2004年10月第5週

 先週は何も書けず、今週はまたまた遅れて申し訳ない! 学院祭の舞台発表『Forest of Grecia』は無事終ったものの、翌日からすぐに台風で休校になった分の振替授業で、その日の昼間はまぁ、まだ緊張感が持続していたのか、動き回ることは出来たんだけど、夜からガクッと疲れが出たのか、ひどい頭痛と身体の倦怠感で、起きていることも出来ないような状態になり、何をしていたのかもわからないまま、翌朝を迎え、次の日も学院にはちゃんと自転車で行って、1年生の合同授業で舞台発表会の反省会も行って、学生たちみんなに大入袋も渡して、一応『Forest of Grecia』は締めたのだけど、そうしたら、またまた前日よりもひどい頭痛が襲ってきて、なんか脳が活動していないような状態になり、早々と家に引き上げて、そのまま倒れ込んでしまいました!

 いやぁ、こういう状態は初めてですよ! 何しろ、ちょっと前のことが思い出せないんですから。昨日の夜は何食べたっけ? とか、あれっていつのことだったっけ? とか……いや、よく酒を飲みすぎた時にはありますよ。あそこで飲んでたのに、どうやって家に戻って来たんだろう、とか。でも、アルコールはこの一週間、ほとんど口にしてなくて、というか、出来るような状態じゃなくて(5日間で睡眠時間12時間程度、一日平均2〜3時間という、飲んでたら完全に倒れてしまいそうな状態でしたから)、とにかく、風邪なんかで頭痛がするのとは明らかに違う脳の状態だったような気がします。これって危険なことなのかしらん? 年を取ると、疲れは時間を置いてから出て来るし、なかなか取れないし、そこにさらに、身体だけじゃなくて、頭=脳の方にも影響が出て来るのかなぁ、と感じてしまいました。要するに、こういうのが「ポケる」ということなのかなぁ、とも思いましたね。その時って、脳みその中で血管が膨らんでるのか縮んでるのか、とにかく、通常の脳の状態ではないというのを感じました。

 ま、それも何とか睡眠時間をたっぷり取って、少しずつ通常の状態に戻していきたいと思ってますが、すぐに今度は、2年生の12月の舞台『聖ミカエラ学園漂流記』の稽古が始まります、っていうか、もうおとといから始まりました。これはちょっと気合入れたいですね! 最近、福岡の演劇についてあれやこれやいっているので(まぁ、みなさん、正論だといってくれているので安心してるんですが)、ヘタなものは見せられませんからね! もちろん、実際に演じてくれる代アニ福岡校の2年生たちも、二年間教えてきてる子たちなんで、期待してるんですけどね。いや、期待というより、演出に応えてくれる力は付いてきていると思うので、楽しみなんです!

 さて、好評のうちに無事終了した『Forest of Grecia』ですが、4回の公演(毎回違うものですが)で420人近い人たちが観に来てくれて、大盛況でした! 観に来てくれたみなさん、ありがとうございました! やっぱり、観てもらってナンボの世界ですからね。もちろん、学生の発表会ですから、その関係者が多く、そういう人たちは、それまで演劇なんて観たことがないっていう人ばかりなんですが、そういう人たちに演劇のおもしろさを知ってもらえたということが、まず、とてもよかったと思います。その部分でいうと、授業の一環だからといって、安易にシェイクスピアをやったり、既製の台本を使って、いかにも演劇をしてますよ、っていうような作品をやるんじゃなく、観る側も受け入れやすい、エンターテイメント性のある作品にしてよかったと思います。それは、代アニがプロの表現者(役者や声優、タレント)を目指している人たちの学校だからということもあるんですけどね。教育としての演劇の授業を行っている大学や高校演劇とは明らかに違うと思います(だから去年、高校演劇やってる子に「演劇を馬鹿にしないで下さい!」なんてアンケートに書かれたのかもしれませんが。ちなみに今年は、そういうアンケートはありませんでした。残念っ!)。でも、観る側としては、教育の一環としてやっているような舞台、観たいと思わないと思うんですけどね。単に自己満足ということじゃなく、演じる側も楽しんでいる舞台じゃないと、観ている側も楽しめないと思いますしね(なんか、いつもいってるみたいですけど)。だから、高校演劇も変わらなきゃいけないと思うんですよ。

 そうそう、今年は観に行けなかったんですけど、福岡でも高校演劇大会があって、その顛末について、FPAP[福岡パフォーミングアーツプロジェクト]の掲示板にいろいろ書かれていました。「審査基準」についてあれやこれや……こんなことだからおもしろくないんですよ、高校演劇は。私も一回、審査員の講評とやらを聞いたことがありますが、自分の価値判断を基準にしていってるだけで、それぞれの良さを認めて、さらに伸ばしてあげるような発言はなかったですね。学生たちはいろいろ変えたいと思ってるんだから、変えてあげなきゃ! やっぱ顧問がいけない、いや、顧問の先生でも頑張ってる人はいるんだから、何がいけないんだろ? 結局、上の方ってことですかね。おそらく、頭の固〜い古〜い考えの人が牛耳ってるんでしょ、高校演劇界は。どうせなら、横内謙介とかが高校演劇連盟の親分になればいいのに。う〜ん、それでも、あんまりおもしろくならないかな。いっそ、松尾スズキとか。いや、唐(十郎)さんとかがいいな! 大学の講師やってるぐらいなんだから、高校演劇もぜひやってほしいなぁ!

 さて、今週末にはまたまた小倉に行って来ます! といっても小倉競馬場で競馬はやってないので、ってわけじゃありませんが、行くのは北九州芸術劇場です。2年前に観て絶賛した少年王者館KUDAN Projectの『真夜中の弥次さん喜多さん』が、なんと北九州に来るんですよ! 天野や寺十とも久しぶりに会えるので楽しみです!

(2004.11.3)
(つづく)


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