2006年6月第1週


・・・スミマセン。また、遅れての更新です。

先週は本当にすごかった。バイオリズムってあるでしょ?健康や運気や。それが、すごいことになってた。

まず、La compagnie Anの本番があった。これはプチ公演として、チラシも2万枚くらいしか刷らず、大きな宣伝もしないで、おなじみの方々に見ていただいて、少し実験的なことをやろう、という企み。ワークショップの受講生の方々とのジョイントも試みた。

しかしね。「プチ」とか、ない。

そんな中途半端なことはできまへん!でした。思いっきり本気公演になってしまい、枠を小さくした分、本当に苦労した。おまけにお客様が詰め掛けてくださって、またまたパンク状態。打ち上げ帰り、明樹が息も絶え絶えにガラガラの声で、「もう、小さな公演はやりません!」と言って咳き込んだ。明樹はそれきり風邪で倒れて、今、発熱中。

そして、私も、突然、声が出なくなった。役者で出たわけじゃないのに…。お医者さん。歯医者さん。弁護士さん。劇団やっていると、お付き合いは大切ですね。本当にお世話になっています。

気管支炎。おまけに私は薬のほとんどにアレルギーがあり、咳止めなんか飲んだら多幸感のうちにトんでしまう。坂手洋二氏ご紹介の日大の漢方医、木下先生が劇場に駆けつけてくれて、和漢薬を処方してもらう。つぼも押してもらう。

これがまた、効いた!

滑り込みセーフで2時間ドラマのロケに声が間に合う。
「西山さんの声、ハスキーで色っぽいですね」
と、現場の若いスタッフさんにほめられて、眼が泣いたまま「ありがとう」と答える。

しかし!付き合いの長い山田監督は知っている!

『お前!調整ミスったな?!』と優しいまなざしが私を厳しく責める。

そうなんです! 芝居の本番中。私はロケがあったんです。よりによって、ぴったり重なるなんて…。真鶴と木更津を新宿を挟んでいったり来たりしながら、咳き込みながら、科白、覚えながら、何とか公演も見守ることが出来、終了いたしました。いらして下さったお客様、本当にありがとうございました。

そして翌日からは「東京原子核クラブ」の稽古初日。

今日から飯倉の千田スタジオに通う。大好きな東京タワーがすっきり見える。ダンスが下手で、足が上がらず、悔し泣きした、18の私の涙の跡。が今も残っているようだ。

緊張も気後れももうないくらい余裕無かった。疲れ果てて、和やかだった。そして読み合わせた台本の素晴らしさ。マキノノゾミさんの、のびのびと若々しい、生きる喜びに満ちた本。だから余計、時代の不条理が鋭く描かれている。私の役は初演ではドリちゃん(キムラ緑子)がやった。

興奮してドリちゃんに電話してしまう。

終わって、顔合わせ飲み会。演出のオンちゃん(宮田慶子)も、俳優座劇場の制作のメンバーもニコニコしている。

初めての方が多い。でも、役がもうすでにそれぞれの役者に沁みこみはじめていて、しみじみと親しい気持ちがするよ。

ふーーー!女優の日々が帰ってくる。

☆先週の星占い後読み
これまで気楽に過ごせた週があったと思います。
これからもそんな週が巡ってくるでしょう。
でも、今週の場合、楽な一週間は期待できそうにありません。
今週、冥王星が木星、水星、および火星と鋭角を形成します。
その一方で、冥王星は天王星と敵対関係になります。
これらの星回り、「騒動」や「緊張」を暗示しているような気がしますか?
だったらあなたの勘は正解です。

☆先週の一安心
民主党の拒否で共謀罪は先送りに。油断できませんが。

☆先週の美味ごちっ!
(1)高校の演劇部後輩の「涼子ちゃん」が差し入れてくれた手づくりの超デラックス・サラダ巻き。
(2)音スタの松本昭さんが差し入れてくれた「ロンサカパ」。今回、せめて4CHにすればよかったと後悔。

