2006年5月第2週


風邪ひいてしまった。2年ぶり。懐かしい、この不健康な感じ。

原因はわかってる。明らかに風邪引きの方々と狭い稽古場で稽古して、夜、すごく寒かったのに、何か負ける気がして暖房つけ渋ったのと、NYのJung TaeHyo(DJ.TEYO)との、次回公演の音楽のミーティングチャットや、国際電話で、徹夜同然が続いたこと。

吉良さん(ZABADAK)の曲をTEYOにお願いしたREMIXが出来てきたのだ。それはそれはすごい出来。

「昨日、ボクのプライベートなパーティーでかけたんだ。皆この曲が大好き。僕も満足している。」

世界中から依頼の来る人気DJ。ぴかぴかの、将来を約束された若いミュージシャンたちが、まだ寒いNY のスタジオで踊ってる。

世界で最初に聞いたのは私! こんな幸せが、演劇やってると、ごろごろしてる。

喉と鼻が痛く、だるい。が、寝込むわけには行かないよう! 稽古は続くし、おまけに、演劇の幸せはごろごろ続く。来る5月21日(日) ZABADAK LIVE 2006 @ 川崎 CLUB CITTA'の中で何曲か踊らせて頂ける事になったのだ!

リハーサル行って来た。突然吉良さんが言う。「パントマイムやってた人が、歌いだしたら変かな?」 突然。「水木さんここラ・ラ・シ・シ・でハモれる?」 実力よりも見栄で出てきた私。風邪よりも青くなりながらNOとは言えない。たちまちアシスタントさんがマイクを立てる。楽譜がコピーされる。PAの人が居ずまいを正す。リハーサルのスタジオはJOYで溢れてる。皆ニコニコして、音楽の一部になって、全体になっている。

風邪…吹き飛んだ…風邪、ひいている場合じゃない。音楽っていいですねえ!

☆先週一番美味しかったもの
荻窪駅前の焼き鳥屋さんのナンコツ

☆先週よく使った言葉・best5
「ルコックシステム」「共謀罪」「おめでとう!」「サイコ」「アジアンテクノロジー」

☆先週印象に残ったフレーズ
「僕はNYに行って思ったんだ。もちろん僕はプロだから、skillがある。skillって何だ? アメリカにはskillがない。僕にはある。吉良にもある。skillって、アジアだってことなんだ。アジアにはskillがある。NYのミュージシャンたちは僕からこのskillをインタヴューしたい。僕はNYでも新しい。だからアジアのミュージシャンは今、世界で一番新しい。日本が心配。日本はアジアから孤立しようとしている。日本はアメリカよりもアジアと調和すべき」

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一言コラムを頼んだら、DMメールみたいな文章が来た。彼女は制作型では決してない。でも、本当に楽しそうに、作業してる。変なやつ。結局「挑戦」が好きなのかな? 振付や育児など、他にネタは沢山あるだろうに。先日ミュージカルのオーディションを受けてきた。「どうだった?」と聞いたら「受けました」と言ってた。実るといいな。

☆明樹由佳的指導提案

明樹由佳

5月18(木)〜21日(日)まで、アンのWSがある。アンの公演ではジェストダンスという手法を使う。手法?おおげさか。仕草や日常の動きから発展させたダンス。言葉で説明しきれない気持ちやイメージをジェストダンスに込めて、シーンを繋いでいく。WSでは、6月公演でもお世話になる小峰公子さんの詩を、リーディングとジェストダンスで語ってみる。ラストDAY、発表あり。

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あかねちゃんは自分が出演する「ファーム」以外の稽古で、演助としても、記録や音出しに大忙し。他の稽古を見ながら「ほー!」とか「なるほど!」とか突然シャウトし、みんなを「・・・・・・」とさせる。そのあと真っ赤になってうつむいている。「ファーム」の「芽ぐ実」という女性が、全くのアテ書きだってまだ、気付いていないみたい・・・ ふっふっふ。

☆立花あかね的発見驚愕

立花あかね

ラ カンパニー アン6月公演『小峰公子をよむ おどる+罠の狼』は、小峰公子さんの詩のリーディングとジェストダンス、そして小峰さんの詩から生まれた3つの小さな物語『エクレア』『リズム』『ファーム』から構成される。というわけで、今のところ、3つの物語はそれぞれキャストも違うので、別々に稽古が行われている。

いつもラ カンパニー アンは、1つの公演を行うために、なんと!半年前から稽古を始める。しかし、今回はいつもに比べると格段に稽古日数が少ない。そして、別々稽古はもうあと3〜4回しかないことに気づいてしまった私。いつもとはまたちょっと違う緊張感みなぎるラ カンパニー アンの稽古場となっておりますっ! 必ずおもしろい芝居に仕上がること間違いありません!!!

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アンの稽古は細かく細かく進む。皆間に合うのか、と少し不安になる。清木場ちゃんのチェックが続いて進まなくなる時、清木場ちゃんはむしろ付き合う形になっている共演者に気兼ねして、申し訳なくて集中が切れてる時がある。さすが劇団代表。それを、察した関根信一氏が、私を励ますように「僕、全然不安じゃないよ!」と力強くおっしゃる。清木場ちゃんの眼がきゅっと輝く。良かった。不安な時、理解しあえる共演者が一番の光だ。

☆清木場直子的混乱模索

清木場直子

大変、混乱中・・・だけど稽古後、みんなと飲みに行くだけで、大丈夫な気がしたりする。

紫村陽子という名の役。現実には存在しないけど、私と一緒に生かせたい。ていねいに、ていねいに!

自分がこうやりたいと思うものと、やってることが違う。

あああああ。

たくらみ、たくらみ。

(きよ)

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(2006.5.16)
(つづく)

風邪で、「小さくダウン」してたそうです。一日遅れの公開。しかしほんと、「共謀罪」はひどいねえ。「余計なことはするな」と言われてるみたいだ。 (じんぼ)

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