2006年7月第5週


ああああ!実は私の甥っ子が高校野球の予選で、大活躍して、わが一族は夢中な一週間でした。結局、佐賀県代表は名門・佐賀商業高校になったんだけど、決勝での活躍が次々とメールで届き、負けたときには泣いてしまった。

彼の高校の夏は終わった。
私の高校時代を思い出したりする。
何のかげりもなく、「私の人生は大丈夫だ!」という自信は、いったいどっからきてたのだろうか?
スポーツだったので、私の甥っ子は「負け」たけど。
大活躍は新聞にも大きく取り上げられて、球史に残るだろう。
私は彼の伯母としてますます恥ずかしくないように生きなければっ!
彼の頑張りを糧として、ますます何者かにならなければ。

そして、すごいタイミングで、「オセロー」の稽古が始まる。前日は緊張して一睡しか出来なかった。いつもこうだ。

平幹二郎さんの演出。

初めて知るすごく新しいメソッド。度肝を抜かれた。

まずは本読みの前に、役者の演技プランと演出家のプランを話し合うための、「フリージング」が行われる。稽古場の様子を見て、ユルユルと役を作る臆病な私は、かなりビビッた。慌ててプランを作るが、その後の本読みで沢山の変更を申告してしまった。

恥ずかしい。

平さんが休憩中、ニコニコ近寄って、「水木さんって芸暦何年?」とおっしゃった。「あ!さ、30年です」と答えて顔から火が出た。

アンの台本を書いている。またまた詰め込みすぎた。書き直しだ。

自信がなくなって、私をべた褒めしてくれた叔父叔母のことを思い出す。

「水木ちゃんは才能が溢れてる」

周りを気にしながらも耳元でささやいてくれた伯母の声。

「たいしたもんだ。水木はたいしたもんだ」

友人の前で私を自慢した叔父。もう二人ともこの世にいない。言葉が耳から心に届くまで、長い年月がかかる。それでも少し遠くの星の光が私を照らすまでだけの時間。演劇は生きてる命の芸術だ。でも今の私を照らして励まし続けてくれる沢山の「星」に願いをかけて、また新しいシーズンを迎えようとしている。

☆明樹由佳的性分☆

明樹由佳

日々、なんだか飛ぶように過ぎていきます。

アンの6月公演「小峰公子をよむ おどる+罠の狼」からふた月、ちょっとゆっくり出来るかなかなー、と思ったらとんでもない。

性分ね〜。

さて、8月1日から龍昇企画「真夜中のマクベス」の稽古が始まります。エチュードで作っていくんで、って顔合わせのとき龍さんが言ってたんだけど、キャストで台本協力の前川麻子さんが、本を書いてきたそう。

さて!、どんなスタートになるか。楽っのしみ〜。(ゆか)

☆立花あかね的研究☆

立花あかね

書き上がったばかりの台本をもらうとき…本当にうれしい。ワクワクする。

先週、水木さんがまた1シーン書き上げてくれて、本読み稽古。

しかし!

書き直しをするとのこと…だ、大丈夫かな…水木さんは次の客演の稽古始まったばかり。

でも、新しく書き上がった台本を見ることを、ものすごーく心待ちにしている私である!

カクテルについても少しずつ詳しくなってきた。研究と称して飲み過ぎ、今日は二日酔い…キモチ悪い…少し慎まなければならない…(あかね)

☆清木場直子的試演☆

清木場直子

立花あかね発表会(通称)(俗称 清木場直子試演会)の台本作りのための読み稽古に集まった。

母音を強くせず、子音の発音をはっきり出す。

と、詩を読んだ。全く思うようにいかない。自分の口の中のことなのに。

土曜は、ワークショップ。少しだけ台本を読む。読んで荒立ちした。

むむ。こちらも身体が不自由だ。

テレビで500万年後、1億年後の地球についてやってる。500万年どころか30年後すらいるかわからない。

やれることは少ないけど、せめて好きでやってる芝居ですもの口の中と自分の身体にこだわってみたい。(きよ)

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(2006.8.1)
(つづく)

前川さんの書き上げたホンは一回ボツったそうですよ>ゆかさん。水木さんの現場も含め、あっちでもこっちでも大混乱で、てんぱってきてるなあ。まあ、そんなもんです。(じんぼ)

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