ううっ、歯が痛いっ! いや、厳密には、奥歯の歯肉の部分がぷっくら腫れて痛くて、奥歯で物を噛むとキーンと脳天に響く痛さで、もう涙が出て来るっ! てな状態……だから物を噛めないので、うどんやラーメンや汁に御飯入れたり、流動食みたいなもんばかり食べてます、この2、3日。え、なんで歯医者行かないんだって? そりゃもう、行ってる時間なんかありませんもん! いやぁ、年を取ると、いろんなところにガタが出て来ますね、ホント。なんか最近、老眼も進んできたようだし(私はド近眼なんですけど、老眼にもなるんですねぇ。遠くも近くも見えなくて、そろそろ遠近両用メガネを作らないといけないかもしれません)、福岡に来て、濃い〜生活送ってる分(毎日、朝から夕方まで稽古してるようなもんですからね)、老けていくのも早くなってるってことでしょうか。別に過労とかではありませんが、私の人生において、この何年間か(ま、いつまで福岡にいるかわかりませんから)は、確実に、濃い〜時間として歴史に刻まれることでしょう! なんたって、ちんちろまい編ですから。
さて、先週は、学院のお偉いさん方が大挙、福岡にいらっしゃいまして、木曜日には代アニサミットなるものが盛大に開催されました。まぁ、私は代アニに特別講師として関わってからは、もう12〜13年になりますんで、知ってる顔も多く、懐かしかったりして楽しかったですけどね。サミット自体は、楽しいじゃすまされなかったようですが。
で、サミットの後は、私も福岡では一番おいしいと思うもつ鍋の店“笑楽”に、みんな(総勢40名ぐらい)で行って、大懇親会! これでもかというほど、おいしいもつ鍋を満喫しました! そうそう、この“笑楽”、その5日前にも、福岡に遊びに来た長男のみんとと食べに行ったんです。去年の冬に来た三男のらいちも、今年の春に来た妻も連れて行きましたし、小松家で食べに行ってないのは次男だけですね。ごめんね、しおん、今度12月に来た時には連れて行ってあげるからね! ……すいません、私信で。あ、月光舎の誰かや神保さんが福岡に来た時も、行きましょうね!
懇親会は盛り上がったんですが、残念ながらその日は、二次会に付き合う元気はありませんでした。というのも、その前日は、声優科の授業があった学院長と一緒に、「明日はもつ鍋だから、今日は刺身かな」というお言葉通り、夜、おいしい刺身を食べに、例の“おきよ食堂”に行き、各地でおいしいものをいっぱい食べてる学院長も、「これはうまいわ!」と絶賛してくれた刺身の盛り合わせを食べながら焼酎をグイグイやり、その後、中洲に行ってさらに飲み、久しぶりに、気がついたら家のベッドで朝を迎えてた状態になったので、ちょっと控えることにしたわけです。ま、翌日、授業もありましたしね。
というわけで、先週は、あらかじめ学生たちにもいってたんですが、使用出来る教室の関係もあり、『聖ミカエラ〜』の稽古に集中出来るような状態ではなく、まぁ、基本的に素人の学生たちですから、なんかいえばすぐ理解して動けるというわけでもないので段取りも悪く、稽古自体はあまり進まなかったのですが、それでも着実に見えてきているし、学生たちの意気も上がってきているので、なかなかすごいものになりそうで、楽しみです! まぁ、まだ先ですが、12月22日(水)・23日(木・祝日)に福岡市博多区にある博多市民センターで行われます。3クラスあるんですが、22日は19時から誠クラス、23日は13時から希[のぞみ]クラスで、17時から心クラス。どのクラスがいいとはいえません、ていうのは学生たちに遠慮してってことじゃなくて、それぞれ個性的でおもしろいんですよ! 台本は同じだし、演出的にも同じなんですけど(若干、違ってるところもありますが)、役者が違いますからね。希クラスの学園長のシスター役は男がやるし、誠クラスの美村亜維子役は身長が高いし(今までの美村亜維子役のイメージとはちょっと違うけど、これもまたいいです)、心クラスの女生徒たちはかわいいし(いえ、別に他のクラスの女生徒たちがかわいくないってわけじゃないですよ! みんな、かわいいんですけど、希と誠は特に個性的って感じですかね。あるマニアにウケルのは希だと思います)、まぁ、お時間のある人は、ぜひ3クラスとも観てもらえると、より楽しめると思いますよ。とにかく、私自身20年ぶりに演出する『聖ミカエラ学園漂流記』ですからね、楽しくてしょうがないし(ほんとはやっぱり、こういう芝居が好きだったのかな、って思う瞬間もありますし)、予算はあまりないので大仕掛けはなかなか出来ませんが、つまんないアマチュア演劇みたいに素舞台ではしませんし、歌あり、踊りあり、殺陣あり、○○○○○○○あり、××××××××あり、△△△あり、で、入場料は無料ですけど、「どうせ学校の卒業公演だろ」なんて思ってたら、フッフッフッ、痛い目に会いますよ!
