2012.6.2 「脱原発杉並宣言」集会

6.2「脱原発杉並宣言」まとめページ

6.2の表
6.2の裏

脱原発杉並宣言

朗読:中里雅子さん(元テレビ朝日アナウンサー)

私たち杉並区住民は、原子力エネルギーとの決別を宣言します。

2011年3月11日の東日本大震災直後に起こった、
東京電力福島第一原子力発電所の大事故は今もまだ収束できず、
政府や東京電力に対する私たちの不信はますます大きなものになっています。
ここ杉並でも、ホットスポットがあちこちで見つかり、
放射能の影響を受けやすい若い人たち、とくに子どもたちの健康、
食べ物の安全を心配しない日はありません。

この事故によって、私たちは多くの問題に直面しました。

国と電力会社は、経済発展を優先させ、
地震多発国で人口密度も高い日本に、54基もの原発を次々と建設し、動かしてきました。
そのほとんどが、経済的に弱い立場にある、海辺の過疎地に作られています。
情報を書き換えたり隠したりして、「絶対安全」という神話を作り出し、
多額のお金の力を借りて、自治体や住民に建設合意を強いてきたのです。

今回の事故が真っ先に奪ったのは、そうした人たちのあたりまえの生活です。
十数万人もの福島の人々がふるさとを追われ、さらに多くの人々が
仕事もコミュニティも失い、家族ばらばらのつらい生活を強いられています。
「原発さえなければ」と書き残して、自ら命を絶った人もいます。
正しい情報を知ることができないまま、各地に放射能汚染は広がり、
避難できずにいる子どもたちや妊産婦の、被曝による健康被害が心配です。
その深い悲しみと絶望、不安、怒りに、思いを寄せずにはいられません。

また、燃料にするウランの採掘から廃棄物の処理までのすべての過程で、
作業に携わる人たちを被曝の危険にさらし、大気、大地、海を汚染し続ける放射能。
これが、「絶対に安全で、環境に優しい」と言われ、
快適に・便利に・大量に使ってきた原発由来のエネルギーの本当の姿だったのです。

命あるものの犠牲のうえに作られる原発は、もうたくさんです。

過去は、変えることができません。でも、未来は変えることができます。
安心できる暮らしを、子どもたちの代へ渡していく責任が、私たちにはあります。
世代を超え、国境を越えて、多くの人々と手をつなぎ、
原発に頼らない社会を、一日も早く実現しましょう!

「原水爆禁止署名運動」発祥の地である杉並から、
ここに「脱原発杉並宣言」を発します。

1、現在停止しているすべての原発の再稼働に反対します。
2、原発の新・増設を中止し、すべての原発を廃炉にすることを求めます。
3、電気に頼りすぎていた暮らしを見直し、
  安全で再生可能なエネルギーを中心にした政策への転換を求めます。

2012年6月2日                 住民による「脱原発杉並宣言」集会

参考資料

6.2住民による「脱原発杉並宣言」集会の詳細

6月2日(土)に杉並公会堂大ホール(1000人収容)で行われる「住民による『脱原発杉並宣言』集会」の詳細がわかった。

この集会の主催は「杉並区住民による脱原発宣言」集会実行委員会、というところ。会場にて、住民による「脱原発杉並宣言」を採択する。

呼びかけ人
井口佳子(中瀬幼稚園園長)・池田香代子(翻訳者・西荻)・勝部令子(医師・阿佐谷)・櫛田真澄(茨木大学名誉教授・本天沼)・熊谷博子(映像ジャーナリスト・天沼)・品川政治(経済同友会終身幹事・高井戸西)・高嶋伸欣(琉球大学名誉教授・松庵)・戸舘正憲(弁護士・荻窪)永田浩三(元NHKプロヂューサー・善福寺)・林 知子(郡馬大学名誉教授・下井草)林 昭男(滋賀県立大学名誉教授・下井草)・松本哉(素人の乱・高円寺)三上昭彦(明治大学教授・阿佐ヶ谷)・梁東準(神奈川大学客員教授・梅里)・安本ゆみ(前杉並区教育委員・永福)・山住美津子(医師・阿佐谷)

基調講演として鎌田慧さんによる「原発社会の犠牲者たち」があり、雨宮処凛さんと松本哉さんによる対談「未来を決めるバトル『原子力ムラV.S.有象無象』」を行い、その後で宣言の採択を行う。

さて、その「宣言」の内容だが・・・

1、原発の新規計画を全て中止して、現在の原発の計画的廃炉の速やかな実現を図ります。
2、現在稼動を中止している、すべての原発の再稼動に反対します。
3、電気エネルギーへの過度の依存の暮らしを見直し、再生可能エネルギーを重視し、エネルギー政策の抜本的な転換を求めます。

