2002年9月第4週

先週も目一杯忙しかったなぁ。ちょっと趣向を変えて日記風に書いてみますね……

9月23日(月)下高井戸に長男と三男を連れて墓参り。次男は少年野球の大事な試合で母親もそっちへ。お彼岸中日の祭日ということもあり、墓地は花でいっぱい。しかし、そのほとんどがいわゆる仏花というのはどうかと思う。亡くなった母はその仏花が抹香臭くて嫌いといっていたので、いつも色とりどりの花を選ぶ。今回のチョイスは長男。青い花とピンクの小さい花(いつも名前覚えるんだけどすぐ忘れる)。墓前に行くと、今は大阪に住んでる弟が2日前に出張のついでに寄ったといっていた通り、まだ花がある。弟も菊は選んでいない。黄色い花やピンクのカーネーションも加わって豪華になった。私がそこに入った時にはシンプルなカスミソウがいいな。そうだよ、みんな自分の好みを伝えときゃいいんだ。その後、下高井戸から大好きなチンチン電車(玉電=東急世田谷線)に乗って三軒茶屋へ。小学4年の三男に感想を聞くと「遅いよ」。それがいいんだって! 三茶では子供たちが観たがっていた『少林サッカー』と『スパイダーマン』の2本立て。『少林サッカー』は私も観たかった山寺宏一の日本語吹き替え版。これが案の定満員! 小さな古い映画館で2本立てで満員で、アベックや親子連れや爺ちゃん婆ちゃんもいて、なんか私の小さい頃の古き良き時代の映画館を思い出したなぁ。子供たちもまた来たいといっていた。

……ちょっと待てよ。こんな調子じゃ、一週間分書くのに一体どれくらいかかることやら。だからダメなんですよ、私は日記は。基本的に書くことは好きなんで、どんどん書いちゃうんだよね。サービス精神旺盛というか、ダラダラ締まりがないというか……てなわけで、すでに書いたのを消すのももったいないので、残りの日々は書くといった手前箇条書きで要点だけ。ウウッ、それでも長くなりそう……

24日(火)昼、韓国ドラマリーディング『無駄骨』の訳者・青木謙介氏と新宿マシェーズで会い、台本の打ち合わせ。夜、相模大野で月光舎の総会。その後、小田急相模原の湯快爽快へ。ここは女性陣が特にお気に入りの様子。約1時間(女性陣は1時間半)、露天風呂やら電気風呂やら何やらいろいろ浸かり、風呂を出てから閉店の3時まで広間で飲みながら食べながらワイワイ話す。裸の付き合いもいいし、何といっても風呂上りの一杯でしょ。

25日(水)18時から青年座の稽古場で『無駄骨』の脚色台本による初の読み合わせ。いい感じ。青木さんも「おもしろい」といってくれる。でも、そんな青木さんの方がもっとおもしろい。代々木八幡の焼き鳥屋で再び韓国、そして“革命”の話で盛り上がる。

26日(木)横浜・相鉄本多で横浜演劇計画第二弾『書物をめぐる演劇の冒険』初日のパネルトーク出演。主宰の大西君の下北撃墜計画を聞き、私は横浜西口で演劇を盛り上げるためにはあと二つ劇場が必要だとのたまう。2部では丸尾聡氏の岸田戯曲賞を取るための秘策という話がおもしろく、作家の末永直海嬢とは昔会ったことがあるという話で盛り上がる。予定時間をかなりオーバーし、その後の飲み会も3時過ぎまで付き合ってしまい、“こちらKGB”のかわしま氏に車で送ってもらう。ありがとさん。

27日(金)青年座稽古場にて『無駄骨』稽古。2場、3場とさらにおもしろくなってきて盛り上がり、チャン・トッペ役のをはり氏は明日声の仕事があるというのに、声をちょっと枯らさせてしまう。すんません。ト書きを読む南谷朝子嬢は“ナレーションで”はなく“声”という役にすることを決める。なかなかいい。津田真澄嬢はまだ出番がほとんどないがニコニコして楽しんでくれている様子。悩める青年・椎原克知は大沢樹生に似ていることを発見。昔よくいわれたとか。相変わらず熱くていい。帰り下北・古里庵に忘れた傘を取りに行ってついでにちょっと一杯。ホンダスタジオの第一期生だったという人がいて下北沢の昔話に花が咲き乱れる。

28日(土)子供たちの小学校の運動会が雨で延期。しかし明日だと見れないぞ、こりゃ。昼間、事務所で仕事こなして、ついでにIPATで新潟競馬して、夜、『書物をめぐる演劇の冒険』を観に行く。6本の出し物それぞれみんなおもしろい。観る書物といった感じ。特に私が好きだったのは清水恵利奈嬢の作品。女性二人で今まで観たことのない世界を見せてくれて楽しかったなぁ。飲み会も盛り上がる。大西君お疲れ様!

29日(日)運動会開催決定の花火で目覚める。白組応援団の団長と団員の次男と三男を観に、とりあえず9時に学校に行き、ちょっと観て10時からのジュニアワークショップに間に合うよう、隣町のコミセンまで駆けつける。が、近くの小学校はみんな運動会で、来たのは中学生3人と特別参加の大学生2人の5人だけ。みんな揃うのはいつなんだよぉ。その後、新宿に出てサンモールにアジアの宝石の旗揚げ公演『白恋抄』を観に行く。香港映画の『白髪魔女傳』と『風雲』を思い出す。さらに夜、参宮橋の青少年オリンピックセンターで韓国映画同好会の上映会『面白い映画』鑑賞。韓国で観たのに続いて2回目だが、これは日本では絶対一般公開されないであろう傑作! ハードな一日の最後は参宮橋の庄やで浦霞の冷酒で一杯。クーッ……来週もうまい酒が飲めるように頑張ろうっと! ん、日記にするとわかるけど、やっぱり毎日飲んでるなぁ……

(9.30.2002)

(つづく)


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