2007年5月第3週


■14日(月)

昼、ガジラの稽古。芸能花伝舎にて。この都心の風景が好きだ。行き交う人が皆演劇人だというのも、お祭りみたいで好きだ。

夜、アンの稽古。サウンドシステムが重くて、タクってしまう。吉良さんに倭唄(しずうた)をお見せする日。倭唄とは、歌うような日本語の台詞をそれこそ唄にしてしまうという試み。的確に丁寧に直していただく。直してもらって初めて「そう、それがやりたかったんです」という幸せな瞬間を何度味あわせていただいたのだろう。吉良さんとも長い付き合いだなあ、と感無量。衣裳の諸橋さんも駆けつけて来てもらい、少し呑む。居酒屋に携帯忘れる。とりに戻るため貴重な時間がまたつぶれる。

■15日(火)

昼、ガジラの稽古。すごい雨のあとの晴れ。虹を探してみたりする。隣のスタジオが「猫」という可愛い名前の若者たちだったが、ガジラに負けず劣らない悲鳴や怒声の科白が聞こえて来て驚いた。

夜、HOTSKY。あまりにも重くて、一度サウンドシステムをとりに戻ったので、遅刻する。アンの台本少し進む。

■16日(水)

昼、ガジラの稽古。丁寧に台詞を吐き出す肉体の有り様について検証する。この真面目さが好き。とは言っても、理解できる事はすべて表現できる匠たち。冗談を交えて余裕のベテランたちだ。

夜、An。予算の会議。由佳の「お金足りなかったら出せるよ〜」発言。アントワネット状態。腹もたつけれど、こういう鷹揚さに救われてもいるなあ。隣の稽古場にはポカリンに出るという井上幸太郎。私たちに会ってとても嬉しそうだった。頑張れー!

■17日(木)

昼、ガジラ。いわゆる汚れ役。こういう役を演じる時一番気をつけなければ行けないのは、「知性」。役に失礼が無いように。決して薄く演じてはならない。

夜、HOTSKY。こてこての抜き稽古をやっている。通しをやりたいが、今、問題は如何に素早くドラマチックな肉体に駆け上るかということ。ドラマチックな状態にとことん慣れないと。

■18日(金)

昼、ガジラ。久しぶりの下北沢。煙草を止めた私は、タバコカンバセーションの輪に入らない。吸わなくても、入るだけ入ってみよう。ほっとしながら、吐き出す言葉はキーワードが多い。立花あかねと待ち合わせて、韓国チームのための宿舎探しとチラシの会議。

夜、HOTSKY。また、小返し地獄。しつこいね、私も。

夜中、あかねちゃんとアンの作業場に戻り、チラシデザインの仕上がりを待つ。

■19日(土)

急遽ガジラが休み。なのでHOTSKY。伊藤馨氏と照明の段取りを。劇場の備品の事で、トラブル勃発。皆頑張ってくれーー!

■20日(日)

稽古OFF。台本書き書き。ゲストハウス、ウィークリーマンション検索。眼が痛くなる。KONTA宅に借りていたCDを返しに、そして哲学の教えを乞いに…。

(みずき)

☆明樹由佳的 振付担当

明樹由佳

ひたすらジェストダンス!

次回「御母堂伝説」はダンスと音楽の比重が高いので、7月に韓国のキャストを迎える前に、ダンスや音楽で綴るシーンを作り込もうと頑張っています。中国武術なんて去年からやってるもんね。WSをして集めたネタを組み立てた粗い流れが、テヨの曲の中でシーンになりつつあります。しかし水木さんの乱暴さは素敵です。「このジェストダンスのサイン入れて。」と入れたものが(R指定なんで、なんのサインか、ここではいえません)テーマへと繋がります。幕開のダンスですぜ。いいね〜。

それから!“ぱちか村”という高円寺にある、友人がやっているアフリカンレストランが四周年になりまして、そのお祝いライブに、アンが出ます。

そう、踊っております、ジェストダンス。お時間ありましたら是非起こしくださいませ。以下情報です。

5月24(木)、25(金)20時〜。1500円(ワンドリンク) 800円のお祝いプレート、500円の軽食有り(別料金) 追加ドリンク一律500円 飲みながらゆるゆるやって、21時半過ぎくらいには終わります。お店は17:00からやってます。19時からも他のゲストがやりますので、早めに来ていただき、飲んでていただいても。(馬頭琴のサーボさんとオルティンドーの三枝彩子さんのライブは25日のみ)