というもの(草案)。シンプルです。宣言していただきましょう。

会場・・・杉並公会堂大ホール(杉並区上荻1-23-15)荻窪駅北口徒歩7分
日時・・・6月2日(土)
開場・・・午後6時15分
開演・・・午後6時45分
参加費・・・1000円(高校生以下・介助者無料)

◆基調講演: 鎌田 慧さん(ジャーナリスト)
     <戦後日本の社会派ルポライターの代表的存在。>
     著書『六ヶ所村の記録』『日本の原発危険地帯』など多数。

◆対 談 :未来を決めるバトル「原子力ムラVS有象無象」
    雨宮処凛さん(作家・活動家) & 松本 哉さん(素人の乱)
   
 ☆あまみや かりん→1975年北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」ボーカルなどを経て、作家。
 ☆まつもとはじめ→1974年生まれ。杉並区高円寺リサイクルショップ「素人の乱」店主

◆ リレートーク
  ①竹下美穂さん(保育園を考える親の会会員)
  ②花崎晶さん(八王子から脱原発宣言)
  ③ 木田節子さん(双葉郡富岡町、福島第1原発から8キロの警戒区域に住んでいました。現在水戸市に避難している)

◆『脱原発宣言』朗読:中里雅子さん(元テレ朝アナウンサー)

主催:「杉並区住民による脱原発宣言」集会実行委員会 090-4664-6105(深野)

スタッフからのメッセージ
脱原発杉並のアクティブなスタッフとして、デモ申請班などで活躍している深野さんから、6月2日の住民による「脱原発杉並宣言」集会についてのメッセージが届いた。深野さんはこの集会のスタッフとして活動している。杉並区の市民が高らかに「脱原発宣言」を発することは、大きな意義を持つ。深野さんからの熱いメッセージに応えましょう。

6・2脱原発杉並宣言集会を成功させよう

 2・19、5・06と2つのデモが成功しました。この準備の過程から当日の行動まで力を発揮した若者の力に感動しています。私たち高齢集団は目を見張るばかりで、ついていくのがやっとという状態でしたが、こういう力が世の中を変えて行くのではないかと感じています。

 さて、この運動のなかで杉並の住民による「脱原発宣言」をしようという動きが出てきました。私も当初からこの趣旨に賛同し実行委員の一員として関わってきましたが、準備が進むにつれて有象無象のメンバーが集会の重要な役割を担うことになってきました。舞台に上がるのは、雨宮処凛さんと松本哉さんの対談などワクワクするようなメンバーです。脱原発についてしっかり勉強して、みんなで「宣言」を決め、この宣言を力に杉並区議会や区長に杉並区としても脱原発を表明することを要請して行くことがこれからの道筋です。杉並区がこうした方針を示すことは他の自治体にも大きな影響を与えると思います。

 会場は杉並公会堂で参加者1000人を目標にしています。今までの経験から杉並で1000人を集めることはなかなかたいへんです。しかも、会場費が高いことや宣伝費がかかることなどから参加費を1000円と高額にせざるをえませんでした。若者にとって1000円は痛い金額で、お願いするのはつらいのですが、趣旨を理解して多くの若者を誘って集会を成功させていただきたいのです。有象無象のみなさんの協力をぜひお願いします。 

スタッフ   深野 和之

6.2宣言集会の方南町情宣を見た!

5月28日夕方に開催された最後のチラシ配りを見てきました。てっきり、二人ぐらいが駅頭で道行く人にチラシを手渡しているだけかと思っていたら・・・・とんでもなかった!

方南町駅前街宣

丸の内線方南町の駅そばにある大型スーパー・サミットの店頭(一般道)に巨大な横断幕を貼り、大型トラメガを置いて、街宣活動を行っていた。チラシ配りも3人。店のそばの交差点と、店から出た客が左右に分かれるそれぞれの道に立ち、チラシを渡していた。それも、黙って渡すのではなく、会のことを紹介しながら。勝手にイメージしてたティッシュ配りとは全然違うものだった。すみません。

街宣も、話す人が交代で、ずっとずっと話していた。店的に問題ないのか、とも思ったが、場所は一般道だし、内容が政治的なことなので、手が出せないのだろう。道に一人立ってるだけだから、交通の妨げにもなっていない。

