2007年4月第4週


東京→ソウル→東京

■16日

二日酔いから覚め、荷物をまとめて成田へ。仁川空港には音楽のTEYOと、今回コーディネートを頼んだ照明家のユさんが迎えに来てくれてた。早速、ホンデーに繰り出し、近況報告と初回の打ち合わせ。

■17日

新しくなった、ソウルフリンジクラブへ! ソウル・香港・それからアゴラ劇場でやった「三人姉妹」の演出家のホンさんと再会。ユさん、ホンさん、それからプロデューサーのスナと昼食。韓国、いや世界で人気の劇団「旅行者」の俳優、Kwon YoungHoと対面。とても素敵!ポジティブで、オープンマインドな人。大満足。遅れて来たTEYOも交えて、出演条件の打ち合わせ。演出意図、あらすじなどの説明。ホンデーの居酒屋で、夕食。懇親会。TEYOに送られて、帰宿。名残惜しくて近くのバーでもう3ショット。

■18日

空港まで、同宿のアメリカ人留学生の男の子とバスで向かう。スムーズに出国。スムーズに帰国。荷物を置いてそのままHOTSKYの稽古場へ。おみやげのとんがらしチョコが好評。終わって、皆でビールを飲む。

■19日

HOTSKYの稽古。

■20日

アンの稽古初日。HOTSKYで得たインスピレーションが功を奏す。二つの稽古場が私にとてもいい効果。チョと寒いけど、花盛りの春爛漫。

■21日

午前から昼過ぎまで、HOTSKYの稽古。途中から家人が急病。看病に午後のアンの稽古を振り付け稽古として由佳に仕切ってもらう。ありがたし。

■22日

台本書き書き。ひたすら書き書き。由佳とぱちか村のイベントの稽古をしていたジュリと待ち合わせて食事。台本の話をする。彼女のカウンセリングは貴重。

◆ ◆ ◆

荷物をまとめて、パスポートを引っ掴んで、出国する。行き先はソウル!ホンデー!目的は…!

1)TEYOとの次回公演の音楽打ち合わせ。
2)次回公演に出演の、韓国俳優との打ち合わせ。
3)明樹の出産で途絶えていた韓国チームとのコラボの再開。

しかし、向こうの演劇人はなんて幸せそうなんだろう。海外の演劇人と会うといつも思う。誇りと自信にあふれ、希望、ホスピタリティー、オープンマインド。俳優とはコミュニケーションのプロだと言われるが、まさにそんな感じ。厳しい環境の中で不可能を可能にして来た人たち。自信を持って言おう。私も確かにその一人だ。

帰ってアンの稽古はじめ。ゾロゾロと若い美人さんたちが集っている。あまりにも未完成の台本に一気に命が吹き込まれる。ああ、私の台本にも春がきた! うまく、この花々を次々と、開花させていこう!

そしてHOTSKYの稽古。甲斐君が異常に面白い。久しぶりにわくわくする役者に会ったなあ。

(みずき)

☆明樹由佳的 稀台本

明樹由佳

アン8月公演「御母堂伝説」の稽古が始まった。アンで「祈りのあとに」を作った時、一時間くらいの作品で台本は9ページだった! 今回、ほぼ全体の構成は決まってるそうだが、稽古初日に貰った台本は4枚。

もちろんまだ増えるけど、この“叩き台本”が、どう変容し、広がっていくのか。去年の2月公演で、音楽を担当してもらったテヨに再来日してもらい、また、韓国の劇団 旅行者から男優を一人迎え、文化を跨いでひとつの作品を一緒に作る。

あああ〜、楽しみじゃ〜。

(ゆか)

☆立花あかね的 役者脳

立花あかね

今週は、水木さんと深夜のファミレスでチラシの文字データ作ったり(そして水木さんは翌日韓国に旅立って行った!)、いよいよ稽古が始まったり。

しかし!頭がまだ制作脳で、役者脳になっていない…。あー。こう、スパッと切り換えられるようになりたい。いや、なれよ。なるね。

そうなんですよ〜。8月公演の稽古をこの時期から始めています。アンの稽古期間はなが〜いのです。今回は短い方ですね。半年前から始める時もあります。

なぜ、こんなに早く稽古が始まるのか!? もちろん、稽古に稽古を重ねたものをお客様にお見せしたい!!!ということもありますが、とにかく!やることが多いっ。

油断するヒマはありません。次から次へと「あれやってこれやって」。アンに出演する役者は舞台上で色々なことをやらされます。人使いが荒いです。

さ〜て、稽古初日から「あれやってこれやって」が始まりました。おぉっ!明らかに戸惑いながらも、皆さん食いついていってますねぇ。私も制作脳とか言ってる場合じゃないよ。いや、これだけ役者として要求されることが多いと、必然的に役者脳というものになっていくか!そうだ。いつもそうだった。いつもギリギリのところで必死に食らいついていく。あぁ。あの日々が始まるんだな…。

(あかね)

☆清木場直子的 陽気質

清木場直子

中国武術、ダンスに加え蛇皮線の稽古も再会。

蛇皮線は、長時間はやらない。。肩が凝るんですもの。1日20〜30分。毎日、触ることが大事だと思って。

どれもテイストが違い新鮮だ!できるかどうかは別…。どのレッスンをしていても、次回公演につながっていると思うと、ワクワクする。

私は、苦しいとかきついとかが、きらい。と、いうかそう感じることがあまり好きじゃないのかな。

あれ、だからどれも中途半端っぽいのだろうか・・・? まあ、根っから陽気な体質なんだろうなぁ。あああ、御母堂伝説!気が締まるとともに、ウズウズする!なんかウズウズする!

(きよ)

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(2007.4.24)

なるほど。役者っつうのは、やっぱホンが出てこないとテンションが上がらんのですね。しかし、短いようで長い3ヶ月半。どう持続させるのか・・・。まあ、アンの場合、役者さんは「セリフしゃべってりゃいい」というもんじゃないからね。手に入れなきゃなんないスキルは少なくないから大変だ。結局、ギリギリになっちゃうんだろうなあ。にしても、水木さんは、HOTSKYもあるし、ガジラもあるし・・・。(じんぼ)

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