9月になりました。残暑厳しい福岡ですが、学校も通常授業が始まりました。しかし、8月最後の土曜日には予告通り、またしても、お気に入りの小倉競馬場に行って来ました!
今回は先週お知らせしたように、天神バスセンターから小倉競馬場まで片道1.000円の臨時バスで行ったんですが、何しろ朝の8時5分発(25分発というのもありましたが、どうせ行くなら早く行きたかったもんで)。学校に行ってる時より早く起きなくちゃいけなかったんですが、まぁ、楽しいことですからかなり早く起きて、ちょこっと部屋の掃除なんかしてたら、逆にギリギリになっちゃって、それでもまぁなんとか間に合って乗れたんですが、バスが出発したら、その気持ちいい揺れ加減にすぐに睡魔が襲って来て、結局、九州自動車道はあまり周りの景色も見られず、気が付くと、上にはモノレールの線路があって、すでに小倉競馬場の近くでした。
土曜日の小倉競馬場は、小雨ぱらつく曇り空の上に朝早いこともあって、まだガラガラだったんですが、第一レースまで時間があったので、いろいろブラブラしてたら、誘導馬(競走馬がパドックを回ったり本馬場に入場してくる時に先導する馬)の厩舎があって、そこに懐かしい名前の馬が何頭かいました。特にランドエース(といっても大昔、京都記念を勝った馬とは違います)とタマモゴーアヘッド。ランドエースはミスターシービーの、タマモゴーアヘッドはタマモクロスの子供で、現役時代にも馬券を買わせてもらった覚えがあります。私は昔から芦毛の馬(詳しく説明すると長くなるので、要するに毛の色が茶色や黒じゃなくて、白っぽい色の馬。代表的なのは芦毛の怪物といわれたオグリキャップ。他にもメジロマックィーンやシービークロスなどいっぱいいる)が大好きで、芦毛の馬が出走していると、予想に関係なく買っちゃうんですよね。ま、そのおかげで大穴を取らせてもらったこともありますが。それはともかく、誘導馬たちはなぜか若い女性の厩務員さんたち(農獣医大学生たちのバイトかな?)にきれいにお化粧されていました。いろいろ悲惨な話も聞く競走馬の末路としては、幸せな方なんでしょうね。
さて、私の今年の夏競馬の最後は、どうも堅い馬券が多くて、取れても(当たっても)損、といった感じで、結局ダメでしたね。期待していた武幸四郎君も土曜日は未勝利で、残念でした! その代わり、やはり人気の福永祐一騎手が3勝と大活躍! 秋には期待してまっせ、幸四郎君!
8月最後の日曜日は、久しぶりに韓国映画を観ることが出来ました。9月12日から始まるアジアフォーカス・福岡映画祭でも上映される『ボリウルの夏』のプレイベント上映会に行って来たんです。詳しいことはKoreanriの方で書きますが、いい映画でした! 特に有名な俳優が出ているわけじゃないんですが、簡単にいえば、ボリウルという田舎の村でのひと夏の子供たちの成長を描いた作品で、そこにキリスト教と仏教の関係や、サッカーをめぐる話がおもしろおかしく描かれていて、爽やかに笑えて泣ける映画でした。クライマックスは、村の子供たちを馬鹿にする町の子供たちとのサッカーでの対決なんですが、周りの村の大人たちも、やはり子供の頃には同じ歌で町の子供たちに馬鹿にされていたということもあり、かなり気合を入れて応援するんですが……私もボリウル村の人間になって一喜一憂しながら応援してました。結果は……というより、そのことでいろいろあって……もし観る機会があったら、ぜひ観て下さい! 私も、アジアフォーカスの時にも、もう一度観に行きます。
ただ今回、映画とは直接関係ないんですけど、ちょっと残念なことがありました。それは上映が終わって、私は、こういう映画祭の時、いい映画を観させてもらった時には感謝の気持ちも込めて拍手をしてしまうんですが(普通の映画館ではあまりしませんが)、なんと会場の西鉄ホールで、映画が終わって拍手をしたのは私だけだったんです! 上映中は、みんな結構、笑ったり泣いたり(シーンとなってグスングスン聞こえたり、ハンカチを顔に運ぶ人がいたり)と、反応はあったんで、今までいろいろな映画祭を観て来た人間としては、当然、終わったら大きな拍手が起きるものと思っていたんですが、みんな、普通の映画館と同じような感じで、席をそくさくと立って出て行ってしまったんです。う〜ん、これは一体どういうことなんでしょう?
みんな決して不満なわけじゃないと思うんですけどね。土壌的なこともあるんでしょうか? 福岡から近い、お隣の韓国だと、それはもうすごいリアクションで盛り上がるんですが(普通の映画館だと、エンドタイトルロールが始まると客はすぐ席を立つし、場内の電気も点いちゃうけど……)。
ということもあって、実は私、つい最近文庫化されて売り出されたばかりの『博多学』(新潮文庫・刊)という本を、昨日から読み始めました。これがなかなかおもしろいんですよ。学校の授業でやる演技のエチュードでも、「え、なんでそういう反応するの?」という意外性を感じることもあり(そのことについては、また報告します)、なんか段々、博多人、福岡人の人間性についてもわかってきたような気がします。同じ福岡県でも、小倉など北九州の人間とも、明らかに違うんですよ。北九州の人間は、はっきりいって、気が「荒い」ですねぇ。いえ、決してそれが悪いということじゃなくてね。
まぁ、こっちに来て4ヶ月、一年の3分の1過ぎたわけですから、いろいろ見えてきたってところでしょうか。それもまた、楽しみではあります!
(2003.9.3)