2006年11月第4週
徳島→阿南→松山→鳴門→高知
前記事のじんぼさんのコメントにありがたいありがたいアンです。でもね、かつてワークショップの制作を頼んだ人が、とんでもない不祥事を起こしたり、お手伝いの男の子が西山のお金もって(わずかですが)消えたり、ちょっと用心してるんです。よほど信頼できる、心の強い、骨太な演劇愛のあるひとじゃないと、そしてこの業界で実績のある人じゃないと、もう、怖いですよね。
ギャラをバッくれられたり、制作費を持ち逃げされて泣き寝入りの友人知人の多いこと。
本当に腹もたつし、何より悲しい。しかも、ドタキャンと謝罪を繰り返して、演劇関係者の人の良さにつけ込んで、なんとかこの世界にとどまっておる人の多さよ!
助成金の書類作りはまだまだ続きます。がんばって、助成してもらって、より良い条件で芝居を作りたい。すべての演劇人の悲願ですよ。
四国ツアー中盤。
青年座時代、初めて抜擢されて、本公演の長い旅に出た。四国ブロックのツアーで私は様々な事を学んだ。
「冒険ダン吉の冒険」宮本研さんのお芝居。西田敏行さん演じる主人公は高知の出身。私はそう遂げた南の島、トラック島の酋長の娘。
どこの劇場もよく覚えてる。出番じゃない時、高知の劇場の花道の奥から舞台を見ていたら、大塚國夫さんがそっと近寄って来て、
「舞台もいいけど、客席を見なさい。」
とおっしゃった。
で、袖から客席をそっと覗いた。あたり前だけど、たくさんのお客様がいた。舞台の上で何か起こるたびに、笑い、どよめき、一斉にそっと涙を拭く。一人一人違った人たち。大塚さんも、もうこの世にいらっしゃらないけれど、いつも思い出す。いつも背筋が伸びる。
★先週の高い買いもの
★先週の美味
しなかった。
徳島に嫁いだ級友と食べた鳴門の大川のうどん。
☆明樹由佳的 混沌 |
由佳的混沌は引き続いています。
メソッドの作り方と、作品を立ち上げていくのは結構違うんだなきっと。今現場をリードするのは演出家と、演助と、プロデューサー。皆立場が微妙に違う。が、当たり前。今回いいのは、ちゃんとコミュニケーションがとれていること。
ただ、一番の問題は、時間なのだ。三ヶ月稽古して、出来が悪いからと上演を見合わせるフランスの太陽劇団がうらやましい。彼らはちゃんとその間ペイされているのだ。今回はペイされてるよ。でも俳優座劇場はとってある。これには間に合わせなければ。
あと事務所を食わせているタレントさんは「GIFT」に専念することがなかなか出来ない。皆そうしたいと思いながらね。
ああ、思い切り稽古して(その間ペイされて)、小屋代が高くなく、そんな演劇的楽園は訪れるのだろうか・・・
じんぼさん、ありがとうございます。
うちは贅沢にものを作っていると思うけど、お金はありません。とっても・・・
(ゆか)
☆立花あかね的 儚正夢 |
先週、必死に作成していた助成金申請書類、清木場ちゃんが、無事に出してくれたとのこと!!!
実は、出したあともちょっと問題があり、清木場ちゃんが必死に!必死に!(清木場ブログ参照→「"げんばのきよこば"」 記事はここ)提出しなおししてくれた。
どーやらこーやらありつつも、申請が終了した次の日に、清木場ちゃんが一言「今回通りそうな気がする」とポツリとつぶやいた。
「いやいや、そんなことないでしょー」と言いつつ、清木場ちゃんのつぶやきが残っていたのであろう…夢を見た…
書類上のモレなどをいくつか指摘されながらも、「今回、助成金申請を受理します」と言われる夢を!!!
モーローとした頭が見せた夢なのか!
むむぅ!正夢であってほしい!!!
(あかね)
☆清木場直子的 大進歩 |
その後まだ助成金にあたふたしながら、そのバタバタさ加減に慣れてきたわ。でも大きなニキビ(ニキビです。はい、ニキビ)が鼻の両脇にできた。痛い。自称、助成金ニキビ。
中国武術をはじめてからいつもどこかが痛い。最近、その痛さもちょっとばかり心地いい。全部の基本功は覚えてないし息切れもするが、人のを見て動きが真似できるようになってきた。どう動いてるのかパニック状態が続いていたが、見て確認する余裕が出てきたのね、多分。
改めて美しい動きだと思う。あんなふうに動けるようになりたい!と欲が出てきた! 大進歩\(≧▽≦)丿
(きよ)
(2006.11.28)
(つづく)
あはははは。『ギャラをバッくれられたり、制作費を持ち逃げされて泣き寝入りの友人知人の多いこと。』・・・ほんとにね。「制作」って仕事がいかに追い込まれるかという証明でもあると思います。知り合いの何人が壊れたことか・・・。でも、スタッフだって役者だって、寿命縮めて頑張ってんですから、制作さんにも頑張っていただきたい。クリエイターはリスクを犯したいと思いがちだし、コスト無視だし、チャレンジャーだし・・・。演劇の神様だけが頼りです。普通に奇跡が起きて、初日が開くんですからねえ。 (じんぼ)