先週予告した通り、またまた一日遅れになってしまい、すんません。三連休明けの火曜日早朝4時起きで、相鉄線の始発電車で横浜に行き、京急に乗り換えて羽田空港へ向かい、6時30分発のJAL1701便で福岡空港へ。相変わらず、休み明けの始発便はサラリーマンばかり。みな慣れたものでサッサッと動き、飛行機も濃い雲もない晴れ間の中をまったく揺れることなく順調に飛び、定刻より10分以上も早く福岡に到着。おかげで学校にもあせることなく着くことが出来ました。で、午前・午後と2年生の台本実習の授業をこなし、今日は残業は勘弁してもらい、4日ぶりに家に戻って来ましたさ。
いやぁ、この三連休、昼間はほとんど寝てました! ていうか、やはりここんとこ休みなしが続いていて、疲れが溜まっていたんでしょうねぇ。久しぶりに味わう家庭の飯を食って(これもほとんど朝昼兼用のような時間で、それまでは、もちろん熟睡)、ちょっと横になると、もうダメ! 土曜日は、夜、新宿に芝居を観に行くため、夕方ちょっと早めの時間まで、日曜日は町田に家族で買い物に出た2時ぐらいまで、最後の休みの月曜日も夕方近くまで、ゴロゴロではなく、それこそガーガー寝てました。合間にちょっと、部屋の片づけやら学校の授業で使う資料の整理やら8月の韓国行きのための準備やらしてましたが、それ以外は、しっかり寝てましたねぇ。あ、もちろん、夕飯を食べた後も(もちろんグイグイ飲みながらですが)、なんかやたら早めに寝てたので、ほんとにこの三連休、これまでの休みなしを取り戻したかのように、溜まっていた疲れが取れました……と思います。なんかまだ、肩は凝ってるんですけどね。
ただ、そのおかげで、会いたかった卒業生たちにも会えず、結局、会えたのは、土曜日に観た椿組の公演で会った人だけで、子供たちとも遊んでやることが出来ませんでした。ま、子供たちに関しては、長男は勝手にフラフラ出歩いてたし、次男は野球の練習なんで、昼間、家にいたのは三男坊だけで、最後の夜にはまたまた近くに出来た新しいスーパー銭湯、湯楽(ゆら)の里・瀬谷店に家族みんなで行ったので(あ、長男は用事があってNGでした)、まぁ、良しとしてもらいましょう。しかし、好きなんですよねぇ、小松家は、銭湯やら温泉やらにみんなで行くのが。まぁ、子供たちが大きくなるまででしょうけど。
というわけで、寝溜めはしたし(ていうか、取り戻しただけかもしれませんが)、夏バテ防止のためのゴーヤチャンプルは食べたし、21日の土用の丑の日にはおいしい九州産のうなぎを食って、これから迫り来る、夏のベリーベリーハードスケジュールに立ち向かっていこうと思います!
さて、連休前の木曜日には、楽しみにしていたギンギラ太陽’sのお蔵出し公演を観て来ました。いやぁ、楽しかったです! 開演前には、例の西鉄バスのカブリモノをした劇団員たちがわんさかと客席に登場し、観客と一緒に自由に写真を撮れるサービスタイムがあり、みんな携帯を取り出してバシャバシャ写真を撮ってました。その様子を客観的に観ていると、ちょっと異様な光景で、それがまたおもしろかったですね。内容については、ここでいっても、観た人にしか、特にギンギラファンにしかわからないようなおもしろさなので、内緒です、フフッ。ただ、だからこそなんですが、今回は、ギンギラファン以外の人には、どうかなぁって思える部分(いや、決して“下品”ということではないんですけど)があったのも確かですね。カブリモノじゃないコント(そうですね、あれは演劇ではなく、コントですね)もあって、新境地開拓も期待出来ますが、やはり本道のカブリモノで、感動的な作品を作ってもらいたいと思います。終演後、主宰でカブリモノも作っている大塚ムネト氏とようやく初めて会うことが出来、ちょっとお話しましたが、舞台で観ているそのままのニコヤカな人でした。2回目の公演との間だったので、いずれゆっくり飲みながら話しましょう、ということになりました。う〜ん、ギンギラはねぇ、「地元の人にしかわからない作品」もいいんですが(福岡だけで観れる楽しみにしておきたい部分もあるんですが)、私としては、ぜひ東京で、福岡にもこんなにおもしろくて素晴らしい演劇があるんだぞ! という公演(いや、福岡ネタでいいと思います)をやってもらいたいと思いますね。東京のどっかのテレビ局が取り上げたら、すぐ注目されると思うんだけどなぁ。それとは別に、カブリモノで、ぜひ私も出たいです! あ、いっちゃった……
で、先週もう一本観た芝居が、椿組の野外劇『一天地六』です。これには月光舎で活動していた岡村多加江も出ているし、まぁ、知り合いの役者も何人も出ているんですが、今年の3月、代アニの福岡校を卒業して椿組に入った丸目恵美が新人として舞台部で動き回ってる(5月の試演会には出演していたようですが)というんで観に行ったわけですが、丸目はともかく、椿組の野外劇、久しぶりの時代劇でうれしかったですねぇ! 花園神社の夏の野外劇は、ここ何年も通ってます(昨年の夏は福岡から帰れず、行けませんでした)が、時代劇は99年の『丹下左膳』以来なので、5年ぶりですか。やっぱり椿組で花園ときたら、チャンチャンバラバラの時代劇ですね。今回の『一天地六』、水谷龍二作・演出ということで、脚本は確かにおもしろく、単純な展開の中にもなかなか深いものを感じたし、最後は私の大好きな市川崑監督の30前のATG映画『股旅』なんかを思い出したりもしたんですが、演出がもうひとつはじけてない感じがしたのがちょっと不満でしたね。もっとおもしろくなるのにぃ、と思えるところが随所にあり、なんか脚本そのまんまみたいな感じがしたし、真ん中の大きなセットも、野外劇である必要がないんじゃない、て感じでしたね。美術というより、装置ね。土の匂いがしなかったなぁ。それがちょっと残念でしたけど、相変わらずのスケールの大きさで、役者たちの個性のぶつかり合いも楽しく、最後は素直に感動して、みんなに、手が痛くなるほど拍手を送りました! 椿組の野外劇は、とにかく夏の風物誌であり、観終わってすぐ、来年が楽しみだなと思いました。あ、まだ25日までやってますね。
ところで、初めの方に「8月の韓国行きのための準備」と書きましたが、先々週お知らせした、パク・グニョン演出によるペ・ドゥナのソウルでの初舞台、観に行くことにしたんですよ! これまでの韓国行き最短の2泊3日ですが、学院のスペシャル体験入学が終わった翌日の8月9日から行って来ま〜す! もちろん、会って来ますよ、ペ・ドゥナに! 詳しくは、また。
(2004.7.21)