え〜、奥歯の痛いのは、痛みも収まってきた土曜日に歯医者に行って、なんとか治ったんですが、その時に、歯周病予防のためにと、歯石をいっぱい削られて、そのおかげなのかなんなのか、歯の隙間がスースーして、今度は前歯が痛くなっているような気がする、今日この頃です。それに、食事をした後、前より余計に歯の間にいろいろ溜まる気もするんですよ。仕方ないんでしょうか?
しかし、何年ぶりですかねぇ、歯医者に行ったのは。3〜4年ぶりぐらいでしょうか。歯を治したり、矯正する人以外の普通の人は、どんなサイクルで行ってるんでしょう? 久しぶりに行くと、いろいろ新発見というか、え、そうなの? ってことを教えてもらえます。歯を磨く時は、歯の表面だけじゃなくて、歯と歯肉の間にもブラシの先を入れて磨かなくちゃいけないらしいですね。入るものなのか、って思いますが、今、毛先の細い歯ブラシ出てますからねぇ。あれで、歯に対して45°になるようにブラシを立てて、細かく動かすわけです。歯と歯肉の間に歯石が溜まってくると、歯周病になるらしいです。まぁ、私は歯並びも悪いし、今までそんなに歯に気を使ってはいなかったんですが(普通に毎日磨いてはいましたけど)、やはり、痛いのと歯がなくなるのは困りますからね(おいしいもん、食べられませんから)。これからは、気をつけていきたいと思います。しかし、普通の病院は結構好きな私ですが、歯医者だけは、どうしても好きになれませんね。あの、キ〜〜〜ンとかギ〜〜〜とかガリガリッという音がねぇ。あぁ、思い出しただけでゾクゾクしてくるっ!
ところで、この“乾坤”を読んでる友人や知り合いたちは、私がいつもうまいもんばっか食っていたり、どっかへ行ってばかりいたり、映画や芝居ばかり観ていて、結構、福岡で楽しい暮らししてるじゃん、と思ってる輩が多いようなんですが、それはあくまで私のサービス精神であってですねぇ、ここで、なんかごく普通の日々のあれこれ、つまり、いつもは学校帰りに、夜の12時までやってるSUNNYというスーパーで、遅い時間に売れ残って安くなってる惣菜を買って、そこでたまに近所に住んでる学生に会ったりするということとか、私の住んでる1Kのフローリングの部屋は埃が溜まりやすくて、朝、陽の光に、床に溜まった埃が真っ白く照らし出されるのがよく見えるということとか、燃えないゴミの収集が月に一回なんで缶ビールの空き缶(ソフトドリンク類は、ほとんどありません)がゴミ袋いっぱいに溜まってしまうということとか、そんな、ごく日常のことを書いてもしょうがないと思うんで、しかも、何かがあるのは週末ぐらいで、ウィークディはほとんど学校と家の往復だけですからね、そんなことを書くより、何しろStage Powerですから、より劇的なことを書いた方がいいと思うんで、こうしてまぁ、毎回、楽しそうなことを書いているわけです。何もない時は、平凡ですよぉ、質素ですよぉ。ただね、私としては、まぁ、よくいってることなんですが、たった一回の人生ですから、なんでも経験してやろう、なんでも楽しんでやろうっていう精神で生きてるんで(私の辞書には「食わず嫌い」という言葉はありません!)、それが、この“乾坤”にも現れてるんだと思いますよ。“一擲”ではなく、“一滴”ですけど。そうそう、妻にも「恐るべき楽天家!」といわれてますし、もう20年近い付き合いになる声優科の長谷川先生にも、「杏里さんは、怪我したり病気になったことまで楽しんじゃうんですから、すごいですよ!」とまじめに(いや、ホントは皮肉交じりかもしれませんが)、いわれてるぐらいですから。
さて、先週は、飲みに行ったのは一回だけ! 福岡校の責任者として新しい先生が赴任され、その歓迎会を全職員出席で金曜日にやりました。いつも行く“ふとっぱら”の中洲店ではなく、本店の方。いろいろあって、なかなか盛り上がりました! 実はその日、一滴プラスの掲示板の方にも書いたんですが、大好きなチョン・ジヒョンの新作映画『僕の彼女を紹介します』の試写会の券をもらっていて、前から楽しみにしていて行く予定だったんですが、授業の打ち合わせが延びて時間に間に合わなくなり、結果としては歓迎会に出られるようになってよかったんですけどね。映画はまた観られますから。
そんなわけで、先週は、本当は韓国映画三昧になる予定が、二昧(こんな言葉はありませんが)になってしまいました。それでも、久しぶりに韓国映画を2本、映画館に観に行くことが出来て、うれしかったです! 1本は、恨みのあった(といっても、映画そのものに対してではありませんが)、『オールド・ボーイ』! いやぁ、凄過ぎ! 韓国映画らしからぬ韓国映画、というか、よくぞここまでやってくれましたパク・チャヌク! って感じで、カンヌ映画祭グランプリも当然の、まさにタランティーノ好みの映画! 今年、日本で公開された韓国映画のベスト・ワンは、今まで『悪い男』で決まりと思ってたんですが……困りました! 好みとしては、断然『悪い男』であり、キム・ギドクなんですが、純粋に作品として考えると、圧倒的に凄いんですよ、『オールド・ボーイ』! とにかく、『オールド・ボーイ』を観てない人は、ぜひ映画館で観て欲しいですね。チェ・ミンシクは最高だし、ユ・ジテもいいし、『バタフライ』で気になっていたカン・ヘジョンもいいっ! その他の脇役も、音楽も、美術も! 今週、時間があれば、もう一回観に行きたいと思っています! そういえば、今、公開されているイ・ビョンホン、チェ・ジウ、そして、私も好きなチュ・サンミ(『韓国・俳優バイブル』では私が紹介してます)も出ている『誰にでも秘密がある』、私も観に行こうと思ってたんですが、なんか評判悪いですねぇ。観てないのでなんともいえませんが、いろいろ観た人の話を聞くと、つまらない映画だそうです。う〜ん、劇場に観に行くのはやめにしようかな……ビデオで観りゃいいかな。ま、そんな映画だそうです。
で、もう1本観たのは、ペ・ドゥナの『子猫をお願い』! ようやく字幕付のを観ることが出来ました。すでにDVDでは観ていて、それでも、よかったんですけど、字幕付で観て、いろいろはっきりわかって、すごくよかったです! やっぱりいい映画なんだというのがわかりました! キム・ギドク作品とはまったく違うタイプの映画ですが、大好きな映画がまたひとつ生まれた、って感じですね。やっぱ、ペ・ドゥナはいいなぁ……映画を観て帰って来て、家でまたDVDを観ちゃいましたもん! もちろん、ペ・ドゥナだけじゃなくて、主役の5人、いや、3人と1組(双子)の女の子たちは、みなよかったです!
というわけで、乾坤プラスの方にも改めていろいろ書きますが、韓国映画は、今週末から『僕カノ』も公開されるし、今週はキム・ギドクの『春夏秋冬そして春』を観て来る予定です。今年の8月にソウルで観た舞台『サンデー・ソウル』に出演していたキム・ヨンミンが出てますからね。そして、今週末には、“福岡演劇のひろば”の、ちょっと早めの忘年会もありますし、2年生の舞台発表会『聖ミカエラ〜』までは、あと2週間です!
【今週は写真はありません】
(2004.12.7)