台風が来て、このまま涼しくなってくれればいいなと思っているのですが、まだまだ厳しい残暑が続くという今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか? なんて、この乾坤一滴を利用してちゃっかり残暑お見舞いをさせてもらっちゃってる私ですが(すみません)、先週の終末、おっと週末、実に三年ぶりに福岡に行って参りました! 前回行ったのは、何十年ぶりかの大雨で博多駅が水没して死者も出た時でした。
金曜日には大阪で仕事があり、金曜日の早朝6時16分新横浜発ののぞみで大阪まで向かいました。朝4時半起きですよ。まぁ、冬で真っ暗っていうんじゃないからまだいいけど。で、大阪の南森町で夜まで仕事をして、その日のうちに新幹線で福岡に移動だったので、大阪は素通りしただけでした。というわけで、大阪の友人・知人・親戚関係のみなさま、せっかく大阪に行くっていうのに連絡もせず申し訳ありませんでした。大阪も随分御無沙汰ですもんねぇ。
山陽新幹線の中では定番のちくわと缶ビールで喉をうるおし、広島を過ぎるとガラッと空いた車内で、大阪から小倉の親戚の家まで一人で行くという『北の国から』の蛍ちゃんによく似た小学生の女の子とお友達になりました(っていっても私が一方的に思ってるだけかもしれませんが)。夏休みって感じですねぇ。
福岡に着いたのは12時近かったのですが、翌日の仕事についての打ち合わせを兼ねて、繰り出しましたよ、中洲! メニューの中から「福岡でしか食べられないもの頼んで!」と我がまま、いや、地方に行ったら当然のことをいい、博多名産の焼酎の濃いめの水割りをグイグイ。朝早かったし、精神的に疲れる仕事だったので、酔いの回りは早く、おいおい大丈夫かって感じでしたが、翌日はスッキリでしたね。それが焼酎のいいところ。ホテルに帰ってから、近くのコンビニで発見した大好きな“白熊アイス”をおいしくいただきました。これって東京や神奈川では売ってないのかなぁ。
さて、福岡(大阪も)での仕事というのは、私が特別講師をさせていただいている代々木アニメーション学院の声優科(もう12年になります。といっても最近は内部講師による授業が多く、ほとんど私の出番はありません。少子化で学校関係はどこも大変そうですね)が行っている“未来を育てるオーディション”という、将来有望そうな子は入学金や授業料を免除して代々木アニメーション学院に入れてあげよう、というイベントの審査員だったんですが……なんだ、審査員なんて楽じゃん、ケッ、と思っているそこのあなた、チッチッチッ、150人もの個性溢れる若い子たちを審査するっていうのは大変なことなんですよ。大阪では、朝からおいしいものを飲んでてちょっと赤ら顔の声優の鈴置洋孝さんと、今、声優科のカリキュラムの責任者である郷右近望さんと三人で審査をしたんですが、10人ずつ見るとはいえ、一次審査だけで休みなしで4時間以上かかりましたからねぇ。ちゃんとひとりずつ台詞を聞いてあげてダメ出しやアドバイスもしてあげて……いやぁ、私はいい審査員だと思いますよ。
前にムービーネットの1000年女優のオーディションの時にも、オーディション雑誌の人に「いいオーディションでしたね」っていわれたし。オーディション料だけ取っていい加減なオーディションするところ多いらしいですよ、どことはいいませんが。
そんな精神的に疲れる(何しろ若い子たちの未来を左右してしまうんですから……って今時の子はそんなに真剣でもないようですけど)オーディションですが、私は好きですね。いろいろな可能性に出会えるわけだし、時々、こんな子いるんだ、と驚かせてくれる子もいますから。必ずしも、そういう子がいい(オーディションの基準に合う)とは限らないんですけど。地方によっても違いがはっきり出ますね。大阪の子はとにかく笑いをとりたがるし。
さて、福岡でのオーディションは大阪に比べたら人数も少なくて、前日一回やったことでやり方も慣れたし、スムーズに終了。で、本来ならその夜東京に帰るべきところを、私はもう一泊しました。それは別のお楽しみがあったからなのですが……その話はまた来襲、いや、来週! 実は台風絡みもあって、先週お話しした伊豆に行けなくなってしまったので、福岡編を続けます。あぁ、伊豆はいずこへ……(もし伊豆に行ってたら、This is IZU なんてやってたでしょうねぇ……すみません、オヤジで)
(8.20.2002)
(つづく)