いゃあ、日曜の夜は、演劇関係者は大変だったんじゃないでしょうか。ソワレの公演があるところは、客、入ったのかなぁ。映画館はガラガラだったらしいけど。ま、日本は韓国ほど、みんながみんなサッカー好きというわけじゃないから、演劇好きな人は芝居観てただろうけど、やっぱりサッカーということに限らず、日露戦争ということで、老いも若きも盛り上がってましたもんねぇ。ソウルでは、6月4日の韓国の試合の時は、大学路の芝居は軒並み中止にしたらしいですよ。で、大学路の大通りがもの凄い人で埋め尽くされて、朝まで騒いでたって、韓国の友人からメールが入りました。韓国初勝利の祝メールを送ったんですけどね。そうしたら、さっそく日本初勝利の祝メールも来ました。日韓で決勝戦を、なんて夢のようなことも書いてありました。しかし、ほんと今年は日韓の記念すべき年ですねぇ。そんな年に、初韓国公演が出来たことは、ほんとにうれしいことです!
その韓国で驚いたこと(あまりに多いんですけど)のひとつが、カラオケ。ノレバンのことです(ノレというのは歌で、バンが部屋)。元々、カラオケは日本の発明ですが、韓国の人たちは、昔から、人が集まると歌ったり踊ったりするのが好きだから、カラオケもしっかり自分たちのものにしてしまったようです。つまり、日本だと、一人一人順番に歌うのをおとなしく(まぁ、合いの手ぐらいは入れるでしょうが)聞いて、お義理の拍手かなんかして、人が歌っていても、自分の次の歌を探しているパターンがほとんどだと思うんですが、韓国は違うんですよ。もう、誰が歌っていようと、みんな一緒に歌って踊って、そりゃもう大騒ぎさ、状態です。もちろん、中にはちょっとおとなしくしている人もいるんですが、その人の番になると、突然、人間が豹変したかのように踊りながら歌い始めたりするんです。一回、韓国のとある偉い演劇評論家の人と一緒に行ったんですが、その人は歌いだすと、まるでパンクバンドのように身体を激しく揺すって叫びながら歌い、メチャクチャ飛び跳ねて、ソファには乗るわ、眼鏡は飛ばすわで、一同、唖然としながらも大爆笑! 韓国戯曲作家協会会長の金大鉉氏も、歌いだすと、渋いというより、わざとしゃがれた声で、マイクをハーモニカのように持つ不思議な歌い方をして、みんなを魅了。私も負けじと、元螳螂で今はラッパ屋にいる武藤直樹と激しく踊りながら歌いました。いやぁ、韓国では、カラオケは決して若者が楽しむだけのものじゃありませんね。もちろん日本でも、年配の人でもカラオケ行くでしょうが、接待とか仕事絡みが多いんじゃないでしょうかね。韓国では、みんな純粋に歌って踊って楽しんで発散してます。うらやましいなぁ。ちょっと疲れるけど。
6月中はワールドカップ絡みもあって、マスコミでも韓国の話題が途切れませんが、私も先日、日本に住んでいる韓国のニューハーフたちに取材をしてきました。私とニューハーフとの関わりはかなり古くて、おととしの10月には『ニューハーフが決めた「私」らしい生き方』というルポルタージュを出したのは有名な話ですが(えっ、知らない? KKロングセラーズという出版社から出てるので、よろしく!)、今回は『シーメール白書』という隔月誌の連載の取材でした。韓国のニューハーフ、というかトランスジェンダーでは、今や音楽番組の司会もやり、映画『イエローヘア2』では主演もしたハリスが有名ですが、私がお気に入りになったハルミさんというニューハーフもきれいな人なんです。なんか話が色っぽい方にいってしまうかもしれませんが、その話は、また来週! 『その河をこえて、五月』は楽日に行って来まぁす。楽しみだなぁ。
(6.10.2002)
(つづく)