周囲を見たら、道(方南通り)の反対側の少し離れたところにおまわりさんが所在なさげに立っていた。誰かの指示で見に来たんだろうけど、干渉する状況にないみたいで・・・。けっこう、大きな音でやってたので苦情が行ったのかもしれない。でも、歌ったり踊ったりしなければ手を出さないのがルールみたいだから・・・。

こんな形で、区内10数箇所で5000枚のチラシを配ったという・・。これは、チラシ配りが目的というより、街宣活動がメインと考えてもいいと思う。1時間から2時間、その場に用意したチラシがなくなるまでやったと聞いた。他のイベントよりも通行人の反応が良いとも聞いた。すごいなあ。

何回か、この集会のスタッフが「高齢者」だとか「平均年齢が高い」と書いた。もちろん、30代、40代の方も活動しており、「高齢者が中心」というのは失礼だったかもしれない。しかし、脱原発杉並の中心メンバーよりは高いだろう。だが、そこでやられていることは、とてもアクティブなことだ。我々はここまできっちり、街宣活動をやったのだろうか? 複数のメンバーが複数の箇所でやったのだろうか? もしかして街宣活動は基本なのじゃないだろうか? いろんなことを考えさせられたのだった。

さらに言うと、脱原発杉並らしい街宣活動はどんなだろう?も考えた。ただのスピーチではなく、歌ったり踊ったりでもなく、バンドでもなく、カラオケでもなく、それでいてインパクトがあり、チラシを受け取ってもらえるような街宣のやり方って、あるんじゃないのか?

まあ、それは次の課題ってことで・・・。

勉強になりました。

twitter・ブログ拡散状況・・・

※ツイッター

■雨宮処凛 @karin_amamiya
そして明日18:45からは杉並公会堂大ホールにて、「脱原発宣言」集会! 鎌田慧さんの講演のあとは、私と松本哉氏で「原子力ムラVS有象無象」という名の対談! 対談内容は何も決めてない! だけどトンデモなく面白くなるに決まってる!

■松本哉 @tsukiji14
明日の脱原発杉並宣言の大集会、「イメージがよくつかめないな~」というキミ。悪代官に苦しめられた農民が、もう我慢できなくなって近所の神社に鎌とか鍬とかおにぎりとか持って集まってくる様子をイメージしてもらえれば大体合ってます。

■松本哉 @tsukiji14
明日の杉並一揆では、イレギュラーリズムアサイラムや模索舎、素人の乱5号店の物販もあり! さらに、商店会長がやたら気に入ってしまったジェロニモレーベルのCDをステージでかけて販売することになった! 鎌田慧が檄を飛ばし、雨宮さんとの対談もあり! こりゃ、大変だ!!! #脱原発

■松本哉 @tsukiji14
とんでもない大集会=脱原発杉並宣言は、ついに明日!! 再稼動大ピンチのいま、杉並に住民が数千人集まり再稼動反対を宣言!! こりゃ大変だ!! 野田政権とは真逆の方向を向いていることを知らしめよう! もちろん杉並外の人も参加OK!! 

■松本哉 @tsukiji14
しかし、いいかげんもう頭に来た! 原爆も落ちるわ原発も爆発させるわの、こんな世の中で、どの面下げて原発再稼動しようとしてるんだろ…。こりゃもう、明日予定空いてる人は、ぜひぜひ18:15に荻窪・杉並公会堂に集まってしまうしかない!!!!! #脱原発

■siono_913 @siono_913
6月2日(土)、杉並区の住民が「脱原発宣言」をします。JR荻窪駅北口から青梅街道を西へまっすぐ。杉並区公会堂です。1000円でどなたでも入れます。もちろん区民じゃなくてもOKです。18時15分開場です。おっちゃんおばちゃんたち、頑張ってます!

■市来とも子 @ichiki_tomoko
6月2日(土)住民による『脱原発杉並宣言』集会が開催されます。18:45~杉並公会堂にて。住民が「脱原発」宣言をすることに賛同します。『脱原発杉並宣言』の内容はこちら

■大門孝司 @asianrally
◆ご注目ください!◆ 明日6・2≪東京・杉並の住民による脱原発宣言≫集会が開催されます。詳細はコチラ ロフトチャンネルでUST中継も #朝日 #読売 #毎日 #産経 #日経 ★拡散希望★

※ブログ

■薔薇、または陽だまりの猫
住民による『脱原発杉並宣言』集会 6月2日

■松本哉 素人の乱5号店・店主日記
6月2日、また杉並でとんでもないことが起こる!!!

■市来とも子 どろ臭く、どぶ板ブログ
6.2住民による「脱原発杉並宣言」集会

新聞
(朝日新聞2012.6.2)