え〜、この連載もなんやかやと半年になるわけで、「乾坤一擲、見てます!」っつうメールくれるのはとっても嬉しいんですけど、「けんこんいってき」を一気に打って変換すると、「乾坤一擲」になってしまうんですけど、ほんとは「一滴」なんで、「けんこん」と「いってき」を分けて変換して下さいな。
あ〜、今週は別にどうでもいいようなことで始まって、どうもすみません。でも、「一滴」と「一擲」じゃ随分違うし、私はやっぱり「一滴」でいたいんで……それはそうと、検索すると「乾坤一擲」っていうサイトはいろいろあるみたいですね。おもしろいのは、ハングルでハンチャ(漢字)の「乾坤一擲」を説明しているサイト。それに、本来「乾坤一擲」と書くべきものを「乾坤一滴」と間違っている人も多いようですし。でも、「乾坤一滴」で検索すると、一番に『小松杏里の乾坤一滴』が出て来るのは嬉しいですねぇ。
さて、副題のアジア征服なんですけど、なぜアジアなのかってことは前にも話したと思いますけど(ホント?)、アジアといえばやはり、「麺」でしょう! これは私が面食い、じゃなくて、麺好きだってことも関係してると思うんですよ。麺好きといえば、今は亡き寺山修司氏も麺好きで、私が寺山さんにごちそうしてもらったのは、喫茶店は別として、そばとかラーメンとか麺ばかりでしたね(たまたまタイミングがそうなってしまったのかもしれませんが)。
で、アジアの麺ですが、いっぱいありますよね。麺どくさいので、いちいち全部書きませんが、わたしゃ全麺的に大好きです! ……しかし、おやじギャグっつうか、なんちゅうんだろ、こういうの。
そんな中、先日、アジアの不思議な麺に初遭遇しました。それは、「ジャカルタ・ラーメン」! 家の近所にある店で、前から気にはなってたんですが、ついに入ってみました。そこは何と、「1号店」と看板に書いてあるんです。ということは別にあるのかというと、そうじゃなくて、どうも、これから2号店、3号店と増やしていきたいようですね。ジャカルタといえば、今、メガワティ政権で話題のインドネシアの首都ですが(知ってました? いや、私もジャカルタってなんだったっけな、と初めはわからなかったんですけどね。じゃがたらなら知ってましたけど、暗黒大陸。江戸アケミも亡くなって、もう12年かぁ……)、店の前にはなんか熱帯の観葉植物みたいのがあって、店の中に入ってもあって、カウンターの奥に女の人が一人いました。どう見ても日本人にしか見えないんですけど、まぁ、アジア人は似てますからね、多少、そっち系の方のようにも見受けられました。で、メニューはまだ少なくて、ジャカルタ・ラーメン=「ミー・クア」と、それにミートボールとかの具が入っている「ミー・バソ」、鶏肉(だと思いますけど)をワンタンに包んで揚げた「パンジットゴレン」と、ジャカルタ風・鳥の唐揚げ、それに揚げバナナがありました。値段は安いんですよ。ミー・クアが480円、ミー・バソが580円、パンジットゴレンが380円です。味はやはり、ちょっとバーミーナム(タイ・ラーメン)に似てますが、それより薄味で、さっぱりしてます。カウンターには大きな皿に入った漬物(?)もあって、これは自由に食べていいものなので、これとパンジットゴレンと唐揚げをつまみにビールを飲んで、仕上げにミー・クアかミー・バソって感じでしょうか。
というわけで、アジア征服の一環として、これからはアジアの麺も征服していきたいと思いますので、アジアの変わった麺があったら、みなさんもぜひ教えて下さい! ちなみに今は、韓国のムルネンミョン(水冷麺)がおいしい季節ですが、私が今までソウルや釜山、日本も含めて食べた中で一番おいしかった冷麺は、ソウルの明洞にある『ミョンドンハムンミョノク』の冷麺ですね! これはもう、これを食べにだけソウルに行ってもいいっていうぐらい、スープといい麺といい、絶品です! 値段は5.000ウォン(約500円)なんですけどね。あ〜、食べたくなってきたぁ!
今週は、麺の話ばかりでご麺なさい……と、オチのついたところで、また来襲。
(7.29.2002)
(つづく)