2006年5月第1週


いきなりみっちり稽古が始まった。三本の芝居をひとつのテーマで構成する。今はまだそれぞれのチームごとの稽古。俳優は入れ替わるが、私とあかねちゃんはみっちリ全日稽古だ。

私のペースが何だか変だ。素晴らしい自然環境で、すっかり生活が「高齢的健全」なものになっていた私は、とにかく朝早く目が覚めてお腹がすいて、夜の7時ごろには「やすみ」モードになってしまう。これはすごく困る。お酒もタバコももうそれほど欲しくない。何とかしなきゃ。

若(わっか)ーーーい修行中の頃、読んだスタニスラフスキイ『俳優と劇場の倫理(エチカ)』に、俳優は人々が一番心休まる時間帯に気力と体力のピークを持ってこなきゃならない、という旨のことが書いてあったのをいつも思い出す。

で、同じ頃、人類の先祖には「森型」と「サバンナ型」があって、前者は夜行性だった、という説を知って、「ああ、私はきっと夜行性だから、俳優にむいているわ」と自信を強めたっけ。

☆先週買った一番高いもの
母の日の花

☆先週一番美味しかったもの
ジュリの作ったリゾット

☆今週の星占い
今回あなたが達成する成功は今まで体験したことがない類のもの。そのため、あなたの神経を逆なでしているのです。でもじきに慣れるでしょう。

☆今週の悩み相談
「相手の科白を聞いていないといわれるんですけど・・・」
おお、煮詰まってるね? お芝居して「科白聞けよ」といわれる時はなんか、単に心無いリアクションしてる時が多い。科白だけ耳で聞いてんだよね。普段、人ってさ、耳で聞いてないよね。体で聞いてる気がする。話す時もさ、耳に向かって話してないよね。私、稽古がまだ身に沁みない時は、相手の科白を自分の体に響かせるという、先輩の忠告を思い出す。体に響かせると心がよく動くよ。科白が相手に届くって、相手の体を振動させるって事だと思う。そんで、日常から心無い感じの人はすごく親身な人や、上手な漫才のツッコミの人を真似るだな。

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☆今週の明樹由佳的制作

由佳にコメントを書いて、と頼んだら、当日の受付スタッフが足りない、という返メールが来た。今回、明樹由佳のキャラは「無茶」の一言に尽きる。長い付き合いだから「これやって」と言えるなあ。かなり、苦しんで、恐ろしいことに、かなり楽しむんだろうなあ。由佳は本当に「苦難」が大好き。「きゃあきゃあ」言って楽しむ。・・・どこまでやったら、いつ、落ち込むんだろう。「私は制作やることで、集中とかのバランスとってるんです」と言ったっけ。

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あかねちゃんは、嬉しいくらい飲みに付き合ってくれる。お酒よりも、話に付き合ってくれるのだ。相手役の津崎剛範訓は、かなりの飲み屋好き。「ボク、話したいから終電でなんか帰りませんよ」とか宣言したりする。私の稽古は休憩もろくにとらず、バタバタガツガツ稽古するから、仲良くなる時間が必要なのね。

立花あかね的飲酒調節

立花あかね

いよいよ、次回公演『小峰公子をよむ おどる+罠の狼』稽古が始まった。稽古初日から紹興酒を飲み過ぎて、翌午前中のダンス稽古まで酒が残ってしまった …かなり反省… 今回の稽古後は、さらりと爽やかに、公園で缶ビール片手に芝居について語るという飲み会スタイルをぜひ実現したい。そして1杯で帰る!帰る!!(あかね)

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稽古が始まるなり、いきなりパニックの清木場ちゃん。3つ目のオーダーあたりから眼が違ってくる。関根信一氏に母のような飼い主のような優しい目で見つめられてる。くらい。Anてば、とんだ不器用者劇団なのです。

☆清木場直子的企計

清木場直子

本読み自主稽古を相手役の関根さん(関根信一)とやって迎えた初稽古。かすかに身体の奥がドキドキしてしていた。

季節外れのアレルギーなのか、くしゃみと鼻水に悩まされ・・・は、言い訳か〜。なんとなく足裏が、地についてない感じで第1回目を終えた。

第2回目。何度も同じシーンでつまづく・・・。セリフが同じ声のトーンで、変わっていかない。変えるためには、ただ流れにまかせるだけじゃ、ノッキングおこすばかり。「ノッキングを活かして」と、演出。

企んでかないと! 企みをつくる。か・・・課題だな。(きよ)

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(2006.5.8)
(つづく)

じつは、5/7更新の前週分(最初の原稿)は一時行方不明になりました。GW中に送信されたらしいのですが、いずこへ・・・。何も知らずに「原稿まだですか?」とメールしてしまった。なので再送してもらい、7日に大慌てで更新。そしたら8日には今回の原稿が届きました。早いっ! ということで、今週は11日(木曜)更新というイレギュラーになっちゃった。まあ、まだまだフォーマットも定まってないし、紆余曲折を経ることでしょう。(じんぼ)

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