だし、映画自体はとてもいい映画なんだけど、なんかスッキリ楽しめたという感じがしなかったのが、悔しい。ちなみに、同じく全編釜山弁の『友よ チング』は、DVDに関西弁の吹替えバージョンが入っていて、古田新太がユ・オソンの役をやっていて、なかなか楽しかった。

 もう1本の『ARAHAN/アラハン』は、なんだ、こんなにおもしろかったのぉ! て感じで、アン・ソンギ先生様[ソンセンニム]が、こんなバカなことマジメにやってぇ、と大笑い! 主役のリュ・スンボムもいいし、自分でDVDを買っちゃうことにした! 香港映画のノリ、チャウ・シンチー映画のノリが好きな人にはオススメ! これも字幕版と吹替え版を観たんだけど(考えたら、最近、いいと思った映画のDVDはそうしてる! ロードショーはそうはいかないからなぁ)、リュ・スンボムの吹替えが劇団ひとりで、これがまた絶品! いやぁ、彼はなかなか達者だ! チャウ・シンチーの山寺宏一か、リュ・スンボムの劇団ひとりか! とは褒めすぎか。

 乾坤一滴プラスの2005年韓国映画ベストテンはもう少し待って欲しい。あと、観てない中で、上位に入るかもしれないと気にしている作品が何本かあるので(大好きなホン・サンスの『女は男の未来だ』とか)、それを観てから! おととしのはほとんど観れたんだけど、去年は本数自体が多いからねぇ。まぁ、多分どうでもいいだろうと思ってるのは、わざわざ観ないけど。『コックリさん』とか『人形霊』とかね。あ、でも、『狐怪談』は良かったからなぁ。まぁ、余裕があったら観るとしよう。

 そうそう、3日に行った座間谷戸山公園は良かった! 今年のゴールデンウィークの唯一の収穫! 家の近くにこんなにいいところがあったなんて知らなかったぁ、て感じで自然を満喫した! 結構広くて、わざわざ遠くから車で来る人もいるらしい。森林だけじゃなく、水鳥の池があってバードウォッチングしている人や(水鳥じゃないバードウォッチングなら、ウチの庭というか、ベランダ側の外は森なので、毎日いろんな鳥が飛んで来てバードウォッチングが出来る! おかげであまり陽は当たらないんだけど)、湿生生態園というのがあって子供たちがザリガニ採りをしていたり、もちろん、いろんな植物が観察出来る。わき水の谷というところでは、まるでジブリ映画によく出て来るような、樹々の間から差し込む陽の光の中に、フワフワと綿毛のようなものがたくさんキラキラ光りながら舞っていてきれいだった。初め、タンポポの種かなと思っていたが、里山体験館というところにいた公園の管理をしているおばさん(この人がまた親切にいろいろ教えてくれた!)に聞いたところ、タチヤナギという水辺に生えているやなぎ科の植物で(いわゆる、お化けが出て来るような柳とは違う)、早春に花が咲き、その種子の毛が綿のようになって飛び散っているのだそうだ。その様子を、柳絮[りゅうじょ]という。この柳絮は、実は中国では春の風物で、このために咳がひどくなる人もいるぐらい多く見られるのだそうだ。確かに何十本もあったら、大変だろうと思うけど、谷戸山公園には数えるぐらいしかなかったので、ちょうどいい感じできれいだった。勉強にもなったし、鳥の写真を撮って自慢し合っているおじさんたちの話もおもしろかったし、運動にもなったし、ここにはまたといわず、しょっちゅう来よう! すぐ隣りには、座間市立図書館(ここは前からよく利用していた)もあるし!

 さて、最後の日の7日は、何とか風邪も治ったので(いや、治ってなくてもやったろうけど)、昼間は当然、春のGT第4戦のNHKマイルカップ! 先週の予想は、またまたいいところまでいってたのに、ハズレてしまった! 1着になったロジック(3番人気・武豊)も、2着になったファイングレイン(9番人気・横山典)も抑えていたのに、軸をフサイチリシャール(1番人気で結果6着)にしたもんだから、完敗! まぁ、3着のキンシャサノキセキ(6番人気・安藤)は買ってなかったけど。それにしても、恐るべし武豊! 先週のディープインパクトに続いての2週連続GT制覇! 今年のGT戦、すでに3勝! いや、それ自体は武豊としては過去にもあったから珍しくないんだけど、やっぱり、新馬戦と500万条件戦でしか勝っていないロジックをGT馬にしてしまうとは、ユタカマジックは凄い! しかし、1番人気フサイチの福永騎手、2番人気マイネルスケルツィ(10着)の柴田善臣騎手もいいけれど、武豊、横山典弘、アンカツ(安藤勝己)の3騎手で迷わず素直に買ってれば、3連複でも3万円、その順番通りの3連単だったら20万円馬券だったんだから呆れる! 普通に1.000円買ってたら、200万でっせ、旦那! 新聞の予想の印に惑わされちゃいけないってことさね!

 というわけで、これで1勝3敗になってしまった春のGT戦。しかし、まだまだ残り5戦ある! 気を取り直して、今週末の新設GT、ヴィクトリアマイルの予想を! いや、ホントはまだこんな早い時点では予想したくないんだけど、決して大ハズレしてるわけではないので、一応ね。軸は当然、ラインクラフト! まぁ、3連複ならはずすことはないと断言する! で、相手はエアメサイア、ダンスインザムード、ヤマニンシュクル、ディアデラノビアといったところだが、それじゃつまらないので、気になる穴馬として、マイネサマンサ、デアリングハート、ニシノナースコールを上げておく! 横山典が乗るならチアフルスマイルもね。後は騎手次第! 初代チャンピオンになるのは誰か? 2度あることは3度ある、だから、また武豊かも。さあ、どうなることやら!

 ところで、7日の日は、マイルカップが終わった後、やっぱり1回ぐらいは行っときたいと、最近お気に入りの天然温泉・ゆめみ処ここち湯へ行き、2時間ほどゆったりして来た! ここは出たり入ったりが自由なので、40分ほど入って1回出て休憩所でひと眠りし、またのんびり温泉に浸かった。何がいいって、露天の源泉かけ流しの温泉とジャグジーバス(特に至福の湯)がちょうどいい感じなところ! 薬草スチームサウナも乾燥しないので長く入っていられていいし、料金も安いしね! 当分は、ここ専門になりそう! ただ、いつも混んでいて(行くのが休日だから仕方ないが)、うるさいのが玉に瑕。ま、福岡の那珂川清滝には敵わないけど。なんたって、那珂川清滝は自然の中にあるからね。そうだ、谷戸山公園の中に温泉を作ればいいんだ! 県立の温泉施設! どこだって深く掘りゃ出るぜ、温泉!

(2006.5.9)
(つづく)


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