2006年5月第3週
本番前ではあったが、あえて、La compagnie Anの考える「身体」「声」「言葉」というテーマで4日間のワークショップを行った。詳しい内容について興味がおありの方は西山のBLOGでご覧下さい。
それから、素晴らしい経験が出来ました。ZABADAKのコンサートの中で、ジェストダンスを踊らせて頂いたんです。
私はもう、「パントマイムおタク」なんですが、淋しいことに普段の女優生活の中で、マイムをやる機会はありません。でもね、皆さん。人間の肉体だけで、観客の感性だけを頼りにすごい映像を見せることが出来るんです。手のひらから花が咲いたり鳥が飛んだり、獣になって草原を走ったり、魚になって深い海に潜ったり。やって御覧なさいましな。たっ・のっ・しいぃぃ!ですよ。
「天使の匂い」と「光の庭」、を踊り、そして何と、「風の巨人」のコーラス。で参加しました。開演前にはニューヨークから届きたての、「光の庭」のREMIX=英題は「ZABADAK ASIA REMIX(by Jung TaeHyo)」がクラブチッタのカッチョいい空間にがんがん流れて、興奮した。
☆西山の考える「ワークショップ」
ワークショップを行うに当たって、私も、明樹も、すごく気をつけていることがある。
La compagnie Anのワークショップでは受講生(客?)集めに効果のある「セルフメディテーション」「ヒーリング」などは一切避けている。明日の稽古場で、次の作品作りで、即、役立つもの、ネタ、引き出し、エピソード、のシェアのみ!大限定です。
皆さん気をつけたほうがいいですよお。いんちきなトレーナーが多すぎる。美容院の鏡の中で、超イケてると思った髪型が、次の日からはただのゴヤゴヤヘアーにしか見えないことありませんか? その稽古場の中だけで、自分を発見したような気分にさせて、でも外の「演劇」の世界は、お金もないし、時間もなく、実力の競争の世界だから、余計傷つきます。夢見がちになり、リアリティーを失くす→訓練を軽視し、霊感に頼るようになる→またそのテのワークショップに行きたくなる。演劇で幸せになるには感性さえも「うまくなる」だけだと思うんですよネエ。
演技のワークショップを受けたいのか、セルフメディテーションの訓練を受けたいのか、はっきり分けて考えた方がいいと思います。
でも、俳優をやるにあたって、心身のケアの知識は必要だから、なあ。でも、せめてきちんと住所や固定電話の公表された、講師のはっきり写真付き経歴(詐称可ですが)の明瞭な、「顔の見える」ところを選びましょう。
☆先週飲んだ一番美味しいお酒
☆先週食べた一番美味しかったもの
☆先週ほっとしたこと
☆今週不安なこと
…やはりキャプテンモルガン!
…「甘太郎」のチジミ!
…共謀罪の強行採決が延びた。
…共謀罪の修正案も変わり前しないのに。修正したってことで、通っちゃったらどうしよう。共謀罪が安全だという情報ががんがん流れ始めてる。これ、すごく不安。
由佳の感動屋っぷりは業界でも有名ですが、今回のワークショップでも、参加者の皆さんの演技を見ながら眼を赤くしている。由佳の日常生活は、パンパンで、超責任感の強さだけで、生きている気がする。でも今回はお母さん女優の参加もあって、「子育て女優」の智慧(*^-^)もシェアできて良かったね?
☆明樹由佳的客観視 |
本番直前にWS。スケジュール的にはハードだったが、受講の方に、WSでやっていたことがどう舞台にのるのか見ていただける、ということプラス、私たちにも非常によかったように思う。今やっている事への客観視。さて、稽古再開。本番迄あと10日。(由佳)
次回公演で、素晴らしいラブシーンを見せてくれるあかねちん。シャイで生真面目な彼女が、彼女らしくゆっくりと恋に落ちていく様子が描けたら、本当に嬉しい。ワークショップでは突然「猫の気持ち」で踊りだし、発想の大胆さに、私はビックらこいた。
☆立花あかね的言葉鍵 |
先週は稽古とワークショップ、今週はいよいよ本番に向けて追い込み稽古。ラカンパニーアン、ただいま疾走しております! 疾走しすぎて、本番前に失速したくない… ワークショップでも今回の公演でも、私にとってキーワードは「JOY」。カラダからコトバから「JOY」が溢れ出すだろうか!(あかね)
ああ!そうでした。Anの先週は慶事続き。奥多摩のキャンプ場であげるという、アンの親友の結婚式にワークショップの合間を縫って駆けつけた。夜中の二時に「Anの寿歌」を踊り狂ったきよこばちゃんはそのままハイになり、ZABADAKのコンサートでも、客席にてひときわ踊り狂い。次の日、さっぱりと美しく稽古場に現れたのだった。(正確な表現ではありませんです)
☆清木場直子的驚愕 |
たった4日間のワークショップ。
最終日の稽古場発表会のとき、私はビデオを撮っていた。
私は、みんなの表情の変化にびっくりした。
初日から、急に自分で振り付けを!と、言われ戸惑った顔のみんなだったが、発表会時は、それぞれの自信ある豊かな表情にうれしくなり、ついアップなんかいれて表情を撮っちまった!
決して、酔いしれてる自己満足な顔じゃない。自分で選び、考え何か意思を持っている。
果たして、私はどうだろう。
みんなから、刺激を受けて稽古したくて、ウズウズした。
(きよ)
(2006.5.23)
(つづく)
今週もまたネタてんこ盛りだなあ。ツッコミどころ満載で困る。ZABADAK、パントマイム、いんちきワークショップ・・・。ZABADAKって皆さん知ってますか? 私はそんなに知ってるわけじゃないんですけど、キャラメルボックスの芝居を見たとき、やたらとかっこいい音楽なので調べたら、それがZABADAKだったのです。で、だいぶたってからAnを見に行ったら、そこでも使われていたので、びっくりしました。他であまり使われないのが不思議なくらいです。(じんぼ)