☆お勧め本
「劇作は愉し」 斉藤 憐 著

・*・*・*・*・

この人どうなってんの?と思うほど常に働いている。
バラシの日はトラックの助手席に乗って、舞台監督さんと道具返しをし、夜中過ぎに打ち上げ会場に到着し、今倒れてます。そっとしておきましょう。

☆明樹由佳的病欠

明樹由佳

・*・*・*・*・

私たち、いつも反省している。
今回、小さな公演で、手作り感が強かったので、余計いろんなところがはっきり見えたのね。お客さんが、津崎剛範君演じる「王 翔春」を通じて、あかねちゃんが演じる「芽ぐ実」に、幸せになって欲しいと、こころをそろえる瞬間があり、本当に嬉しかったです。今回、出演せずに客席にいて、沢山宝物をもらいました。

☆立花あかね的猛反省

立花あかね

反省!反省しまくりの一週間。
先週のここに書くコラムを忘れたことに始まり、数々の手落ちありまくりの怒涛の一週間だった。ついでに体重も落ちたし…

6/4(日)に、ラ カンパニー アン『小峰公子をよむ おどる+罠の狼』は千秋楽を迎えた

たくさんのお客様にご来場頂き、作品は大変ご好評頂いた! ほんと〜に、よかったぁ!

が、

今週中には、ラ カンパニー アン始まって以来の大きな「反省会」が行われる予定である

…今後のアンのための「大反省会」。

ど、どんな会になることやら… (あかね)

・*・*・*・*・

自殺未遂から立ち直って、夫の「昔の男」を訪ねる、離縁された女。同じ男を愛したんだもの、センスは合うに決まっている。相手役できよこばを支えていただいた、関根信一氏の演じる「澤渡」のクビにもビニールヒモが、

衣装合わせのときみんなから「うわああ、きよこばちゃん、似合うねええ、包帯」と絶賛の嵐。複雑な表情だったねえ。ラストシーンで、檀拓磨君に優しく包帯を解いてもらうときの清木場の横顔にはいつも泣かされた。

☆清木場直子的区切

清木場直子

公演終了。

終わった・・・。短い期間の稽古と、公演。

短い稽古は、相手役の関根さんに助けられ、出来上がったなぁ。

協力して頂いた、スタッフの方々と話す機会もあり、「プロ」でいることについて、考えさせられた。

一生懸命なんて、みんながやっていることなのだ。

自分の甘さが身にしみた。

・・・あぁ、今は映画みたり、本読んだり、料理したり、これからのこと考えたい!!(きよ)

・*・*・*・*・

由佳復活いたしました!
何かみんな反省ばかりしているなああ。
私は次回公演をにらんで、プロットを組み立て中。
次は明樹をどう使おうかな?

☆明樹由佳的自負(含・猛反省)

明樹由佳

「小峰公子をよむ おどる+罠の狼」いつもながら、多くの方の支えがあって、無事公演終了いたしました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございます。最終日は60の客席に80名様お入りいただき、窮屈な思いをさせてしまってすいませんでした。“自負と猛反省”今回獲得し、また頂戴したお言葉。このタイトなスケジュールでも、作品としてある評価をいただけたという自信と、そのタイトさが、回りに凄く負担を強いていることを、骨身にしみて実感したということ。絶対劇団を大きくするぞ〜!(ゆか)

・*・*・*・*・

(2006.6.6)
(つづく)

音楽、かっこ良過ぎ! それはそれとして・・・

公演を見ていて、どう考えても、機材の持ち込みが多そうだと感じ、バラシを手伝ってしまった。が、とんでもないことに。
もともとこの劇場に照明・音響の機構がなかった。稽古場だったのだ。なので、マルチケーブルから調光卓からユニットまで全部持ち込みだったのだ。予想では、1時間かからずにバラシ終わると思って手伝い始めたが、10時になってもまったく終わる気配がない。あと1時間はかかりそう。「すみません、うち帰ってサッカーマルタ戦を見なきゃいけないので」と理由なんだかなんだかわけのわからんことを言って、逃げた。めんぼくない。何に感動したかって、切れずに働く裏方さんに感動。えらいなあ。わたしには耐えられませんぬ。
(じんぼ)


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