いやぁ、私も専門学校や養成所の卒業公演とかで、あまりおもしろいの観たことありませんからねぇ、そういいたくなる気持ち、わかりますけどね。あ、それと、高校生、特に高校演劇やってる子とかに観に来てもらいたいなぁ。実際に82年と84年にやった時には、現役の女子高校生が大挙、出演したわけですしね。演劇部の子も結構いました。あ、初演の時の女子高校生役には、今や漫画家として選集も出るぐらい売れっ子の桜沢エリカ嬢も出演してましたからね。現在は、結婚して子供も二人出来て、エッセイも出したりしてますけど、当時からかわいかったです! そうそう、出来れば、作者の高取さん(現在は月蝕歌劇団主宰)にも来てもらえるといいなぁ。ま、代アニサミットも終ったことだし、今週からいよいよ稽古も本格的にスパートしていくので、稽古情報なんかも、随時お知らせしていきますね! 「20年ぶりに福岡で蘇る、80年代小劇場演劇、伝説の舞台!」キャッチはズバリ、これですね!
さて、これで終ろうかとも思ったんですが、福岡県で私が演出した舞台をやるというのは、まぁ、昨年、アクロス福岡の円形ホールでやった、昨年の2年生の卒業公演『月光少女伝説』もありましたが、あれは学生たちと1年間しか付き合ってなかったということもあって(1年の時から育ててきたというわけじゃないので)、意思の疎通が取りきれてなかった(つまり、難易度の高いものを要求しきれなかったということですが)ということもあり、お互いに満足のいくものにはなってなかったんじゃないかと思うので、そう考えると、月光舎で10年前に第2回北九州演劇祭に参加して上演した『眠れぬ夜のアリス』以来、ということになるわけです。そう、『聖ミカエラ〜』から20年、『眠れぬ夜のアリス』から10年ということです。そう考えると、『眠れぬ夜のアリス』からの10年間はアッという間という感じがするんですが、『聖ミカエラ〜』から『アリス』までの10年間は、長かったような気がしますねぇ。ま、それはともかく、10年前に北九州演劇祭で『眠れぬ夜のアリス』を上演した門司港に、先々週の日曜日、まさに10年ぶりに行ってきたわけです!
いやぁ、やっぱりいいところでした、門司港は! 当時からレトロの街として売り出していたと思いますが、いつからかはっきり“門司港レトロ”として観光地化されてきたようで、街はすっかり整備されていました。でも、広々としているし、レトロですから古いものはそのまま残しているし、新しいものと古いものが混在して、いい雰囲気を醸し出しているんです。びっくりしたのは、門司港駅のすぐ近くの、31階にレトロ展望室というのがある、30階までは人が住んでいる高層マンションです。何しろ、洗濯物が干してあるのが見えたりして、観光地のど真ん中に、こんな生活の匂いがする建物があるなんて、と不思議な感じのする建物でした(どんな人が住んでいるのか、興味あります)。その展望室から、見えましたよ、我々が公演した時に泊まっていた門司海員会館の建物が! いやぁ、懐かしかったですねぇ。時間がなかったので近くには行けませんでしたが、夜中にみんなで車で行った、めかり公園や関門橋ももちろん見えました。『眠れぬ夜のアリス』の公演をした旧大阪商船ビルにも入りましたよ。ここは10年前と何も変わってませんでしたね。食べ物では、ここ門司港の居酒屋で、初めてナンコツの唐揚げを食べたんです! 今では居酒屋の人気メニューですが、当時は東京や神奈川にはありませんでしたからね! みんな、「なんだ、これは!」といいながら「おいしい! おいしい!」と喜んで食べ、私は家に帰って、ナンコツを買って来て、妻に唐揚げにしてもらって作って食べたのを覚えています。まぁ、いろんな思い出のある門司港でしたが、まさか10年後(10年とちょうど1ヶ月前に公演をしたんです)に長男と来るとは思いませんでしたね。人生、ホントわかりません。だから、おもしろいんですけどね! さて、今から10年後は何をしてるでしょう? 乾坤は続いているかな?
(2004.11.30)