ぱちか村 03-3315-5251(17時〜24時水曜日定休日)JR高円寺駅下車。南口に出て、大通りを南にまっすぐ。ローソンの角を右に入り、左側、オレンジ色のビルのB1にあります。駅から徒歩3分

(ゆか)

☆立花あかね的 宣材担当

立花あかね

☆ラ カンパニー アン的ミュージカル『御母堂伝説 Waiting for GOBODOT』制作的一週間→チラシ!チラシ!チラシ!の一週間。

★5/14(月) 当初の入稿予定日だった。

5/13(日)に、デザイナーの加藤一文さんに「やっぱりデザインの変更」をお願いする暴挙に出る。当然、チラシ入稿日延期。

★5/17(木)夜中 ニューデザインをいまや遅しと待ち続け、水木さんと「まだかね」「まだかな」とメールしあい、電話をしあう。

★5/18(金) 延長した入稿予定日。タイムリミットは本日の24時。朝、加藤さんが出張続きの忙しい日々をぬって、新しいデザインを下さる!おぉ!!なんと!!!斬新かつこちらのイメージ通りのデザインを送って下さる!

水木さんを電話で叩き起こす。あまりにもデザインが変わったため、水木さんもすぐに判断することをためらっている様子。小峰公子さんにもご意見を伺うため、「今日!今日!入稿するんです」と言って、忙しい合間をぬってデザインを見て頂く。夜、水木さんのHOTSKY稽古にくっついていき、見学させてもらう。21時頃、最終的な微調整を加藤さんにお願いし、アン仕事場にて水木さんと二人で加藤さんからの最終稿を待つ。23時頃、最終稿届く。「よし!GOしましょう!!!」23時半過ぎに加藤さんより印刷会社へ入稿手続きを開始して頂く。が、加藤さんより「混み合っているみたいでなかなかデータが行ってくれませんね。『しばらくお待ちください』になってしまいます…」no!!!頭の中で、チラシ到着が1日遅れた場合どうすればいいかのシュミレーションを組み立てる。

★5/19(土)24:05 加藤さんより「24時を1分過ぎたら、やっとデータが行ってくれました」と電話。加藤さん!本当に夜中までありがとうございました!!!

9:30 5/24(木)25(金) 高円寺ぱちか村にゲストでジェストダンスを踊りに行くため稽古。

由佳さんと清木場ちゃんにチラシの事の顛末を話したら「1分過ぎただけなの?ちょっと印刷会社に電話してみようよ」と二人で憤ってくれる。しかし、印刷会社には電話繋がらず。土曜日専用ダイアルも繋がらず。そして……結局は24時までに間に合わなかったということで、翌日入稿扱いになってしまったとのこと。ギリギリまでこちらの要望に答えて下さった加藤さんに申し訳ない…。でも!!!『御母堂伝説 Waiting for GOBODOT』のチラシは、いよいよ来週から出回る。あのチラシを見たら、きっと多くの人に観に行こうと思って頂けるに違いない!

(あかね)

☆清木場直子的 予算担当

清木場直子

●16日(水)

 ジェストダンスの稽古。細かく由佳さんにチェックしてもらう。ジェストダンスは、単に筋肉疲労するというより、身体の奥のほうが、じんわりと疲労する。

 自分が考えながらやっているのと、見ている人からの見えるものが違う。由佳さんからのチェックで言われたことが、実は 私はそういう気持ちでやっていたんだけど・・・ということが、ある。

 でも、そう見えないのは私の中の何を調整すればいいのか帰り道とか電車に乗っているときに考える。多分、何かを大きく変えるんじゃなくて私の気持ちのほんのちょっとしたコントロールであるような気がする。

 と考えると同時に制作的なこと、予算のことも考えるから時々気が滅入る。なかなか現実はスムーズに行かないことが、ほとんどだ。

 あーあーあーあーあーあーあーあー

時々、突然叫びたくなる!!なんだかうっすら泣きたい気持ちになったりもするけど稽古に行くと、全然違う気持ちになるから不思議。

(きよ)

・*・*・*・*・

(2007.5.22)

そっか、チラシの原稿通ったか・・・まだ文字校正とか色校正とか、あるんだろうなあ。無事仕上がり、表に出回るやつを、はよ見たいよ。(じんぼ)

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