福岡から神奈川に帰り、3ヶ月が過ぎた。時々ふと、無性に、中洲の“ふとっぱら”や“辛麺屋・桝元” に行ってみたくなる。“ふとっぱら”は、結局、今年の3月に出来た春吉店以外はみんな行ったので、どこでもいい! そういえば、ついに博多駅近くにも出来るらしい! 福岡校にいたら、残業後に毎日でも寄るのに……あぁ、黒霧を飲みながらホルモン炒めとラーソーメンが食べたい! “辛麺屋・桝元”は、もちろん韓国麺の辛麺もいいのだが、とろけるような柔らかさのナンコツを肴に飲みたい! それと、こっちではどこのスーパーを探しても売っていない“モダマ(フカの湯引き)”も食べたい! ネットの通信販売とかで、冷凍のモダマってないのかなぁ? もちろん、博多駅前の“太一”の焼き鳥も、西中洲の“笑楽”のもつ鍋も! あと、市場会館にある“おきよ食堂”の刺身(特に鯖)に、福岡校近くの“とんかつ大将”のエビA定食に、“住吉亭”のラーメンと山盛りのごはんとおでん! 中洲だったら、“コットンフィールズ”のスペアリブに、帰りは“めんちゃん”のラーメンで締める! ……う〜ん、みんな食べるものばかりだから、これはもう、明らかな禁断症状だ! 福岡での好物はみんな、私にとって麻薬みたいなものばかりだったってことじゃん!
で、その麻薬のひとつ、もつ鍋の“笑楽”が、ついに東京に来る! 8月の中旬に神楽坂店がオープンするのだ! やったね! 神楽坂といえば、結婚前の一時期、私が住んでいた市ヶ谷の納戸町のすぐ近くで、銭湯に行ったり(その頃は風呂のないボロアパートに住んでいた)、パチンコ屋に行ったり、飲み食いに行ったり(お気に入りは“五十番”の中華まん)、とにかく、よく行ってた街だ。御茶ノ水での芝居の稽古(もちろん、演劇舎螳螂)の帰り、飯田橋から坂を登って歩いて帰って来たし、銭湯に行けば倶利迦羅紋紋[くりからもんもん]の連中がいるし、夜の路地裏では粋な芸者衆に会うし、なかなか好きな街だった。最近は行ってないが、どうなってるんだろう? “笑楽”がオープンしたら、行くのが楽しみだ!
そうそう、横浜にだって、麻薬的な店はある。野毛にある、餃子の“三陽”だ。親父も生ける麻薬のような人だし(笑)。最近は、従業員の中国人の女の子がやたら元気な麻薬になっている。彼女のおかげでバンバン注文してしまうのだ。もうひとつ、野毛には絶品のタンメンの店“三幸苑”があるが、神奈川に帰って来てから、まだ行っていない。などと考えていたら行きたくなった。今度、行ってこようっと! 横浜校のある関内にも、気になっている店がいくつかあるのだが、まだ行っていない。いや、いくつかは行ったのだが、麻薬になるほどではなかった。もちろん、福岡でも、麻薬のようになった店は、いろんな店に行った中で選ばれたものだけだ。1回だけ行って2度と行っていないという店も、結構多い。ただ、福岡に関しては、上記の店は間違いなくお薦め出来る! “三陽”や“三幸苑”もね。
ところが! この乾坤で、本来メインであるべき演劇の話よりも(いや、管理人は何でもいいといってくれているが)、こんな食べ物の話ばかりしていたタタリなのか、はたまた競馬に現を抜かしていたシッペ返しなのか、私の身に大変なことが起きてしまった! 実は最近、何と、味覚障害が起きているのだ! 御存知だろうか、味覚障害! 要するに、食べたもの、というか、口に入れたものの味がわからなくなるやつだ。2週間ぐらい前から、突然、舌が痺れ出し、口に入れたものの味がわからなくなったり、歯を磨くと、歯ではなく、舌や上顎の裏が沁みたりと、口の中の感覚がおかしくなってきたのだ。何を食べても、まるで豆腐を素のままで食べてるような感じで、味がしないし、醤油や辛いものはやたら沁みるし、甘いものの甘さはほとんど感じないし、ビールさえ舌に沁みるぐらいなのだ。要するに、刺激物に対しては過敏に反応するが、微妙な味は感知しない。これはもう、おいしいものが大好きな私としては、まさに命取りの大問題だ! 昔よく、これおいしいよ、と人にいわれて食べたものが大しておいしくなくて、この人、味覚音痴か味覚障害なんじゃない、とか思ったものだが、自分が味覚障害になるなんて! まぁ、おいしいものの味はわかっているし、味覚障害だということは自覚しているから、今は何となく勘で味わっているけど、このままじゃ、ホントやばい! 辛いものを食べ過ぎると、味を感じる舌の味蕾(みらい)が破壊されて、味がわからなくなるとも聞いたことがあるけど、それかなぁ? てことは、辛いものが好きな人は味覚障害か味覚音痴ってこと? じゃあ、韓国人やタイ人はどうなの? インドだって、辛いカレーがあるし。
というわけで、この前の土曜日、ようやく病院に行って来た(平日は行けないので)。ところが、原因を話しているうちに、ひょっとして半月ほど前に“三陽”で食べた熱〜い餃子のせい(つまり、やけど)かもしれないということで、口内炎用の塗り薬と、神経の障害による痛みや痺れの症状を改善するというビタミンB12の錠剤をもらって、しばらくはそれで様子を見ようということになった。で、今はそれで治療しているわけだが、どうなりますことやら……いやぁ、そんなもんじゃないと思うんだけどねぇ。なんか舌に変な違和感があるし……まさか、舌癌? なんてことになったら、これは大変なことを書いてるわけで……ま、別に何でもいいんだけど、とにかく、味覚障害だけは早く治って欲しい! うまいもん食えねぇじゃんかよぉ! 今年の夏は、韓国でも香港でもない、アジアのどっかの街に行こうと思ってるのにぃ! いや、どうなるかわかんないけど。
だもんで、先週の土日も結局、病院だ、図書館だ(今週の学院の授業で使う資料探し)、授業準備だと、なんだかんだあって、東京に芝居を観に行くことは出来なくなってしまった。すまん、高木! 7月はこれから、流山児★事務所の『無頼漢』や椿組の『GS近松商店』の公演もあるし、早く体調、というか舌調を治して、舌好調にして(絶好調とかけてるわけね……すんません)、うまいビールが飲みたいぃぃぃっ!
ところで、話は急に変わるが、最近の世の中は「検定」流行りだそうで、いろんな検定がある。みんな、試されるのが好きなのか、人に認められたいのか、いずれにしても、どこが検定してるのかわからないところも多いような気がする。何のためにやってるのかわからないようなやつもある。ついこの間行われた、キネ旬の「映画検定」には私もぜひ行こうと思ってて、公式テキストまで買って読んだりしたのだが、結局、行けなかった。いつか受けたいとは思っているが。で、たまたまネットで見つけた検定に、「博多っ子検定」というのがあった。デモ版もあるのだが、多分私はダメだろうからやっていない。ナビゲーションを見ただけだが、結構、問題も難しそうだ。福岡の人たち、ぜひやってみて! 私だったら……「下北沢検定」とか「韓流検定」とかだったら、まぁ、少しはいけるかもね。
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(2006.7.4)