大人気コミックのドラマ化。若手注目の妻夫木聡が連ドラ初主演。超一流の大学病院を舞台に、研修医の英二郎（妻夫木）が病院の抱える矛盾や医療問題に立ち向かっていく姿を描いていく。レギュラーは妻夫木、加藤浩次、鈴木京香のみで、英二郎の研修先の移動でキャストが大幅に変更する。大物俳優が順次登場。

第６話（全11回）5/16放送

　今回から新しい研修先「新生児集中治療室」。指導医の高砂（笑福亭鶴瓶）にようやく引き取られた英二郎。世話係はナース（国仲涼子）。ある夜、28週目を迎えた妊婦が救急車で運ばれ帝王切開で未熟な双子を出産。しかしその子は・・・。

　今回から続く小児科編は原作ファンには一番興味の持てるところでダウン症児への延命処置を拒む親が描かれます。「こんな子供いらない」ってわけです。それを正義感あふれる主人公が「そんなの納得行かない」と、抗議行動に出るというわけです。
　TVドラマ化が難しいのではないかと危ぶまれていた一番過激なエピソードです。今回の時点ではまだ、「ダウン症」のダの字も出てきてませんね。
　原作は読んだことありますか？

　エクアドル氏に言われるまで、全く知りませんでした。マンガはかなり好評のようですが、実際、マンガに忠実に作られているドラマなのでしょうか？

　かなり忠実で、セリフとかも、マンガのネームをそのまま盛り込んだりとかしているようです。でも、今回分に関して言えば、医療現場のどす黒い裏側はあまり出てきてませんね。

　前回と今回をビデオに撮って見てみたのですが、熱血！だけを描いているのかな？と思ってました。
　医療器具がこれでもか？とカメラに映るので、こだわりは感じました。
　正直ドラマで見るには特に新しいテーマでのぞんでいる医療ドラマには見えなかったです。

　今回に関して言えば、赤ちゃんの作り物が凄いと思いました。これ、CG？ドラマでここまで出来るんだ。って思いました。
　ゴキブリコンビナートに安く払い下げて欲しいものです。

　確かに、あの赤ちゃんは凄く良く出来ていましたね。あの赤ちゃんに対して、もっと機具をスムーズに役者さんには使って欲しかったです。

　ドラマの第１〜２話は第一外科、第３〜５話は内科、第６〜８話はベビーＥＲ（緊急救命室）みたいですが、遺伝子診断、体外受精卵の着床前診断、臓器移植やクローンなどは、マンガでは掲載されてないのでしょうか？

　そういう先端科学みたいなのは描かれてないようですね。ダウン症も気がついたときには生まれちゃってるし患者の命より病院の都合の方が優先される組織論的な問題が描かれているようです。まあ、それも、私が他で聞いた話に比べるとだいぶソフトではありますね。患者に告知しないまま行われるプラセボ治験、保険病名といわれる保険適用のための病名のでっちあげ、誤診のもみ消し、院内約束処方みたいなものも盛り込まれていません。

　医療現場の裏側っていうのは、そんなものだと僕も含め世間の人は思っている訳ですよね。
　そうすると、もっと他の部分で黒い部分を浮き彫りにしてもいいんじゃないかと思ったりします。
　「ダウン症は、誰にでも偶然に起こりうることですから、誰の責任でもなく、人類がもつ多様なバリエーションの一つに過ぎません」とか、「福岡では２０００年にプロミュージシャンを目指す若者がいたみたいですよ」とか、台詞で表現しても良いのでは？とも思います。マンガには忠実でないかも知れませんが。。。

　野平さんが物足りなく思うのはわからないでもないです。まあ、みんなが「大体こんなもんだろう」と思っているぐらいのことにあり得ないぐらいピュアな正義漢の主人公がいちいち噛みついてひと騒動起こすのが、マンガのおもしろさのポイントになっています。それからお涙頂戴というか、「告発」より「泣かせ」が全面に出ているのも気になるんじゃないですか？
　音楽の使い方とかもそうだし。

　先程のおっしゃられていた患者に告知しないまま行われるプラセボ治験、保険病名といわれる保険適用のための病名のでっちあげ、誤診のもみ消し、院内約束処方みたいなものもが、マンガにあるのならば、それを、読者や視聴者が期待するところが大きいのではと思ったものですから。。。。
　そう考えてみると、マンガ、小説をTVドラマ化にするって、意外に面白くないなって思うし、何の意味があるんだろ？って単純に思います。あの原作を完全ドラマ化！！変な加工は致しません！！なんてやってくれると、僕個人は嬉しいです。
　爽やかさを出すために、青空をこのドラマは多く映すのですが、マンガでは空は多く登場するのでしょうか？（笑）

