先週、「常日頃からアジア色が強くて」と書いた福岡ですが、考えてみれば、この乾坤一滴も最初のサブタイトルは〈アジア征服実施中〉で、まぁそれは、月光舎の韓国公演から始まるアジア連続公演を見据えてのものだったんですが、アジア連続公演こそ今ちょっとひと休みしていますが（早く再開したいんですけどねぇ）、個人的には、身近でアジア的なものに触れる機会が増えたことで、とてもアジアが近くなった感じがしていて、やはりそれは福岡にいるせいで、東京や神奈川にいた時より、少しずつ確実にアジア征服が進んでいるような気がしている今日この頃です。

　そんな福岡では、なんと10月に入った先週末も、アジアと名の付くイベントがありました。それが、ふくこいアジア祭り2003です。しかし、「アジア」という冠もそうですけど、祭りが好きな土地ですねぇ、福岡は！　いや、何回も書いてると思いますが、私は小さい頃から祭り好きなもんで、大歓迎なんですけどね、祭りが多いっていうのは。こっちに来てからの私の愛読誌“Kyushu Walker”を見ていると、福岡の近場（佐賀や長崎、北九州）で行われているものや、イベント的なものも含めたら、ほんとにしょっちゅう、祭りをやってる感じです。今週は長崎で「長崎くんち」もありますし。平日なんで行けないけど。

　さて、ふくこいアジア祭りというのは、要するに、最近、全国で流行っている、グループで“よさこい”を踊るイベントで、「福岡よさこい」と、“福よ来い”という「福乞い」をかけて、「ふくこい」になったそうで、アジアの国々からの参加もあり、今年は韓国から３つのグループが参加していたようです。北海道や新潟、東京、大阪、京都からの参加もあるんですよ。

　全部で80近いグループが、博多駅前や市庁舎前の広場（先週お知らせしたアジア太平洋フェスティバル2003が開かれていたところです）や警固公園などで、それぞれ創作ダンスを披露するわけで、私もちょっと見てましたが、これがパレードになってスケールが大きくなったやつが、博多どんたくのどんたく隊の踊りなんだと思いました。まぁ、要するに祭りも好きだし、踊りも好きってことですね、博多の人たちは。しかし、衣装を見ていると、どうしてもかつての竹の子族（もちろん、今の若い子は知らないだろうなぁ）を思い出してしまうのは、私だけでしょうか。

　アジアと福岡の関係は、最近、あっちゃこっちゃ出る度に感じるので、これからもいろいろお伝えしていくことになると思います。

　ところで、福岡といえば、先週、ダイエーホークスの優勝をリアルタイムでお伝え出来ませんでしたが、やはり私が福岡に来た年に優勝なんて単純にうれしいですし、結構、街の盛り上がりもあり、よく利用しているヨドバシカメラやローソンでも優勝セールをしてくれているので、ダイエーの優勝を身近に感じます。これはやはり、地域密着球団ならではでしょうね。何しろ、ダイエー戦はほとんどテレビで放映してますし、ダイエーの選手を紹介する番組があったり、コマーシャルにもダイエーの選手がよく出て来たりして、４月に福岡に来てからというもの、否が応にもダイエーのファンになってしまい、選手の名前も結構覚えてしまいました。ダイエーの選手がよく来るなんていう飲み屋も結構ありますしね（しかし、神奈川にいた時は、横浜のファンになれなかったなぁ……東京に住んでいた時は、実はジャイアンツじゃなくて、ヤクルトのファンでしたけど）。

　てなわけで、母校の先輩でもある大好きな星野監督率いる阪神との日本シリーズはぜひ行きたいと思って、日曜の夜、チケットを買うための電話をかけ始めたんですが……８時から始まって、12時過ぎてもつながらず、途中、ニュースでも報道されたように、家の電話がウンともスンともいわない状態になったりして、さすがに諦めてしまいました。いや、ずぅぅぅっとかけてたわけじゃありませんけどね。これできっとまた、ダフ屋やネットオークションで儲けるやつがいるんだろうなぁ、と思ったら、なんか腹が立ってきて、なんとか18日の福岡ドームの第一戦はどっかでチケット手に入れて行ってやろうと思ってるんですけどね。多分、無理でしょうけど。ダメだったら、なんかダイエーファンのいる飲み屋で一緒にテレビ観戦しながら騒いでみたいですね。いやぁ、こんな気分になったのも、福岡という土地にいるからでしょうね。いや、年取ったのかな。