2005年1月第5週

 寒い、寒い! 全国各地でこの冬一番の寒さになったそうですが、福岡でも、朝からものすごい風と共に雪が吹雪いています。雪は、積もりそうで積もってはいないんですけどね。とにかく風が強くて寒いです。札幌出身の元・月光舎の中村祥子先生も「寒い、寒い」といっているので、「でも、札幌の寒さに比べたら大したことないでしょう」といったら、「風が強いので、こっちの方が寒く感じる」とのことでした。確かに、札幌の街を歩いていて−4℃とか表示してあっても、あまり寒く感じないのは風がないからだな、と思ったことがありましたからね。乾坤でも何回か書いてると思いますが、とにかく福岡は風が強くて、自転車が飛んだり、列車が止まっちゃったりしますからね。そうそう、今日も授業中に窓の外の方でガーンという音が何回かしていたので、後で訊いたら、外に設置してあった、同じビルに入っている会社の看板が倒れたとのことでした。結構重いやつなんですけどね。看板が飛んで人や車に当たったというような事故、どこかで起きてるんじゃないでしょうか。新潟の方では19年ぶりの大雪とかで、中越地震の被災地は大変でしょうねぇ。去年は災害の多い年でしたが、今年は寒波と大雪から始まってしまいましたか……

 さて、先週、ようやく『ハウルの動く城』を観て来ました! つい先日、昨年の劇場公開映画の興行収入が発表されましたが、過去最高の2109億1400万円を記録したとかで、2003年に続いて2年連続で記録更新だそうですね。昔から、不況の時は映画は強いっていわれてきましたが、まだまだ不況ってことなんですかねぇ。で、その中で、11月に公開されたばかりの『ハウル』が200億円以上の興行収入だそうで、まだ公開中なので、これまでのナンバーワンの『千と千尋』を抜くのも時間の問題っていわれてますからね、いやぁ、すごいです!

 でもねぇ、おそらく宮崎アニメというだけで観に行った人がほとんどだと思うんですが(私もそうですが)、今回のは、あまりおもしろくなかったですね、私は。いや、確かに、なんだ、キムタクってあんな芝居出来るんだ! という驚きと発見はあったし、倍賞千恵子はさすがにすごかったし、美輪さんは相変わらず妖しくて怪しかったし、我修院のカルシファーはおもしろかったし、マルクルはかわいかったし、絵はきれいだったし、音楽もよかったし……なんだけど、物語の展開が破綻しているというか、「え、なぜ?」という「?」が多くて、素直に感動出来なかったんですよ。つまり、原作を読んでないとわからないんじゃないか、と。これって、原作を買わせようってことなのかな、とも思っちゃいましたもん。途中で席を立っちゃう人もいましたからねぇ(戻って来なかったらトイレじゃないと思います)。つまらない映画だとよくあることですが、宮崎アニメでこんなことがあるなんて、とびっくりしました。かくいう私も、途中でボーッとしちゃうことがありました。

 まぁ、『ハウル』も好きな人は好きなようですが、宮崎アニメの中で私が一番好きなのは、実は『耳をすませば』なんですよ。意外でしたぁ? いや、もちろん人気上位の『ラピュタ』も『ナウシカ』も、テーマといい、物語といい、私が書いてきた芝居に通じるところもあって好きなんですが(って、別に偉そうにいってるわけじゃありませんが)、なんか、年取るとね、ああいう青春に素直に感動してしまうわけですよ。いや、よかったなぁ、『耳をすませば』は。思い出したら、また観たくなってきちゃいました。『千と千尋』もDVDが出るのを楽しみにしてたんですが、『ハウル』はねぇ、またDVDで観直したいとは、あまり思いませんね。

 ところで、邦画の興行収入ベスト10の作品、私、『ハウル』以外、全然観てないんですけど(DVDでも)……『キネマ旬報』ベスト10とダブっているのは、『スウィングガールズ』(7位)だけですね。あれは観たい! ていうか、『キネ旬』ベスト10も、今のところ観ているのは『チルソクの夏』(9位)だけです。ま、韓国関係つながりで観たんですけど、あれはよかったぁ! DVDも買っちゃいましたもん! 水谷妃里ちゃん、お気に入りです! 外国映画のベスト10なら、『殺人の追憶』(2位)も、『オアシス』(4位)も、『オールド・ボーイ』(6位)も、『春夏秋冬そして春』(9位)も観てるんですけどね。しかし、韓国映画が4本もベスト10の中に入ってるなんて、すごいことですよねぇ! そうそう、私の2004年の韓国映画ベスト10も早く発表しないといけませんね。乾坤プラスの方に書きますので、もうしばらくお待ちを! ちなみに、洋画の興行収入ベスト10と『キネ旬』ベスト10でダブっているのは、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』だけですね。いい映画=客が入る映画、じゃないっていうのは、邦画洋画問わずそうなんですねぇ。テレビも視聴率のいい番組が必ずしもいいとは限りませんしね。芝居の場合はどうなんでしょうか。

 先週は、その他に、学院で週一回昼休みにやっていた中国語講座が終わりました。日本語もペラペラの中国人の女性の先生が学院に教えに来てくれて、最初は学生たちも20人ぐらい参加してたんですが、最後の頃は10人ぐらいになって、ちょっと寂しくなってしまいました。でも、楽しかったですよ。去年の7月から全部で20回。私は、黒岩先生というノベルズ科の先生と二人で担当していました。勉強は学生たちと一緒。ちょっと知っていた広東語(香港映画がきっかけで勉強しました)と違って、北京語なので初めは戸惑いましたが、韓国語にも通じる部分があり、結局、漢字がベースですから、東アジアの言語として覚えていきました。不思議なもので、日本語と韓国語と広東語と北京語を比べながら覚えていくと、違いがわかることで覚えやすいようですね。ただし、単語ですよ。会話は文法が、日本語と韓国語は同じですが、中国語は違うので(英語と同じですね)、頭の切り替えが必要です。まぁ、単語も、特に数字なんか、イチ・ニィ・サン・シー(日本語)とイル・イー・サム・サー(韓国語)とヤッ・イー・サン・セィ(広東語)とイ・アル・サン・スー(北京語)と、みんなよく似ているので、どれがどれだったかわからなくなってしまうこともあります。それと、先生に発音を褒められたんですけど、それは、やはり香港映画や中国映画をよく観ていたからだと思います。書かれているものだけじゃわかりませんよね。ま、いずれ中国語も覚えて、中国にもぜひ行ってみたいですね!

 金曜日には、2月から代アニの東京校に移る事務の安川先生の壮行会が行われ、毎度おなじみ、中州の“ふとっぱら”に、福岡校の全職員が集まり、以前福岡校の責任者だった吉田先生も来られて、盛大に飲み会が開かれました。しかし、ホントみんな飲み会好きですよねぇ、福岡の人たちは。いえ、私も大好きだからうれしいんですけど! で、2次会では、久しぶりにカラオケに行き(福岡に来て2年間で3回目ですかね)、私も何曲か披露しました。あ、先週、ちょっと触れた『プカプカ』も歌っちゃいました。あと、『タイガーマスク』と『時代おくれ』と『あしたのジョー』ね。……待てよ、これって全部、亡くなった人に関係のある歌ばかりだな。ま、昔の歌なんだからしょうがないですよね。カラオケの後は、仕上げに5人ほどで桝元に行って辛麺を食べ、結局、家に帰ったのは夜中の3時近かったと思います。もちろん、土曜日はほとんど死んでました。

(2005.2.2)
(つづく)


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