　いや、言い方が悪くて伝わってなくてすいませんが、マンガにもプラセボ治験等描かれてないのです。「熱血漢が普通に組織で起こる理不尽にいちいち噛みつくマンガ」になってます。マンガの方が凄いって事はないです。でも、ドラマだとさらに浪花節的な色が演出面で強まるようですね。平井堅のか細い声でメロウなエンディングテーマが歌われる中で、
「ねえ、見て、赤ちゃんが自力でチューブを抜いてるわ」
「そうか、赤ちゃんも一生懸命生きようとしてるんだ」
とか、やったら、そりゃあ泣きますよ。主婦とかは。
　あと、妻夫木君みたいな旬のモテ屋が主役をやってたりするのも原因の一つでしょうね。でも、モテ屋が主役にフィーチャーされると、ストーリーから脇の配役から演出から全部モテ屋を輝かすために騒動員されて、ファン以外には砂をかむような作品になってしまうことが殆どだと思うのですが、その割りにはストーリーとかをちゃんと見せようという良心的なものを私は感じるのですが、キャスティングに関して感じる部分はありますか？

　ドラマだけ見ていると、キャストは鶴べさんだけが意外でしたが、その他は特に違和感は感じないです。
　鈴木京香さんは確かタバコは吸わない方なんですが、マンガでは吸われているキャラなんでしょうね。それもあまり気になりませんし。。。
　ちなみに極楽の加藤さんのキャスティングは伊與田プロデューサーがフジ「めちゃイケ」で女優・緒沢凛との結婚・妊娠・出産を追ったドキュメンタリーを見て熱いものを感じたのがきっかけらしいです。

　何でこういう話題をふったかというと、かなりキャスティングもマンガキャラに忠実にやっているからマンガを読んでない人にどんな印象があるか訊きたかったのです。マンガとの比較でいうと、一番はまり役は国仲さんですね。元朝ドラヒロインのもっさり系カワイコチャン、まさにこの役をやるために生まれてきた感があります。このマンガを読んだことのない人もこの子の絵だけでも観て欲しい。凄く納得します。鶴瓶の出している味も原作と結構かみ合っている気がします。吉田栄作がインテリ風メガネ男をやると聞いて、全盛期にはどっちかというとさわやかスポーツマン系なイメージがあったので「大丈夫なのか？」と思いましたが、ちゃんと出来てますね。さすが！やはり決意表明通り七つの海を制覇したようです。鈴木京香のたばこに触れてましたが、一番違和感あるのが鈴木京香です。家庭的雰囲気あふれる純和風美人の彼女に原作のあか抜けてシャープな色っぽさ、挑発的でキツイ感じは出せないようです。多分あえて原作のイメージを崩してみるという戦略のキャスティングだと思います。そういえば鈴木京香は「お礼は見てのお帰り」でもヒロインやってました。マンガのキャライメージをぶち壊す役割を常に担わされる彼女には「マンガぶちこわし女王」の名誉ある称号を与えたいです。

　じゃあ、どんな女優ならあの役にぴったりなのかいろいろ考えたのですが、これが15年前なら田村翔子とかが適役だったんだろうと思います。今はもうお婆ちゃんだろうけど。

マンガとの比較はそんな感じです。

　１つだけ教えて下さい。先週見ていらっしゃるか分かりませんが、心臓の悪い患者さんにガッツ石松さんがキャスティングされていて、かなり良い味出してたのですが、マンガではどうでしたか？

　原作ではぶっきらぼうでワイルド目な感じのキャラで、あの役がガッツさんだと聞いたとき意外だとも思いましたが、うまいとも思いました。

　えーと、そろそろ時間なのですみません。何か他にあれば、お願いします。
　なければ、僕の方で来週の番組を考えたいのですが、刑事ものと、タイトルが気になるドラマとどちらがいいですか？

　同じように医療の裏側を描いたマンガで「医龍」ってのがあってこれも毎回楽しみに読んでるんですが、ドラマ化したらスマップさんとかをフィーチャーして、さぞかしつまらないものになってしまうんでしょうね。

　ドラマは刑事物でいいですよ。刑事物って今なんかあるんですか？　「何とか刑事何とか派」ですか？藤田まことですか？

　 何か刑事ものでもないのかも知れませんが、何かキャストやタイトル、番組HPをみても（リンク載せておきますね）気になるのが、木曜２０時からの「おみやさん」というドラマ。
　こういう機会がなければ、まず僕は見る事がないドラマだと思ったので、来週はそれでお願いしたいです。

　ただ、芝居の稽古の都合で日にちは後日アップしたいと思うのですが、よろしいでしょうか？

　CDTVをバックに流しながら書き込みしてたんですが、エンディングの平井堅のやつ３位だって。タイ・アップ成功ですね。

　あ、ごめんなさい。

　それでは「おみやさん」でいきましょう。これ、なんなんでしょうか？変な題名ですね。時代劇？　とりあえず来週観ます。おやすみなさい。

　５月２５日の日曜日の深夜になります。よろしくお願い致します。