9月の月光舎10周年記念『啼く月に思ふ』韓国凱旋公演は、9月12日(木)から16日(月)まで横浜の相鉄本多劇場で行われますが、その稽古は8月22日(木)から始まりました。いや、正確にはお盆前に顔合わせや韓国公演のビデオを見る集まりがあり、お盆休みを挟んで本格的な稽古は22日からということなんですが、3週間ですから、いつもの月光舎の稽古期間に比べたらかなり短いですね。
稽古期間や稽古時間というのは劇団や座組によってまちまちですが、月光舎では普通の初演の舞台の場合、2ケ月ぐらい前に顔合わせをやって稽古が始まります。というのも、みんな昼間のアルバイトをしながらというケースが多いので、稽古は平日の夜は6時ぐらいから10時ぐらいまでで、土日は昼からで、週に一回休みが入るという感じなので、期間としては長めに取ってやってます。これは大昔の螳螂時代からあまり変わりませんね。で、稽古の後、飲みに行って、稽古場では出来ない話をする、と。それで帰れなくなると誰かの家に泊まりに行って、飲み語り明かす、と。さすがにこれは最近少なくなりましたが。でも、やはり大昔、天井桟敷の稽古に関わってた時は稽古は午後から夕方まででしたし、新劇系の劇団もそんな感じで、アルバイトしてる人も夜のバイト(水商売系)が多かったですね。あと、早朝の河岸とか。これは今はどうなんでしょうか?
小劇場系は夜の稽古が多いようですね。期間も一カ月ぐらいの短期集中型やワークショップを含めた長めのところなど様々なようです。商業演劇だと一週間ぐらいのところもあったりしますしね。これは出演する役者のスケジュールを押さえられないということなんでしょうか。でも、私が理想としているジャム・セッション的な演劇だったら、それぞれに力があれば、稽古なんて3日もあればいいと思うんですが。
さて、理想は別として、『啼く月に思ふ』の稽古が月光舎としては比較的短いのは、韓国公演から日が浅いということもありぃの、暑い夏にダラダラ稽古したくないということもありぃの、変更したキャスティングのところを集中的にやればいいということもありぃの、でそういうことにしたんですが、これがなかなかいい結果に結びついて、かなりいい作品に仕上がっていると思うんですよ! まぁ、作家や演出家は強気でよくそういうこといいますし、それに騙されて観に行ってみて、ガッカリして帰って来たこと数多しなのですが、今回ばかりは、ぜひ観て欲しいという気持ちが盛り上がってまして、実は最近DMもあまり多く出さなかったんですが、今回は出しましたよ、メニィメニィ! 数をいうと「何だ、そんなもんか……」と思われるのも癪なのであえていいませんが、月光舎10年で最高数かもしれませんね。中学(下北沢の世田谷区立富士中ですよ)のクラス会で会った幼なじみや旧友たちにまで出しましたもん。
で、もちろんこの乾坤一滴を見てくれている人たちにも観に来てほしいのですが、乾坤一滴割引という訳にはいきませんが、受付で「乾坤一滴!」と叫んでくれたら(ホントかよ!)、当日でも前売料金にしちゃいます。それじゃ足らないというのなら、私が出て行ってギュッと抱き締めちゃいますけど、どうでしょうか? まぁ、抱き締めるのは拒否することも認めますが、とにかく前売料金にはしますので、ぜひ観に来て下さいな! しかし、ホントに叫んでくれる人がいたらうれしいなぁ。特別プレゼントしちゃおうかな……。
で、何が今回いいのかっていうと、私の好きな韓国映画のように、些細なことでも深く表現していくことが出来るようになったということなんです。当然といえば当然のことなんですが、月光舎の歴史を考えると、ようやくここまで出来るようになったかという感じなんですよ。まぁ、その辺りはまた次週にでも……う〜ん、演劇ってやっぱりおもしろいなぁ、と感じる今日この頃です。
(9.3.2002)
(つづく)