2005年9月第4週

 先週、連日、午前様(2時3時は当たり前、朝の5時までという日もありました)で準備をした学院祭も、無事、土日に終了しました! 私が演出を担当した1年生の舞台発表3作品も、おかげさまで動員も111人(『正しい「不幸」の作り方』)、109人(『トレイン』)、140人(『MIREN』)と好評のうちに幕を閉じ(それほど広くないレッスンスタジオに、ほんとに多くの人が観に来てくれました。今までレッスンスタジオで公演した舞台で最高の入りだったそうです。後ろの方は立ち見でぎっしりでしたからねぇ)、何人か、福岡演劇のひろばの関係者の方々も観に来てくれました。ありがとうございます!

 学生たち(それも、まだ学院に入って半年の1年生)の劇で無料の発表とはいえ、一般のお客さんに観せるわけですから、単なる自己満足の表面的な演技にならないよう、自分が演じるキャラクターが、その作品の中でどういう位置付けにあるのかを理解させることに重点をおいて指導していくと共に、与えられた機材の範囲で(特に照明は一般の室内用照明ですから厳しいものがありましたが)、より効果的に観せていく工夫をしていきました。ま、どこでも“演劇”を成立させることは出来るんですけどね。そう、内輪受けや自己満足のお芝居ではなく、きちんと“演劇”として成立させることを心掛けていきました。プロの公演では当然のことだと思うんですが、最近は、“演劇”として成立していないような公演で、お金を取ってるようなのも多いようなんでね。あと、そうですね、学生やアマチュアの公演だと、やたら気合ばかり入って、観ている方が疲れちゃったり、頑張り過ぎちゃって空回りしたりすることがあるんで、公演直前には、「演じることを頑張ろうと思わないで、役の気持ちになって素直に反応すりゃいいんだよ」といってやりました。厳しい稽古の段階で、アクションやリアクションは身体に叩き込んでいるわけですから、後は、気持ちで動ければ、自然に身体が反応するというわけです。ま、それが思った以上に、いろいろリアルな反応を生んで、3劇団とも本番が一番いい出来だったという、最高の結果になりました。よかった、よかった! 何しろ、公演は1回だけでしたからね。音響を担当してくれた学生たちもなかなか勘が良くて、よくやってくれました。照明はいろいろ切り替えとかがちょっと難しかったので、私がやりましたけど(家庭用の調光器と6回路コンセントのスイッチの切り替えとコタツ用のスイッチの併用です。大昔の螳螂のアトリエ公演なんかもそんな感じでした。懐かしい!)。

 というわけで、1年生の学院祭での舞台発表は、その作者たちの世代の、つまり、今年3月の卒業生たちも、例年になく多く観に来てくれて(そりゃ、そうでしょう、自分たちがやったんですから。でも、わざわざ東京から観に帰って来てくれる子もいて……嬉しいですよねぇ)、いい感じで盛り上がってくれたので、寝不足続きだった苦労も報われたというものです。2年前のように倒れることもなかったし、めでたし、めでたし! 学院祭の後片付けの後は、2日目にやった『MIREN』の劇団の打ち上げにちょっと顔を出してから、ひとり嬉しく(寂しく、ではありません)、祝杯をあげて、グッスリ寝ました、とさ。

 そんなわけで、先週は学院祭の準備に掛かりっきりで、他にはな〜んもないので、今週はこれでおしまい! 久しぶりに短いぞ、っと! あ、先週、ディープインパクトのこと書くのを忘れてしまいましたが、9月25日の神戸新聞杯、強過ぎでした! みんな、菊花賞(10月23日)はこれで決まり、といってますが、実は、逆に私はちょっと不安が……それについては、また改めて1週前にでも。しかし、だからといって、これといった対抗馬がいないのも事実なんですがねぇ。えっと、ついでだから、久しぶりに競馬の予想を。今週末の毎日王冠は、牝馬スイープトウショウを本命にして、東京得意なアサクサデンエン、得意な距離に戻ったハイアーゲーム、あとダイワメジャーにバランスオブゲーム。テレグノシスは去年の勝ち馬だし好きな馬だけど、もう、ちょっと勝てないんじゃないかと……ま、そんなところで、また来週!

【今週は写真はありません】

(2005.10.4)
(つづく)


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